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2007年12月28日(金)更新

JAF(日本自動車連盟)加入暦30年のステッカー

JAFより加入30年の標章である金ピカのステッカーが送られてきました。

ステッカー

お礼状のようなコメントが入っているだけでしたので、卑しさ半分、冷やかし半分で
「何か他に特典はないんですか」と電話してみました。
若い女性の声で「えー、特別に何もないんですよ、ナントカの保険料が10%お安く
なりますが」。

期待もしていませんでしたので、しっかり聞いてもいませんでしたが、今時予期せ
ぬ高価なものやサービスをするほうが余程いい加減な運営をしている財団、とも
受け取れないわけではないので、これはこれで少しも不満はありません。

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この30年間でJAFにお世話になったことは初めの頃にたった一度だけです。

家内とお中元の挨拶に出かけ、「北陸高速」を走っていた時、アクセルを踏んで
いるのにだんだんスピードが落ちてきて「うわー、なんだ、なんだこれは」と思い
つつ、少しパニックになりながら、ともかくミラーを見つつ路肩へ。
(完全に惰性で走っている状態)

最後は「ヨロヨロ」と路側帯に停車しましたが、後続車のことを考えると生きた心地
ではありませんでした。
シフトレバーをPに入れようとすると、全く手ごたえがありません。サイドブレーキを
引いて外に出ると、車の下からオイルが細い流れを作っています。
変速装置(デフ)のオイルがほとんど流出してしまったというわけです。

買ってそれほど経たないドイツ製の小型車でしたが、「怒り」というよりあきれてしま
いました。
高速道路の電話でJAFに連絡、やがて積載車が到着、「私たちはどうすれば・・」と
聞きますと、「ご自分の車に乗ってください」とのこと。

次のインターチェンジまで10分ほど、バスより高い景色でしたが、「路肩まで寄せ
られなかったら・・」と、ともかく無事を喜んだことでした。

この経験が30年もJAFに年会費を払わせ続けることになるわけですが、その後
は全く利用がありません。毎年更新をためらいながらも「ひょっとしたら・・」という
思いが湧きます。
これは保険の感覚に似ていますね。

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10年ほど前までは、小松市にある当社の最大の顧客への納品はすべて私が担当
していました。納品もそうですが、新柄のデザインをどう表現するかなど
細かい打ち合わせや提案が欠かせないからでもあります。

ふすまの大きさほどもある「捺染用シルクスクリーン版」を、多いときは100枚以上
小型トラックに積載し、念のため2系列のロープ掛けをします。一本のロープでは
万一切れて高速道路上に版をばら撒いたりしたら、とんでもない大事故の引き金
になりかねません。

雨の日も雪の日も台風のなかも往復140キロを運びましたが、この間私の運転者
として最も感激した出来事は「四輪駆動」装置が小型トラックにも普及したことです。
雪道、暴風雨の中、4本のタイヤがしっかりと路面をつかんでくれる安心感は本当
に素晴らしい技術で、これは雪国に住んでいる人にしか分からないと思います。

ただ初期のころはよくパンクを経験しました。後輪ばかりだったのは幸いでしたが、
高速路上でのタイヤ交換は、車線側の場合、背中のすぐ後ろを大型トラックが
猛スピードで駆け抜け、恐怖感はハンパではありません。雨の日は頭からドロ水の
シャワーを浴びることも。
20年間、大きな事故に遭わなかったのは幸運でした。

週2回ほど、延べ1500回を超え、道路公団への支払いもその間だけでも計算す
ると、なんと500万円近くになるんですが、もちろん標章などはアリマセン。

現在は捺染部門長が引き継いでくれています。これからも「安全第一」でお願いし
ます。


横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/

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