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2007年12月27日(木)更新

歌謡曲の時代とは。

NHKの年末恒例「紅白歌合戦」をあまり視なくなってどのくらいになるでしょうか。
勿論、私だけでなく、かって60%を超える視聴率を記録した時代から、現在30%
が守れるかどうか、という全国的な傾向ですから、「廃止論」まで出てくるのも
不思議ではありませんが、それでもNHKは記念すべき60回に向けて、「歌力
(うたじから)」と称して挽回に向けて必死のようです。

「歌謡曲」については、昭和と平成で何が変わったのか、という分析でどなたかが、
昭和は「時代」を歌い、平成は「私」を歌うようになった、と仰られてなるほどと思い
ましたが、今年などは「千の風になって」などがヒットしたのをみると、さらに死後の
世界にまで及んで、なにか日本(日本人)が変質しつつあるのだろうか、などと
ひょっとしたら頓珍漢なことまで考えてしまいます。

今年8月、5000曲を超すヒット曲を作詞し、小説、エッセーなどでも類稀な才能を
お持ちだった阿久悠さんが70歳で他界されました。
ヒット曲のタイトルをサラッと見ても、「えっ、これも阿久悠なの?」と、あらためて
驚かされますが、あの頃小さかった娘たちが「ペッパー警部」などを身振り手振り
を交えて歌っていた我が家の光景が思い出され、自身も起業間もなくで猛烈に走
り回っていた時代だったなー、と感慨を覚えます。ともかく日本全体を熱気のような
ものが覆っていたように思います。

「歌謡曲は時代を食って巨大化する妖怪である」と阿久悠さんは述べたそうです
が、来年は平成も20年、元年の頃は想像もできなかた「マルチメディア」の時代
にあって、これからはどのような「歌謡曲」が生まれてくるのでしょうか。

阿久悠著「歌謡曲の時代ー歌もよう人もよう」(新潮文庫 @500-)を注文しま
した。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
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