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2006年08月28日(月)更新

夏休みジュニアゴルフ

夏休みももう終わりですが、8月9日、近くのゴルフ場で
「ジュニアゴルフスクール」が今年も開かれました。
連盟のジュニア育成委員を委嘱されている関係で
開校式で挨拶をしましたが、高校生2名をふくむ
35名ほどの受講生(大半が小学生)は、その前日2日ほど
プロからレッスンも受けたので、真っ黒に日焼けして
嬉しそうに並んでいました。


宮里藍や横峯さくらといったアイドルの登場や、バブル崩壊後の
混乱がようやく一段落して、ゴルフ場も小康状態となり、
低料金となったこともあるのでしょうが、ゴルフが子供たちにとって
身近なものになり、「ジュニアゴルフ」が盛んです。


中には将来はプロにしたい、という親御さんがおられるのかも
知れませんが、そんなことより、広い芝生でボールを打ちながら
最後に小さい穴(ホール)に入れるという一見単純に見えるスポーツが、
やってみるとなかなかうまくいかないという面白さに、
子供たちが熱中しているのがとてもよくわかります。


途中には池や砂場(バンカー)など数々の障害もあり、
それをどう自分の力で乗り越えていくか、レベルの差はあっても
大人も子供も考えていることは全く同じなんだな、と
早くもこのスポーツ、人生ゲームに魅惑されている
子供たちの目をみて思いました。


昔のように道路で遊んだり、里山を駆け回ったりする「外遊び」が
種々の危険で禁じられたも同然の今の子供たちにとって、
「ゴルフ場」はまたとない自然に囲まれた、安全な「遊び場」です。
もっと多くの子供たちをゴルフに親しめるようにするのがこれからの
課題です。私の孫(小2)も来年あたりから、と考えています。


指導するプロが何度も「ゴルフは礼儀を一番大切にするスポーツです」
「芝や施設を大事にしましょう」「危険を避けるためにエチケット、マナー、
ルールを守りましょう」と繰り返し注意するのも、「遊びから学ぶ」大切さを
思い起こさせてくれます。


米国ではUSGA(全米ゴルフ協会)が主導して、2000を超える
「ファースト ティ」というジュニアのためのプログラムがある、と聞いています。
誰もがタイガーウッズになれるとは思っていないでしょうが、少なくとも
彼の「礼儀正しさ」や「敗者への思いやり」など、インタビューのたびに、
うちの子もこんな人間になって欲しい、と思っているに違いありません。


横山 国男
http://yosakoiya.jp
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