大きくする 標準 小さくする
次ページ

2009年11月20日(金)更新

彼の国の人たち。

先日台湾の高雄、台北へ3泊4日の旅をしました。特に高雄は台湾の南端に近く、
北陸の厳しい冬の時期でも20度を超える気候と、食事や果物が本当に美味しい
ので半袖でプレーできるゴルフなどで今までに台湾は15,6回は訪れています。

今回は高雄で公式な行事があり、団長みたいな感じでしたので少し緊張した旅で
した。 帰路の台北観光中、人気飲茶店で台湾のD旅行社のK君とばったり。
人柄が良く、ガイドとしても優秀で何度かツアーで一緒になるうち仲良くなりました。

偶然ですが、翌日今回のツアーのガイドさんが気乗りしない我々を強引に連れて
いった「免税店」で、D旅行社の社長ともバッタリ。人口260万の台北での珍事。

社長は4人ほどの少人数のツアーを自らワゴン車を運転してガイド中のようです。
どうやらお客は「大陸」の若い男女のよう。

「お久しぶり! 昨日K君と会いましたよ。忙しそうですね」と私。
「ダメダメ!ニポンのお客さんゼンゼン少ないから!今は大陸からのお客さんは
多いんだけど・・・」(だけど・・)と社長、心なしか伏し目がちで元気がありません。

そういえば前日会ったK君も私とカナイの顔を見るなり異常に嬉しそうに近づいて
きて、短い会話だけでしたが「疲れマス。ホント疲れる・・」って言ってたのを思い
出しました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

現時点で世界最高層のビル「101」を見物。(間もなく上海、ドバイに抜かれるそう)
5階ぐらいまではブランドショップやファッション関係のショップが多いように見える
けれど、日曜というのに客はまばら。

5階から超高速エレベータで最上階の展望フロアへ。ここでもサンゴや貴石、銘木
の細工物、工芸品を売るショップが並んでいますが、ガッラガラ。
ガイドによると大して広くないスペースでも月1000万の賃料とか。他人ごとながら
心配になります。さすがに経営主体もドンドン変わっているとか。

日本のゼネコンが建てたこの超高層ビル、自慢の設計は重さ300トンを超える
「鉄球」を直径20センチもあろうかというスチールワイヤー数本でつり下げ、地震
の際は反対方向への揺れでビルの揺れを打ち消すのではないかと思われる
「免振装置」が見学できます。私にとって見ものだったのはこれだけでした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

再び一度に30人は乗れそうな「超高速エレベータ」で30秒あまりでベースの5階
フロアーへ。私は最後に乗ったので前が扉です。

扉が開いて「んんっ?」。 顔がくっつきそうなまん前に人、人、顔、顔・・・・。
やっと真ん中の一人が通れるだけの道しか空いていない、というか空けてくれて
ない!!。
今にも乗り込んできそうな真剣なおばさん、おじさん、若い人もいたような?

まず降りる人が降りなきゃ乗れないでしょ?それに一人ずつしか降りれないんでは
すごく時間がかかるでしょ?(この分では半分も降りないうちにドッと乗り込むつもり
だな、と。イヤハヤ)。

フォーク並びも苦手のようだし、団体でドッと割り込むのも目にしたことがあります。
K君の「憂鬱」の原因の一つはこれかも知れません。いつも時間どおりに指定の
場所に集まってくれたことがない、と嘆いていたこともあります。

しかし今や「彼の国の人」で世界人口の4分の1近くを占めるのです。4~5人
集まればそのうちの1人がこの国の人であっても不思議ではありません。

世界のホテルマンが毎年投票する「最も好ましい客」として、いつも日本人が堂々
1位。「静か、清潔、ものが失くならない、従業員に対する言葉使いが丁寧等など」
で高い評価です。

そういえばこの「経営者会報社長ブロガー」のお一人、たしか古芝社長さんでは
なかったかと思いますが、出立の日は朝早くから部屋の掃除をされて、ベッドも
きちんとされ、泊まった形跡がないほどにされる、というお話に感心した記憶が
あります。

「彼の国」の順位も知っていますが、これから国際化が一層進展して海外での
経験が増えればそれも徐々によい方向へいくと思いたい。

それまではK君の憂鬱もまだしばらくは続くでしょうが・・。  再見!。


株式会社横山工藝 横山国男
染型工房横山工藝プリントのことなら
【染型工房 横山工芸】
オーダーよさこい屋お祭り、太鼓の衣装なら
【オーダーよさこい屋】

:::株式会社横山工藝:::
 オリジナル広巾生地の「染の布」布製品へのダイレクトプリント「PriX」
 横山国男社長ブログはまじい専務ブログ制作事例ギャラリー
:::オーダーよさこい屋:::
 2008年制作事例イージーオーダーのご紹介よさこい屋店長ものづくり日記
 スタッフ日記なおくま店長日記日と月・エチゼンニッキ / よしくま日記

2009年06月03日(水)更新

普通の感覚

『経営者の条件は唯一つ。自分より優れた人を使うことができること。これだけで
充分ですわ。』(松下幸之助)

先日、奉仕団体の必要な会合があって10名ほどでマイクロバスを用意して京都
まで出かけました。
帰りのバスの中で、電気製品も扱われているある会員が「松下幸之助」さんの
生前のビデオを流しました。有名な「熱海会議」(メーカー主導の販売方針に
販売店が強い苦情を直訴した話で、幸之助さんが一晩考え、販売店さんの主張
の方が正しいと受け入れる話だったと思います)を中心にしたビデオでした。

最近、松下幸之助さんの語録などをチョコチョコ読んで遅ればせながら「経営の
神様」と言われたことに納得することが多くあります。冒頭のフレーズもその一つ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

松下幸之助さんについては「水道哲学」とか、ごますり器まで電気でやるのはどう
かな、と思った時期があり、業種も違うので強い関心を持たずにきました。

語録の中に次のような話があり、ああ、大事にしなければならない感覚だな、と
思いました。

要約ですが、あるとき幸之助さんが取引先の社長さんに昼食をご馳走になる
話が出てきます。(きっとお高いうなぎやさんか何かではなかったかと)。

取引先の社長さんが「あれ?松下さん、食べないんですか。お嫌いですか?」と
箸をつけない幸之助さんに尋ねると
「いやいや、嫌いではありません。頂きます。ただ、今ちょっと時計をみるとまだ
昼前ですわ。この時間うちの従業員は汗だらけ、油まみれで工場で機械を動かし
ているんやろな、と思ったのです」。

略そんな話で、松下幸之助さんの信奉者の方はよくご存じではないかと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

GMが破綻しました。リーマンブラザーズの蹉跌以来、彼の国の企業経営者の
巨額の報酬が取り沙汰され、日本人の感覚では理解できない部分もあります。

「パワーランチ」とかいう言葉もあるようですが、経営者、トップが昼飯を食う時、
松下幸之助さんのような思いを持った人もいたのでしょうか。

経営者になってもこのような「普通の感覚」を失わないようにしたい、と今朝は
思いました。


株式会社横山工藝 横山国男
染型工房横山工藝プリントのことなら
【染型工房 横山工芸】
オーダーよさこい屋お祭り、太鼓の衣装なら
【オーダーよさこい屋】

:::株式会社横山工藝:::
 オリジナル広巾生地の「染の布」布製品へのダイレクトプリント「PriX」
 横山国男社長ブログはまじい専務ブログ制作事例ギャラリー
:::オーダーよさこい屋:::
 2008年制作事例イージーオーダーのご紹介よさこい屋店長ものづくり日記
 よさこい屋スタッフ日記なおくま店長日記日と月・エチゼンニッキ

2009年01月26日(月)更新

「今日が一番若い」

そうです。誰もが「今日が一番若い」んですね。明日になれば等しく一日歳をとる
わけですから間違いありません。

平成14年から3年ほど、武生市(現越前市)にある松野宗純老師の「地蔵院」で
開かれた「人間塾」へ一か月に一度お話を聞きに通ったことがあります。
昭和の哲学者であり、教育者であった森信三先生の「修身教授録」の輪読と
老師の解説、講話がありました。

老師はエッソ石油(日本)の副社長を勤められたのち、禅門に入られたのですが、
その理由の一つに「社員、全国のガソリンスタンドの再編など、心ならずもリストラ
の大ナタを振るった責任者」という強い意識があられたようです。

金沢の「大乗寺」(曹洞宗)で10年に及ぶ修行の後、ご自身の托鉢、篤志家の
ご支援のもと、かわいい(!)という形容がふさわしい「地蔵院」をその手で再興さ
れました。

PHP友の会会長、松下政経塾塾頭なども歴任され、今は地蔵院住職も辞されて
奥様の待つ横浜のご自宅へお帰りになっておられます。
80代半ばを超えられたと思いますが、時節にはお葉書などを頂戴します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「今日が一番若い」は“禅語”かどうか知りませんが、老師からお聞きしてなるほど
と思い心に残っている言葉です。一日一日を無駄にしてはいけませんよ、先を
憂えたり、過去を悔む必要はないのです・・・・「禅」は“今”を一番大切に考える、
ということだったように思います。

「今ある命が全てである。目の前にある生活が全てである」

この言葉にも感動しました。目の前にある生活が全て ・・・シンプルでこれ以上
何も付け加えることはありません。

「今日の仕事がどんなに辛くても、今日だけなら やり遂げることができる。
日が暮れるまでなら、誰に対しても快活に、親切に、辛抱強くしていくことができる」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

禅の永遠のテーマとも言うべき「今 ここ われ」の連想から、“今”を含むフレーズ
を思いつくまま並べてみましたが、それにつけても恥ずかしくも反省多き日々では
あります。・・・(ホレ、もう悔やんでる!)


横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
次へ»