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2010年01月31日(日)更新

低価格商品についてのもう一つの懸念

早いもので1月も終わり。一昨年の秋の「世界経済の激震」の影響はすさまじく、
未だ中小企業には恢復の感じはありません。

すごい価格競争で、低価格の商品やサービスの開発は、「ものづくり」はもちろん、
日本の産業全般に人件費を含むコストダウンを否応なく迫っており、経営する側
にとっても長期でものを考える余裕を与えてくれない状況です。

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最近、「コストを下げる」と別の問題も出てくるのでは、と考えています。
たとえば「衣料」。

日本は「安全基準」がうるさく、日本製品は高品質で評価されてきたと思いますが、
工程を省いたり、十分な検証が行われないままで低価格原料への切り替えなど
も心配のひとつです。

衣服は天然繊維、化合繊を問わず「染色」が行われますが、日本では発がん性
が疑われてかなり以前に一部の染料は使われなくなりましたし、いろいろな化学
薬品がそれ単体では問題なくても、複合されると新たな「有毒性」を持つということ
はあり得るのではないでしょうか。もちろん食品なども同じです。

家族にひどいアレルギー体質の者がいますが、コートなどでも着てしばらくする
と顔が火照って湿疹がでたり、頭が痛くなったりするものもあるそうです。
そのような苦しみを味わったことのない私にはなかなか想像できませんが、本人
は肌着から何から本当に選ぶのに苦労しているようでかわいそうです。
これは「シックハウス」といわれる、建材などからも影響を受けたりするようです。

先日、ここ2カ月ほど整体の治療を受けている「東洋医学」の先生とお話しました。
原材料だけでなく、加工工程で使う樹脂や糊剤、染料や助剤などに含まれるもの
が少しずつガス化してそういうものに抵抗力を持たない人を苦しめるとのこと。

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食品でも衣料でも日本製品への評価は高く、「ジャパンブランド」を構成しています。
低価格への流れがこれをブチこわすようならこれから何を「ウリ」にしていけばいい
のだろうと心配になります。

そのうち「ギョウザ問題」が日本での話になるようなら、もっと苦境に追い込まれて
しまうのではないでしょうか。


株式会社横山工藝 横山国男
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2008年12月17日(水)更新

「廃用性委縮」・・・カラオケの効用。

姉の一人が晩年のある日、声が出ないのに気づいて病院へ行くと、医師から
「声を出さないからですよ」と言われたという。

二人の娘も結婚して外に、ご亭主にも先立たれて一人暮らし、おまけにあまり外へ
出ない物静かな性格が災いして、声を出さない日々が続いたせいでしょう。

これを聞いて「廃用性委縮」という言葉を思い出し、それから好きなものの5番目位
の「カラオケ」にちょくちょく友人夫婦たちと出かけるようになりました。

懇意な友人から今年頂いた年賀状に小さな文字で「○○全国カラオケ大会で3位に
入りました」とあってビックリ。長いつきあいなのに全然知らなかった、お人柄だな
と感心しましたが、先日いつものカラオケ店に引っ張り出して拝聴。さすがでした。

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体も頭も使わなければ退化する、ベストセラー作家で医師の渡辺淳一さんが、
週刊誌で面白おかしく「廃用性委縮」について書かれていて、それでこの医学用語
を知りましたが、“恋愛小説家”ならではの話題でした。

「廃用性委縮」でもっとも有名なのはアルツハイマーに関してのもののようです。

アルツハイマー型認知症とアルツハイマー病は違うのだそうで、アルツハイマー
病はアルツハイマー型認知症の1~2%しかなく、脳内のシミや委縮で認知症に
なる病気。
「アルツハイマー型認知症」は、脳を使わないことで起きる廃用性委縮で、認知症
の90%近くを占めるそうです。

ということは、脳を使うという個人の努力でかなり防げる、ということのようです。

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子供の自立、会社の退職、愛する家族の死などで、生きる意欲が低下したりする
ことがきっかけになることも多いそうです。

子供はいつまでも自立しないし、自営業者で退職も自分次第、カナイもなんとか
やっています。
が、何よりこのミゾユウの経済危機で、連日頭の中は考えることでいっぱい。
脳の「廃用性委縮」の心配はなさそうなんですが、それにしても「モノ忘れ」が多い
のが気になるこの頃ではあります。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
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2008年12月01日(月)更新

にんにん介護

ベッドからリフトを使って車いすなどへ

先日、ロータリークラブの「職場訪問・見学」で、当社の近くにある、県の社会福祉
センターを訪れました。

「福祉研修所」や「福祉人材センター」なども併設する大規模な施設で、その中の
一つ「福井県介護実習・普及センター」を見学しました。

子供のころ、町の外れに「老人ホーム」があったな、くらいの時代から比べると、
国が豊かになったと思うと同時に、急速な高齢化と高負担を併せて考えないわけ
にはいきません。

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「皆さん、“にんにん介護”ってご存知ですか?」
ご案内・御説明役のセンターの主事(女性)が、挨拶のあと問い掛けられましたが、
私は知りませんでした。

会員の一人が「知症の人が知症の人を介護すること」と答えて、「正解です」。

比較的軽い認知度の妻が、重症の夫を介護する、といったケースが多いようです
が、もちろん逆もあります。
先日TVで、著名な俳優夫婦の夫人のほうが自分の名前さえ覚えていない、という
衝撃的な映像があったそうですが、そのような立場になった時、自分はどれだけ
我慢強くやれるだろうか、と不安になってしまいます。

「認認介護」は「忍忍介護」でもあるんですね。

アンケートによると、「夫は妻に介護してほしい」に比し「妻は公的なところで介護
を受けたい」が圧倒的に多いのだそうです。
もちろん夫にも公的なところで、ということでしょう。さんざん世話してきてその上
認知症の・・・・・までかなわない、ということでしょうか。

「妻に介護してほしい」なら、若いうちからよーく言動を考えておかねばなりません。

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食事もさることながら、やはり排泄・入浴が一番大変なようです。

この「介護実習・普及センター」には、形態・機能・価格の異なる6種類の「介護用
 ベッド」をはじめ、車いす、歩行補助機器、リフトなど最新の介護機器がそろって
いて、指導、貸出し、「出前講座」まで行っているとのことでした。

冒頭のリフトの写真のモデルは同年のMさん。 それらしく見えてしまうところが、
私に否応なく「介護」という言葉の現実を突き付けた一日でした。

分解も組み立ても素早くできる最新のドイツ製車いす

横山国男

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