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2009年06月26日(金)更新

世界で一番愛されている「うさぎ」の国へ(1)

この17日から24日まで英国バーミンガムとその近くの湖水地方、シェイクスピアの
故郷ストラトフォード・アポン・エイヴォンなどを旅行してきました。

バーミンガムで開催された「国際ロータリー年次大会」は今年で100回の記念大会。
この7月から一年クラブの会長を務めることもあり、一度どのようなものか見てみ
たいと思ったことと、出版から100年を超え、111カ国で一億部のベストセラー、
世界で一番愛されているうさぎと言われるビアトリクス・ポターの「ピーター・ラビッド」
の故郷=徹底した自然保護で有名な「ナショナル・トラスト」の湖水地方を以前から
訪ねてみたいとの思いが重なった旅でした。

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第100回国際ロータリー年次大会のバナー

世界には120万のロータリアンがおり(日本には9万5千人)、大会出席の登録を
した人は4月末で15,000名ほどとのこと。
例年に比し少ないのは世界同時不況の影響と思われますが、その後思わぬイン
フルエンザ騒動があって、さらに出席を取りやめた人も多いのではと思われます。

米国の3700名、英国の2200名に次ぐ日本からの登録者は1500名と聞きまし
たが、さすがに21日の2回に分けて行われた「日本人親善朝食会」は一度に
7~800人の食事会なので、本会議場近くの「自動車ミュージアム講堂」は壮観な
風景でした。

この経営者会報ブログでおなじみアルベロサクロ榊原節子さん(東京恵比寿RC)
のグループとは偶然にも隣り合わせの席でしたのでご挨拶をさせていただきました。

長い歴史のなかで日本のクラブとしては初めて大会中の22日に「分科会」を主催
されるということ、しかも榊原さんは「危機下の児童ー水と衛生ー」のテーマで90分
にわたり英語でスピーチをされると聞いており、ゆっくり朝食どころではなかったか
も知れませんが、今当社で進めているインテリアの企画についてどうしてもお会い
したかった同クラブのS社長様にも快くお引き合わせくださって感激しました。

日程の関係でこの分科会には出席できなかったのですが、会場内のブースも訪問
させていただき「水と衛生」のパネル展示なども見学しました。
きっと立派に分科会をお進めになられたことと思います。

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午後の部の本会議にはクラブからの「認証状」を提出していましたので、前の方へ
案内され家内と席に着きましたが、このような国際的な会議に出席したのは初め
てなのでよい経験をさせてもらいました。

今年度の国際ロータリー(RI)の会長は韓国の李東建さん。一年間の大役を終え
るにあたって聡明で美しい印象の夫人をはじめ家族10数名が紹介されました。

また韓国は国連の事務総長に潘基文さんも就任されているので大変な勢い。
出席者の中でも一際「チマチョゴリ」姿の女性が多く目につきました。
この日は事務総長もご出席になり基調講演をされたので、韓国の人たちにとって
は誇らしい一日だったのではないでしょうか。

「東西の出会い」を大会テーマにして120カ国を超える国旗の入場は、模範演技を
見せた「テコンドー」の選手たちが担当、そして最後に英国の軍楽隊の歓迎演奏
などもあって世界各国の人たちが一堂に会する「年次大会」は見ごたえのある、
感動的な演出で楽しませてもらいました。

榊原さんと朝食会にて 本会議場ステージ

うさぎとシェイクスピアについては次回に書いてみたいと思います。


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2009年04月27日(月)更新

「AED」についてご存じでしたか?

 先週末は、私たちのクラブと友好クラブの関係にある、伊勢原ロータリークラブ
(神奈川県)の同クラブ創立40周年記念行事に招かれて出席させていただきま
した。

地域に密着した独自の奉仕活動を推進されて来られたのが会長のご挨拶でもよく
分かりましたが、中でも最近は「AED」の設置普及に力を入れられているということ
で、当日も長塚幾子伊勢原市長へ「AEDおよび小児蘇生訓練人形」一式を贈呈さ
れておられました。

中部国際空港に設置された自動体外式除細動器

AEDは「自動体外式除細動器」とよばれる、急性の心臓発作に対して電気ショック
を与えて蘇生を試みる機器で、一般市民が医療知識や複雑な操作なしに使える
ように開発されたものです。

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AEDが登場し始めたころは1セット100万円以上もしたそうですが、最近では30
万円ほどになり、家庭で所有しているケースもあるそう。
日本では救急車が到着するまで平均6分かかるそうですが、心停止3分で死亡率
はおよそ50%だそうですから、身近にAEDがあることでどれだけ多くの命が助か
るか、想像に難くありません。

最近では3月22日の東京マラソンで、急性心筋梗塞で倒れたタレントの松村邦洋
さんが、伴走していた救護班のAEDで意識がすぐ回復、命を取りとめた例があり
ます。

2004年7月から一般市民も使えるようになったことを契機として、空港、学校、
球場、駅などの公共施設への設置が進んでいます。
ただ、夜間、施設が閉鎖されているとせっかくの機器を利用することができません。
心臓発作などは時間を選びませんから。

そのため伊勢原ロータリークラブでは24時間営業しているコンビニに着目し、
「セブンイレブン」に相談されたとのことです。
セブンイレブン本部もこの申し出に大いに着目され、全国の店舗への「AED設置」
を検討されることになった、と会長の嬉しそうなご報告をお聞きしました。

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福井でも友人が会長を務める「福井中央ライオンズクラブ」がここ数年AED設置の
資金を集めるための「チャリティゴルフ大会」を毎年開催し、昨年秋の大会では
募金額通算500万円を突破しました、との報告もありました。

特に子供たちがスポーツなどを楽しんでいる最中に起きた(打球が胸にあたるなど)
事故などで、すぐAEDが役立ったなどのニュースを見るにつけ、ロータリークラブ
などの奉仕団体がまだまだやれることは一杯あるんだな、という思いを持つと共に
よく知らなかったAEDについて勉強する機会を得ました。


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2009年04月15日(水)更新

「死に甲斐のあるまち」「琵琶湖と水」・・元八幡市長と滋賀県知事のお話

12日(日)、大津プリンスホテルのコンベンションホール(淡海)に、国際ロータリー
第2650地区(京都・滋賀・奈良・福井)4県のロータリアン約2800名が集合し、
「2008~2009地区大会」が開催されました。

ホストクラブは「近江八幡RC」で、ガバナーは元近江八幡市長の川端五兵衛さん。
地元JCのリーダーだった時代に、同市のゴミとヘドロで埋まった「八幡掘」の再生
を、自ら泥だらけになりながら市民運動にまで盛り上げ、川だけでなく住民の意識
改革にまで結実させた「地域リーダー」のお一人。

コンクリートで覆われるはずだった現在の八幡掘 国際ロータリー第2650地区 ガバナー:川端五兵衛氏(近江八幡RC)

大会のテーマ「終の栖(すみか)のまちづくり」は、川端ガバナーがロータリーの
最大のテーマである「奉仕」を、生まれ育ったまち、今暮らす街でそれぞれが実践
して欲しい、と。
そして「生涯をここで終えてもよいと思えるようなまち」をつくりましょう、生き甲斐
だけでなく「死に甲斐のある終の栖のまちづくり」をめざしましょう、と基調講演を
されました。

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続いて、大会記念の特別講演をされたのは、滋賀県知事 嘉田由紀子さん。

嘉田由紀子 滋賀県知事

嘉田知事のプロフイールは大会の資料ではじめて詳しく知りました。
1950年埼玉県本庄市生まれ。京都大学大学院、ウィスコンシン大大学院終了の
農学博士。’81年滋賀県庁に入庁され、琵琶湖研究所の研究員をスタートに、
琵琶湖博物館総括学芸員、2000年京都精華大学人文学部教授などを経て、
2006年7月滋賀県知事に就任とあります。

過去30年以上にわたり県内各地を歩き、人びとの暮らしと琵琶湖のつながりを
学び、ご著書には「水をめぐる人と自然」「水辺くらしの環境学」など多数あるとの
ご紹介で、今回の講演者としてとてもふさわしい方と楽しみにしていました。

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お話の中で、昭和30年代までに上水道があったのは大津市と近江八幡市の
一部地域のみであり、飲み水にもその他生活用水としても琵琶湖の水をそのまま
使っていた「沖島」の例を当時の写真で示されました。

そこには「水神さま」が祀られています。住民がいかに「水」を大切にそして汚さな
いことを当たり前の意識として持っていたかがわかります。
難しい理屈など抜きに、結果として環境や生態系を守っていたことの例をお話に
なり印象的でした。

今年の冬は周囲の冷たい雪解け水の流れ込みによる琵琶湖の表層水と深層水
(最深部は100m)の入れ替わり(循環)が、温暖化の影響か例年になく遅く、よう
やく3月になって起きた、その他にも地球環境の変化が琵琶湖を観察していれば
わかる事が多い、と琵琶湖博士らしく、演題「琵琶湖は地球環境への小さな窓」を
締めくくられました。

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ところで、「タオルはまかせたろ の寺田社長」「近江牛の新保社長」がお住いに
なられる滋賀県。 福井のお隣ですが、なぜか大フアンなのであります。
どちらかというと「近江」という方がピッタリくるのですが、白洲正子さんも方々に
足跡をのこしていますし、司馬遼太郎さんとの記述もとても多いですね。

おまけに、「里山」という言葉を初めて使用したのは私、とご本人がおっしゃられて
いる近江人写真家の今森光彦さんの自然と人間の関わりを写した写真集「里山」
は私の清涼剤がわりの愛読書。

今日はこの近江の棚田の美しさを見てください。

今森光彦 フィールドノート 「里山」より


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2009年03月30日(月)更新

86歳でもカクシャクの千玄室(前千宗室)様

早いもので今年も四半期が過ぎようとしています。
先週末は京都で国際ロータリー2650地区(京都・滋賀・奈良・福井)96クラブの
次年度会長予定者を集め(7月より翌年6月まで)「会長研修」が行われました。

7月より1年間、「福井西ロータリークラブ」の31代会長を命じられています。ここ
数年ロータリークラブをはじめライオンズクラブ、国際ゾンタなど社会奉仕団体は、
高齢化、会員減少などに悩んでいますが、さらにここへきての「世界同時不況」で
すから、嵐の中へ船出するような心境に近いものがあります。

しかしこれも地域社会をふくめ、「奉仕」とはなにかを考える機会として、あまり
まじめとはいえない会員の私に与えられた試練だと思って頑張らねば、と研修
を受けた帰りの電車の中で考えました。

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研修セミナーの冒頭、元国際ロータリーの主要メンバーとして日本のロータリーの
発展にご功績大なる千玄室様(大宗匠、前千宗室、京都RC)のご挨拶がありま
した。

千利休居士から数えて15代目、茶道裏千家今日庵の前家元であられますが、
86歳とはとても思えないお元気さです。もともと長身の方ですが、今でも背筋が
ピンとされ、力強いやさしい目で会場を見渡されてロータリーの一貫した思想、
理念をそして現状への苦言も交えながら大きな声でお話になりました。
あらためて身のひきしまる思いがしました。

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千玄室様のお話を聞いていて思い出したのは、10年前68歳でご病気で亡くなら
れた登三子奥様のこと。

15年程前、地区大会で福井県の三国町へご夫妻でお見えになられたとき、初めて
お迎えの列の前を通られる姿を拝見して、その「美しさ」に大変感動しました。
小柄な方だったと記憶していますが、お顔立ちはもちろん、日本伝統のお着物姿、
動作振る舞いすべてにおいて、失礼かもしれませんが、私が今日まで見ることの
出来た最高の日本女性として今でも記憶に鮮やかです。

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千玄室、登三子様は、茶道を通じて我が国はもとより広く世界各国において、日本
の心を今日に伝える活動をされてこられました。
登三子夫人の遺志は「生涯学習」への運動につながり、「(財)生涯学習かめおか」
(京都府亀岡市)に引き継がれているようです。
昨年の同財団の「生涯学習賞」は、イーデス・ハンソンさんが受賞されました。

文部科学省は、第5回の生涯学習大賞「石田梅岩賞」を千宗室・(故)登三子
ご夫妻に贈っています。


横山国男


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2008年11月21日(金)更新

就業の場があってこその社会の安定。

この17年間、日本の中小企業の収益は一貫して低下し続けているそうです。
また私の実感としても周辺の事業所やお店などもずいぶん少なくなりました。

かねてから経済学者の一部や、尊敬しているブロガーの中にも、もう「モノづくり」
はどうせ中国などにかなわないのだから、止めて他の産業を育成すべき、と
説く人もおられます。

私は「モノづくり」の仕事が好きで、他のビジネスをあまり考えたことがないせいで
しょうか、「それじゃどこに雇用の場があるのですか?」と聞きたくなります。

「社会の安定」のためには、個々人に収入があることが前提と思います。

「金の卵」と言われたのはずいぶん昔のように思いますが、そうでもありません。
「集団就職」なども、現在定年を迎える人たちも鮮明に覚えておられるはずです。

日本は高度成長を果たし、豊かになりました。あのころは中学卒業の子供たち
にも働く場が十分あり、そして結婚し、子供を産み、家も建てました。
全て収入があってできたことです。

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アメリカは製造業が10%くらいになってしまったようですが、ただでさえマイノリティ
の人たちがまともに働く場がないように見えるのに、今回の金融問題が引き起こし
た経済の悪化は、更なる失業を生み、いっそうの社会不安を増幅するのではない
でしょうか。

製造でなくても、特別な技能をもたない若い人を吸収していたスタバやマックなど
にしても店舗閉鎖が続くに違いありません。不況とはそういうものですから。

誰もが高等教育を受け、MBAをとれるわけではありません。またそういう人が
健全な社会造りに貢献したか、といえばこの惨状を見れば「NO」というしかあり
ません。

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勉強ができなくても、澄んだ目をした心優しい子供たちはいっぱいいます。
またほとんどの子どもたちは「モノをつくることが大好き」です。

彼らに働く場を用意し、収入を保証し、善良な社会の構成員になってもらうことは
政治の大事なテーマの一つです。

まだまだ日本が製造業、「モノづくり」を捨ててはいけないと思います。
せっかく日本人に備わっている資質でもあるのですから。

なにか、今日のブログは力が入ってしまいました。

横山国男

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