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2009年06月10日(水)更新

「生きてる だからゴルフしてる」・・名翻訳家・永井淳さんの死。

生涯130作品にも及ぶ英語の娯楽作品の名翻訳で知られる永井淳さんが、4日
間質性肺炎により亡くなられました。(享年74歳)。

永井さんとは二回ほどお会いしただけですが、その出会いはとても印象的でした。

もう5年ほど前、私のゴルフの師のお一人、鈴木康之さん(ゴルフマナー研究家)
が主宰するクラシックゴルフの愛好家グループ「ピーターズクラブ」(P.C.)の月例
会に参加させていただいた時のこと。
(私は分家として公認された?「福井ピーターズクラブ」の代表をしています)

コースは本家P.C.がホームとしている広大な茨城県渡良瀬川遊水地にある古河
(こが)市営パブリックゴルフ場「古河ゴルフリンクス」です。
ちなみに故金田武明さんの設計によるこのコースはパブリックでは日本でN0.1だ
と思います。

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「人生でゴルフに出会えてよかった」と思う人や「ゴルフの深淵を覗いたために
はまってしまった」人が有名無名関係なく老若男女50名ばかり、おもいおもいの
スタイルで集まってきます。

ハーフセットを担いで目土袋を提げている人、古い手引きのカートを引っ張って
歩く人、乗用カートの助けを借りる人。
その中に鼻からチューブがのびていて手引きのカートに小さな「酸素ボンベ」を
くくりつけてプレーしている初老のゴルファーがおられます。
一瞬ビックリしましたが、その方が永井淳さんでした。

今思えばその時はもう呼吸器に障害をもたれていたのですね。それでも愛して
やまないゴルフ、仲間との濃密な時間は何物にも代えがたいものだったのでしょう。

「自分は生きている。そしてゴルフをしている」。・・・私の勝手な想像ですが。

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お仕事では1961年にコーネル・ウールリッチの「運命の宝石」を翻訳したのが
スタートのようです。(早川書房)
私も一時期ハヤカワミステリを結構読みましたが、記憶にはありません。

あらためて永井さんの膨大な翻訳作品リストを眺めてみると、アーサー・ヘイリー、
ジェフリー・アーチャー、スティーブン・キング、キンセラなどの大御所、
イングリッド・バーグマン、グレタ・ガルボ、ローレン・バコール、ヘップバーンなど
の女優をテーマにしたものなどは趣向に共感を覚えて、いま永井さんをさらに
近くに感じます。

永井さんは後年特に愛してやまなかったアイルランドのリンクスの彼方に消えて
しまいました。ゴルフの名エッセイスト夏坂健さんを追うように。   

今日6月10日、さいたま市で永井さんの葬儀が執り行われます。 合掌。

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写真は、再びお目にかかった東京での「ピーターズクラブ サマーパーティー」で。
チャリティオークションで、ゴルフ絵画で有名な“オールドマン パー”こと同年の
心友嶋口信義画伯の油絵を「落札した」際の記念写真。 
左端が永井淳さん、中央は嶋口さん。

どうしても欲しくて思い切って新品のドライバーくらいの値をつけたらダントツでした。
それ以来、本家のお仲間からは「北陸の富豪」と呼ばれています。イヤハヤ。

永井淳さん、ご冥福をお祈りします


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2009年05月15日(金)更新

クエストリー櫻田社長と息せきって話しました。

先日、この経営者会報ブログでもおなじみの(株)クエストリーの櫻田社長が
福井へ仕事で来られました。
メールをいただき、夕刻お帰りの電車の時間まで1時間半ほどしかありませんでし
たが、あれこれお話しが出来て楽しいひとときでした。

ご案内した食事の場所は、福井駅近くの小さなホテルの日本料理店です。
櫻田社長は主に小売店の販売促進についてのコンサル、特にジュエリー、宝飾
分野の顧客が多いようにお聞きしておりました。

10年ほど前まで福井のH宝飾店さんへもよくこられたそうで、目の前にあるこの
ホテルをよくご利用されたとか。当時とはすっかりリニューアルされたのですが、
「懐かしいな」を連発されておられました。

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私は櫻田さんのブログの第1回にコメントを送った人。
歳は一回り以上私よりお若いのですが、波長が合うというのか、美意識に共通の
ものがあるように感じられてフアンになりました。

最近もクエストリーさんが催されたセミナーにも、ノコノコ銀座まで出かけていき、
(講師が久米信行さんだったこと、ビジネスブログがテーマだったこともありますが)
櫻田さんやスタッフの皆さんにもお会いして、終了後は事務所で開かれた飲み会
にも参加してきました。

櫻田社長から教わったキーワードが妙に心に残るのです。
一つは「伝える」ということの意味とそれが本当にできていますか、ということ。
もうひとつは「地場産業ルネッサンス」です。

櫻田さんがコミニュケーションなどと言わず、「伝える」・・・ことの重要性をお話に
なると胸に落ちます。
地場産業に生きる私にとっては「地場産業ルネッサンス」はまさに「これだ!」と
思いました。

二人とも話したいことが次々とありますが、電車の時間があるので機関銃のように
おしゃべりした90分でした。
いつもの支配人がふすまを開けて「タクシーが参りました」と言われてもまだ階段
を降りる間も話は尽きませんでした。

いやー、久しぶりに気の合うお仲間と話せて幸せでした。櫻田さんありがとうござ
います。今度は近場の温泉で夜を徹して美術やデザインなどの話がお聞きできた
らと。お待ちしてますョ。



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2009年05月11日(月)更新

「お母さんが ほねに なってしまった」

昨日は「母の日」でした。
どなたにとっても、いくつになっても「母」という言葉は別格ですね。
6月には「父の日」というのもありますが、「父」は到底かないません。

両方とも今から百年ほど前にできたようです(アメリカでは)。日本では戦後特に
知られるようになり、イベント化しました。
私の母は生きていれば108歳ですから、子供のころに「母の日」ができたことに
なります。

母には白いカーネーションを、父には白いバラを、が正式だったようですが、今は
あまり花にこだわらなくなってきていて、各自がそれぞれの感謝の気持ちを託す
モノやコトになりました。

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4月25日の朝日新聞「天声人語」に、次のような「詩」が紹介されたそうですが、
購読していないので見ていません。
孫引きになりますが、とても心打たれたのでちょっとご紹介を。

       お母さんが 車に はねられた
       お母さんが 病院の れいあんしつに ねかされていた
       お母さんを かそうばへ つれていった
       お母さんが ほねに なってしまった
       お母さんを ほとけさまに おいた
       お母さんを まいにち おがんでいる

目の前から突然いなくなってしまった「お母さん」・・・・叫んでも、つぶやいても
白くて軽いほねになってしまってなにも答えてくれない「お母さん」。

この児はこれからいくたび「母の日」を迎えなくてはならないのか、と思うと胸が
痛みます。


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2009年05月08日(金)更新

創業の日・・事業承継について考える

今日5月8日は33年前、友人が世話してくれた古い織物工場の空き工場を借りて
若い男子一人、パートのおばちゃん一人で仕事を始めた日です。
また、39年前結婚した日でもあります。

多少の感慨はありますが、最近の経済環境の激変や、それに伴う会社のかじ取り、
奉仕団体の仕事なども加わって多忙なのでゆっくり考えている時間もありません。

また、それでよいと思います。過去を懐かしんでもしょうがないと思います。
今の日本は「あの豊かで、明日は今日よりもっと良くなる」と誰もが信じていた時代
が終わって「失われた10年」、いや20年とさえ言われる時代です。
少子高齢化もはっきり現実のものとなって、社会全体がうろたえているように見え
ます。

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私が考える「事業承継」というのは・・・という話をときどき娘夫婦にします。それは
「引き継ぐこと」ではなく、「自分の頭で考えた自社像」がまずなくてはならない、もう
10年以上も一緒にやっているんだから考えているはずだと。

それを実現する為に、必要であれば先代の信用、人的ネットワーク、技術や現場
知識など諸々の有形・無形の資産を生かして(利用して)いくべきなのであって、
漫然と同じ事業、同じやり方を引き継いでもこの変化の激しい時代にうまくいく
はずがないし、それでは第一自分の人生を生きたと言えるのかどうか、と話します。

「味方の多い奴が戦争に勝つ」・・そうです、家族、従業員はもとより、友人、知人
取引先、お客様・・・どんどん味方を増やしていくことが成功への道だと思います。
そのためには他人の成功のために味方にもなってあげなくては。

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39年目の結婚記念日か。そういえばアナタが「一番強い味方」でいてくれたなあ、
とあらためて感謝しますよ。


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2009年05月04日(月)更新

ミニクラス会

昨日3日は、中学の同級生10人によるミニクラス会のようなものがあり、近くの
ホテルの中華レストランで昼食。

女性7名男性3名が急な連絡で集まったのは、札幌から法事のために久しぶりに
帰省したOさん(女性)のために開かれたものです。

もうみんないい歳です。卒業して半世紀以上になるわけですから当たり前ですが、
男性3名はそれぞれ事業を後継者に譲ろうという話題、女性は孫の話と、毎日の
過ごし方、他の級友の消息とこういう会の定番の話題になります。

私たちが過ごした中学時代は「戦後」という感覚の残滓がまだありました。
物のない時代、大半の家庭は裕福ではありませんでしたから、いかに貧乏だった
か、という自慢話(?)も出てきて大笑いしますが、それだけ結束が固いようにも
思えるし、またその後の豊かな生活を手に出来たことへの感謝も持ち合わせてい
ると思います。

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Nさん(女性)は、お父さんがフィリピンで戦死、当然顔も覚えていない、写真で
知っているだけだったそうですが、この3月に姉妹3人で生まれて初めてパスポー
トをとり、訪問のツアーに参加してフィリピンに行ってきたの、という話をしました。

それまで現実味のなかった「父」が、彼の地で一気に現実性を帯びて、涙が止ま
らなかった、姉妹3人で大泣きしたあと、ものすごくすっきりしたんだそうです。
意識してなかったけど、どこかで「父」に会いたい、「お父さん」って呼んでみたかっ
たとズーッと心のどこかに60年以上も潜在していたんだなあ、と思いました。

Nさんは2年ほど前まで、20歳のころからの「保母」さんの仕事を続け、今は嫁い
だ農家の仕事に汗を流す毎日とのこと。
これがものすごく新鮮で、野菜や花のことを嬉しそうにしゃべり、それまでできなか
った地域のお世話も楽しくやっているとのこと。

こういう年齢になると、やはりよく言われるように女性の方が「生き甲斐」を見つけ
るのが上手だし、いきいきしているような気があらためてしたミニクラス会でした。



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