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2009年09月09日(水)更新

事業承継→遅々たる歩みですが。

先日、来社したお客さんと話していて「高速道路の無料化」について、「低速道路」
になるんでは、という話の他に、「ETC車載器」を最近買った人から不満が出て
いるようだとも聞きました。

それよりあの全インターチェンジに設備した「ETCの料金収受システム」が無用に
なるとすると、どのくらいのお金が無駄になるんだろうという話になりました。
数百億円という単位ですかね。それとももっと?

仮に4年後、また「政権」が変わり、やはり「高速道路」は受益者負担が原則です、
有料にします、となっても、何年も使わなかったシステムがうまく稼働するだろうか
と心配になるのは取り越し苦労というもんでしょうか。

政権交代も事業承継の一面があると思いますが、一般の事業所での「事業承継」
はこんなドラスティックな転換は無理です。会社が潰れるでしょう。

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私はもう10年以上会社で一緒に仕事をしてきたのだから、自分たちが考える
「企業像」というものがなければならない、と後継の娘夫婦に話しております。

その「企業像」に向かって、先代の使える資産や知恵を利用する、という考えで
よいのではと。変化の激しい時代に親の仕事をそのままただ引き継ぐというのは
現代の「事業承継」ではないと思うよ、と教えています。

とは言うものの、ビジネスには銀行取引、財務などの知識も欠かせませんし、
お客様に対するエチケット、マナーも昔からあまり変わっていないものも多いと
思い、週2回、忙しくても「事業承継ミーティング」をやっています。

今のところクレームの対処の仕方、いろいろな加工方法のアドバイスなどが
中心ですが、断片的になりますので、ビジネス全体の常識を学ぶ「教科書」を
選びました。

日本実業出版の『できる社員の「仕事力」養成講座』という本で、3冊購入しました。
3人で少しずつ教科書として読みすすめるつもりです。また常にデスクに置いて
おくよう指示しています。

内容は
① ビジネスマンなら知っておきたい「会社のしくみ」
② 「賃金や職場のルール」について押さえておこう
③ これだけは知っておきたい「仕事のマナー」
など、10の大項目です。

できる社員の「仕事力」養成講座 日本実業出版社

きちんとした大手の企業に勤めたことのない二人には、学ぶべきこともまだまだ
多いと感じています。


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2009年09月07日(月)更新

ボーイスカウト

ロータリークラブの例会は毎週定例日に1時間開催しますが、ほとんどのクラブが
昼食をはさむ12時30分~13時30分だと思います。

最初の30分のなかで、「会長の時間」が5分ほど与えられます。毎週何を話すかは、
ちょっと気が重くなるときがありますが、これも勉強だと思うことにしています。
その後、食事、会務、連絡事項等があり、13時から30分、多くの場合は会員また
は外部からスピーカーをお呼びしてお話を聞くというプログラムです。

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先週の金曜日の例会は、日本ボーイスカウト福井連盟のN理事さんが、
「青少年育成を踏まえたボーイスカウト活動」というテーマで興味深いお話をして
くださいました。

ボーイスカウトの本部はスイスのジュネーブにあり、現在217の国と地域で
2800万人の子供たちが活動しているとのことです。
国と地域の数ではロータリークラブもよく似ていますが、ロータリアンは世界で
120万人でその大半はオジサンですから、ボーイスカウトの方が頼もしい気持ち
になります。

ご紹介のあった逸話です。

アメリカの富豪が、イギリスを旅行中、街で少年に道を尋ねると非常に礼儀正しく
そして丁寧に教えてくれたので「チップ」を差し出したところ、「いりません」と言って
受け取らない。

「僕の方こそ奉仕の機会を与えてもらって喜んでいます。ボーイスカウトではいつも
困っている人がいたら親切にしなさい、と教えられています」と答えたといいます。
この富豪のアメリカ人は非常に驚いて、帰国後、アメリカにボーイスカウトの組織
を広げることに終世尽くしたというエピソードが印象的でした。
(この話はきっとボーイスカウトの“物語”として語り継がれてきたのでしょう)

ロータリークラブも100年以上経ちますから、いろいろな逸話が残っていますが、
豊かになったのにむしろ「奉仕の精神」は希薄になってきているのでは、と思う
ことが少なくありません。

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ところで最近は女性、それもバリバリ働いている人に「社会貢献」が大きなテーマ
になっているそうで、「女性誌」でも特集を組むところまであるそうです。
なぜそのようなトレンドが起きてきたのか、その解説を読むともっともだと思いま
すが、何はともあれ「自分以外の人のことも考える」というのは、いいことです。
まだ世の中捨てたものではないかな、と最近思いなおすことにしました。

なお2015年に山口県でボーイスカウトの国際大会「世界ジャンボリー」が開催
されるとのこと、ロータリークラブも協力させてほしいものです。オジサンですが。

ボーイスカウトの活動写真など ボーイスカウトの活動写真など
写真:財団法人ボーイスカウト日本連盟ホームページ


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2009年09月04日(金)更新

ライフスタイル、ライフデザインと言うとき。

昨日は、県の「産業支援センター」が主催したデザインセミナーに出席してきました。
いつもの国道を曲がるところを一本過ぎてから曲がったら、見覚えのない景色が。
遠くに見えるセンターのビルがだんだん遠くなり、「アレ?」と思って強引に農道を
戻ると行き止まり。

「年をとったのか」と腹立たしい思いでようやく20分おくれで駆け込みました。
「寸法感覚、距離感覚、風景の記憶など」が衰えてきているんでしょうかね。(苦笑)

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セミナー講師は「アッシュコンセプト」代表の名児耶秀美氏。

アッシュコンセプト代表の名児耶秀美氏

不勉強でお名前を知りませんでしたが、リビング、雑貨関係では有名なデザイナー
で、そのお仕事は「Gマーク」にも多数選定されています。

特に氏を有名にしたのは、MoMA(ニューヨーク近代美術館)が最初に販売した
ことから日本でもヒットした「動物型の形状記憶(?)輪ゴム」シリーズ。

見る人、使う人に感情を動かさせる輪ゴム 見る人、使う人に感情を動かさせる(感動)輪ゴム

犬、猫などから始まって今では恐竜シリーズも人気。ヒットしても絶え間ない材質の
改良や工夫を重ねることもデザイナーの責任とおっしゃいます。

普通の輪ゴムはいいもので1個1円くらいのところ1個が20円~25円の輪ゴム。
アイデアやデザインが価格決定の決め手になる例として、セミナーのテーマである、
「日本のデザイン力とものづくり力“デザインを経営資源にしないと生き残れない”」
は、教えられることの多いセミナーでした。

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「知識デザイン企業」を目指す当社としては「デザインを経営資源にする」というの
は自明なのですが、それには学ばなければならないことが多くあります。

一般に「デザイン」というと、形や色にとらわれがちですが、もう少し理解のある人
でも機能、価格までを含めてという理解です。最近のリサイクル、リユースなどの
環境・資源まで包含した「社会・個人の生活哲学」というファクターまでを入れて
「グッドデザイン」を評価する人は経営者にも少ないのではないかと思います。

“スタイル”という言葉も「形、姿、形状」ととらえられがちですが、「ライフスタイル」
のように、本意は「考え方、道(どう)」と言ったほうがよいのでは、と思います。

同様に「ライフデザイン」という言葉なども使われるようになって来ていますから、
成熟した高い美意識を持つ多くの日本人に受け入れられるモノやサービスとして
「上質のデザイン、スタイル」を提示できなければ、経営資源とはなり得ない時代
が来ているということではないでしょうか。

もっと言えば「経営やビジネス自体もデザインされなければならない時代」だと
思います。

「内なる価格競争、中国や途上国との国際競争」から生き残りを計る戦略として、
「デザイン」はますます大きな要素となっていくに違いないと実感したセミナーでした。


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2009年09月01日(火)更新

今はもう出来るところがありません、ということで。

アメリカが引き金となった世界的な不況も早や一年になろうとしています。
多くの業種で未だ企業は苦しみの最中にあり、活力を取り戻すのはいつになるの
でしょうか。

旅の楽しみ、それがビジネスであっても「ホテル」にお世話になることが多いのです
が、ホテル業界も未曽有の稼働率の低下に頭を痛めているようです。
お客様にサービスが低下したと思われないように、それでも考えられるあらゆる
コストダウンの努力が日夜続けられているのではないでしょうか。

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昨日は一日中、仕入れ先の資材商社のO君と「陸の孤島」(失礼)と言ってもいい
ような所まで出張してきました。

ホテルの経費節減といっても、たとえば「ハブラシ」を少し低価格のものに変える
とか、空調費や照明、事務経費、管理費の節約などいろいろ考えられますが、
ふだんから無駄には気をつけてきたはずですし、そう大きなコストダウンの案件が
ころがっているとも思えません。

ある商社から「こういうシルクスクリーンプリントの加工ができますか?」という
お問い合わせがあり、「できると思います」と答えた2,3日あとには担当者が
そろってお見えになりました。

「もう、日本でやれるところがないのです。もちろん中国でもできません。これが
できれば大きなホテルなら年間数億円のコストダウンになるのです」とのお話。
数か月の試験、テスト刷りをくりかえし、ようやくめどが立ちつつありますが、デジ
タルや機械ばかりに依存して、挙句は途上国へ産業そのものが移転して空洞化
してしまった一つの例です。

一日宿泊客一人100円~200円のコストを下げることができたら、それは年間で
億円の単位になるのでしょう。
まだまだ知恵をしぼれば、あっと驚く「コストダウンの種」があるかもしれません。

新幹線などは、いつも「なんという無駄なことを」と気づかせられることが多くあり
ます。
だいたい、福井から東京を往復すると平均的な中国の労働者の月給の2か月分
が吹っ飛ぶなんて信じられません。たかが汽車賃なのに。

「世界はフラット化する」「世界は一物一価に向かっている」と考えると、この日本
の高コスト構造をいつまでも続けられるとは到底思えません。
モノづくり以外の国際競争力が全くない所以でもあります。

自社のコストダウンももちろん迫られるわけですが、コストダウンへの提案ができ
るアイデアやモノを持っているとそれが仕事になる、・・流行りの言葉で言えば
ソリューションビジネスってことですかね。


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2009年08月27日(木)更新

瀧 勝己さん(空間プロデューサー)にお会いする。

昨26日は東京へ。有楽町の「東京国際フォーラム」で(株)クエストリーさんが開催
された「ショップブランディングセミナー」を受講しました。

社長の櫻田さんとは、この「社長ブログ」がご縁でお付き合いができましたが、
「店がブランドになる」ことを支援・プロデュースする、と言われるだけあって、その
小売店へのきめ細かなご指導にはいつも感心させられます。

当社は店・ショップなどのリアルな店舗をもっているわけではありませんが、サイト
上のショップであっても全く同じ工夫が必要だなと思うことが少なくありません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

講演第2部で、ミッドタウンに「驚きと刺激、娯楽、感動」に満ちた、新しいビジネス
モデルといわれるライフスタイルショップ「THE COVER NIPPON」(ジカヴァー
 ニッポン)をつくり、その総合プロデューサー瀧 勝己さんが90分お話くださると
いうので参加しました。 「日本・和」に魅かれている久米信行社長もご聴講です。

瀧 勝己

瀧さんのプロデュースされる会社が「メイド・イン・ジャパン・プロジェクト株式会社」
という社名ですから、ズバリ、こんなに分かりやすい社名もありません。

若い時、滋賀県で「婚礼4点セット」を売りまくり、その後一転して「アルフレックス」
「カッシーナ」などの欧米家具の販売でもダントツの実績を残されますが、瀧さん
の眼力の行きついた先はアジア。 そして日本の“凄さ”が分かったそうです。

贈り物やおもてなしで見せる日本人独特の精神文化と美意識がモノに表れる・・
これこそが「メイド・イン・ジャパン」なのです、と仰られたように理解しました。
“THE COVER”とは「のし紙」のことだそうです。

マスコミや業界誌などでは取り上げられない、しかし瀧さんから言われてみると
確かに「モノ、コトがどういう方向に動いているのか」を実感します。

瀧さんいわく<お店の成功の方程式>とは、
モノ X VMD X 人 だそうで、そのうち一つでも0点が
あると、掛け算なので全体が0点になるとのこと。
さすが厳しい時代に、厳しい場所で成功されている人の持論に納得です。
目利きは勿論ですが、マーケティングでもすごいなあ、と勉強になりました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

当社では、最近「インクジェットプリントを利用した和紙の壁紙」を、某大手ホテルの
バンケットルーム用に納入しました。
まだ、開発の余地があるとみて、瀧さんのご意見を頂戴することがもう一つの目的
でセミナーに参加いたしましたが、休憩時間中に幸い試料をご覧いただくことが
でき、また近いうちにお訪ねするお約束もかないました。

櫻田さん、瀧さんにお引き合わせくださってありがとう御座います。


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