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「プリント道」45年余。新たな自身の夢と後継者への手紙-(株)横山工藝社長 横山国男のブログ
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2007年05月22日(火)更新
観客は私たち夫婦だけ・・・名画座さん、応援します
日曜日の夜、久しぶりに福井の名画座「M劇場」へ家内と映画を観にいきました。
上映開始のブザーが鳴っても、驚いたことにお客は私たち夫婦の二人だけ。
売店で買った(初老のオジサンが窓口もモギリも売店もお一人で三役です)
飲み物とポップコンを気兼ねなくガサガサやれるのはいいのですが、「これじゃ
経費も出ないな」と申し訳ない気持ちになるのは、歳のせいでしょうか、それとも
経営者のはしくれだからでしょうか。 (夫婦割引で一人千円)
この映画館は私の子供のころからあり、古いですが清潔で福井の映画フアンに
とっても思い入れの強いところ。ずっと洋画を主に上映し、途中から非商業的な
作品も紹介してくれているいわば福井映画狂の”家”みたいなもの。
(頭の中を”ニューシネマパラダイス”のテーマ曲が何度も流れます)
観客が10人以下というのは時々ありますが、二人だけというのは初めてです。
もしホラー映画だったりしたら、横に座っている家内はトイレへ一人では行けな
いでしょう。
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肝心の映画は「クリムト」。あの画家のグスタフ・クリムトの映画ですが、これが
また難解というか芸術的というか日中のゴルフの疲れもあってときどき居眠りし
てしまいました。
ただ主演しているジョン・マルコビッチ(日本の名脇役 今福将雄さんにそっくり)
は、はじめて名前と顔が一致、ハリウッドのギャング映画などでも渋い演技で
昔から気になっていた性格俳優ですが、やはりただものではありません。
新聞に20世紀初頭のヨーロッパ画壇の異色の画家二人の映画作品上映、と
あったので観にいったのですが、次回は「モディリアーニ」。
主演はあの「ゴッドファーザーPARTⅢ」でも印象的だったアンデイ・ガルシア。
哀愁ある眼と黒い髪のあまり長身でないハンサム、秘めた情熱と静謐を同時に
感じさせて好きな俳優です。
予告編が上映されましたが、さすがと思ったのは妻のジャンヌ役のエルザ・
ジルベルスタインという女優さん、時々「ハッ」とするほどあの眼球のない「絵」
にとても似た表情をするのです。
モディリアーニの死の翌々日、お腹に新しい命を宿したまま投身自殺を図る
というショッキングな人生を送った妻のジャンヌ・・・。ピカソなども登場して
当時のパリのデカダンが映像化されるようですからぜひ観たいと思います。
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画家をテーマにした映画は結構ありますね。
古くはジェラール・フイリップの「モンパルナスの灯」、カーク・ダグラスが熱演
して確かアカデミー賞に輝いた「炎の人ゴッホ」、画家とその周辺の人物を
描いて見応えのあった「美しき諍い女(いさかいめ)」等など。
映画は素晴らしい。そういえばカンヌ映画祭で北野武監督の短編「素晴らしき
休日」も話題になっているようですね。
これも田舎の映画館での二人の男(農業の男と映写技師)の話とか。
そういえば「M劇場」の一人三役の方、「映写技師」も兼ねていたかもしれま
せん。
さらに帰り際、「私、映画に出ております、ぜひ観てください」とチラシをいた
だいたのです。
戸田博監督「十二月の空」での易者役、「春の公園」でのホームレス役だ
そうで、キャストを見ると主役じゃないですか。(ニューヨークのインデペンデント
系シネマフエスティバルに2作品ともノミネートされているそうです)
シネマなんとかで「福井をロケの舞台に」という活動もされているそうで、実は
マルチ人間、すごい人だったのです。
こういう人に今の地方の映画館や名画座は支えられているのですね。
戦後から続く映画愛好団体「福井映画サークル」の存続がピンチになって
いるとも新聞で読みました。
今年当社の「よさこい衣装」のご注文には、「あの、”さくらん”って映画ありま
すよね、あのサイケ調の着物云々・・」とおっしゃるお客様が結構いらっしゃい
ます。
映画「さくらん」もM劇場で近日上映、仕事の参考にもなるのでぜひ観にいく
つもりです。
そのとき”サークル存続”へのカンパもさせていただきます。
横山国男
【オーダーよさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
2007年02月13日(火)更新
早く観たい! 映画「世界最速のインディアン」
映画評論家の「おすぎ」さんが、先日TVで「世界最速の
インディアン」という映画を激賞! 花丸していました。
もうご覧になった方もおられるでしょう。
(大都市では観れるようですが、こちらではまだ公開されて
いないのです。)
いわずもがなですが、ここでの「インディアン」とはアメリカの
原住民のインディアンではなく、有名なオートバイの方。
(我々の年代では“バイク”ではなく“オートバイ”。写真の
箱には“MOTORCYCLE"とあります)。
オートバイとそれに魅せられた実在の人物“バート・マンロウ”
のお話だそうで、監督のロジャー・ドナルドソンは30年間この
企画を温めていたとか。 製作費は日本の出資と聞きました。
車もバイクにも詳しくありませんが、3年ほど前、近所に出来た
「アンチックと古着」の店を覗いたら、スカイブルーの色が
あまりにきれいなオートバイのモデルがあり、思わず「これ、
いくら?」とアイヌの「アツシ」のようなものを纏った「女主人」
に聞きました。
「二千円ってとこかな」「えーっ、ホント?」嬉しくなって買って
帰ったのがこれ。 名車「インディアン」です。
「ホントに安かったな。 あのオバチャン勘違いしたんじゃ・・」
と思いつつ、家でよく見ると一部はダイキャストですが、大半は
プラスティック、製造も1987年で「MADE IN CHINA」とあります。
とてもアンチックなどといえるものではありません。
でも気に入っています。C.G.でデザインしたものにはない何か手の
温もりがあります。アメリカじゃ白バイにも使われていたような。
どなたか「何年型モデル」か教えてくださると嬉しいですが。
いくつになっても、このようなモノに男はトキメクもの。そうで
なければ「ハーレーダビッドソン」の購入者の大半が、50,60歳代の
「オジサン」である、との説明がつきません。
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肝心の映画の話ですが、主役のマンロウに、大フアンである
サー・アンソニー・ホプキンスとのこと。
“羊たちの沈黙”“ハンニバル”など猟奇的な役や、異常な役柄で
知られてますが、「日の名残り」での名演や、「永遠(とわ)の
愛に生きて」などは深夜に居間のTVで観て、周りに誰もいないので
ボロボロ泣きました。ラストの美しい風景も心に残ります。
この映画ではまた新しい境地を開いて見せてくれるようです。
1930年代に、流線型で空気抵抗を極限まで減らした「インディアン
スカート」という卵型のオートバイで、今でも破られていない
時速305.89キロという「世界最速記録」を樹立した男、そのとき
既に68歳。
この魅力溢れるマンロウのまわりに「本当にいい女たち」(おすぎ)
がからむそうなので、これも楽しみです。
横山国男
http://www.yosakoiya.jp/
http://www.echi-zen-art.co.jp/
2006年09月18日(月)更新
【今週のお題】何度でも観たい、この1本!
<黄昏>
ニューイングランドの美しい景色と、主人公のエセル
(K.ヘップバーン)が、老いゆく夫ノーマン(H.フォンダ)に
対する、時に優しく、時に励ます愛情あふれた、いろいろな
シーンでの「ノーマン!」という呼びかけが、今でも鮮やかに
耳に残ります。
この映画でのH.フォンダの’81年アカデミー主演男優賞にも
納得しますが、K.ヘップバーンが主演女優賞をとれなかった
ようなのは不運というほかありません。
音楽(デイブ・グルーシン)も映像とともに印象的でした。
【所蔵LD「黄昏」】
「今後も繰り返し観たい」という点では、「日の名残り」と迷い
ました。出演したA.ホプキンス、E.トンプソンが好きなので。
映画は作品としての面白さもさることながら、やはり好きな俳優の
出演が大きいですね。
映画フアンで、戦後すぐのものからかなり観ている方だと思いますが、
「チラシ」が思い出すのに一番いいです。
また1800名の俳優経歴、日本での公開作品14000本の索引がついた
「クインラン版 世界俳優大辞典」も「へえー」と思うことが
沢山あり、けっこう次々とページを繰ってしまいます。
【所蔵本】
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