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2011年02月05日(土)更新

大雪と格闘したことも・・

31日朝自宅前の雪景色

1月の20日すぎから断続的に降った雪がそれでも5~60センチとなり、
職場の方は毎朝従業員で駐車場などはスコップとスノーダンプで除雪をして
いました。

30日(日)の天気予報で「今夜は平野部でもかなりの降雪」とのこと、翌
月曜の朝5時ごろ外へ出てみると一晩で40c以上の新雪、それまで深夜に
走り回ってくれた除雪のショベルカーもまだきていません。

自宅の近くに小学校があり、通学路確保優先ということでしょうか間もなく
頼もしいショベルカーの大きな音が聞こえてきました。

+++

雪下ろし

会社の方は月曜朝の除雪はきっと人力では無理と思いましたので、前日の
日曜に近所の土建屋さんに駐車場を一度きれいに除雪してもらいました。
これが正解。新雪は軽いのでなんとか従業員の駐車スペースを一斉に除雪
したあと、積雪が80cを超えているプレハブの倉庫が危険なので10人
ほどが上がって雪下ろしをしました。

久しぶり(56豪雪のあと1回ぐらいしか記憶がありません)の雪下ろし
ですが、私はもう屋根には上がらず(上がれず)下から指示するだけです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「56豪雪(1981年)」の時はすごかった。従業員は出勤できず、
(というより自宅を守ることに各自が精いっぱいでした)社屋や工場を建て
たばかりだったので、私とカナイは連日スコップとスノーダンプだけで
「白魔」と格闘しました。

このプレハブ棟も一人で2回ほど下ろした記憶があります。
深夜、ホットウイスキーをがぶ飲みして「早く止んでくれ!」と夢中で
降ろすうち、降ろした雪の方が屋根より高くなり“雪上げ”になってしま
いました。

若くて体力がありました。それでも数日間疲労困憊し、どういうわけか舌が
もつれてうまくしゃべれなかったほどのダメージを受けました。
危うく雪に殺されかけたというわけですが、小企業の経営者にとっては
大きな借入で実現した、社屋・工場・設備などは命をかけて守るべきもの
だったし、今でもそういう気持ちが強いものです。

+++

それから30年あまり、温暖化の影響か降雪量も少なくなり、除雪の体制、
予報、ノウハウ、各種の重機も多く利用されるようになり「克雪」が実現
したかに見えますが、高齢化社会になり今後も心配です。

でも雪は放っておいてもそのうちあとかたもなく消えます。それどころか
白山連峰や近くの山、田畑の土に夏まで膨大なきれいな「水」を保水して
くれるのです。それでお米と酒がうまいというわけ。

その点、新燃岳の火山灰などはこれから雨が降ったら土石流や泥流が心配さ
れています。作物もダメになり人々の生活上の迷惑も雪とはまた別の意味で
比較にならないように思います。

この2~3日の好天で今日はもうかなり雪の高さは低くなりました。
新燃岳の被害が大きくならないことを祈るばかりです。

深夜の除雪車

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2011年01月26日(水)更新

サッカー日韓戦~てっちゃんを想う。

昨夜のアジア杯サッカー準決勝は見ごたえがありました。
通算71度目の対戦(過去日本の11勝21分け38敗)だそうで、日本に
分が悪いのですが、この試合はものにしました。

すっかり伝統の一戦になりましたが、昨夜の対戦を前に韓国の監督が「日本
と韓国はお互いアジアのリーダー的存在としてともに切磋琢磨していかねば
ならない」というような意味のコメントをしていてとても好感を持ちました。

日韓両国の間には過去にいろいろ不幸な歴史がありましたが、若い世代の
の対日・対韓の感情には古い世代の人たちと違ったものが醸成されつつ
あるように思います。

その大きな変化の基になったのはスポーツや文化の交流、インターネットの
発達などで、条約とか外交等の政治の先を行っているように見えます。
「韓流」フアンのパワーもすごい。

***

子供の頃近所に住むてっちゃん(仮名)は一つ年上で在日朝鮮人でした。
ラムネん玉(ビー玉)、パッシン(めんこ)、模型飛行機づくりなどなど、
どれをとってもめちゃくちゃ強く(うまく)憧れてました。

てっちゃんの薄暗い部屋にはミカン箱に入った戦利品のビー玉やめんこが
一杯あり、勝ち方も教わったような記憶があります。
階下からドブロク(密造酒だった頃です)の臭いがしました。

友達の親の中には在日の子供たちと遊ぶのを嫌がる人もいたようですが、
私の母は全く意に介しませんでした。
釘を輪ゴムで束ねた危険な「手裏剣」をてっちゃんが作って二人で投げて
遊んでいたら、手元が狂って近所の警察官の家のガラスを割って飛び込ん
でしまったときも、一人で一目散に逃げ帰った私だけが母からこっぴどく
怒られました。「卑怯者!」「情けなか」ってわけでしょう。

てっちゃんは中学を出ると、印刷屋で修業し独立開業しましたが、肝炎を
患い50代で亡くなりました。もう15年ほど経つでしょうか。
私が会社を始めててっちゃんが亡くなるまでの15年余り、指図書や伝票
などの印刷を全部お願いしていました。

現在の北朝鮮では名門だったそうなので、その出自からか正義感が強く、
堂々としていたてっちゃん・・少年時代の師匠に少しは恩返しが出来たの
かな、と時々想い出します。



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2011年01月19日(水)更新

「ウィーン・モーツアルト・オーケストラ」

メセナに力を入れておられる地元上場企業のK社長様から、今年も「ニュー
イヤーコンサート」のチケットをいただいた。
「ウィーン・モーツアルト・オーケストラ」公演【16日(日)県立音楽堂
大ホール】。折からの寒波と降雪にもかかわらず満席でした。

モーツアルトの名を冠し、オフシーズンは世界各地へ演奏旅行に出かける
オーケストラ・・・かつらをつけ、当時の扮装(このようにカラフルだった
のかどうか知りませんが)宮廷での演奏に似たスタイルも「楽しさ」に一役
かっているのでしょう。

亡くなって200年以上も経つのに、世界中の老若男女に親しまれ、魅了し
てやまないモーツアルト。今年はショパンの生誕200年だそうですが、
宇宙へ人が行く時代でも人の「琴線」というのはそんなに変わっていない
ということでしょうか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あるブログで読んだのですが、モーツアルトの音楽というのは、本来精神分
裂気味で狂気が内在しているのを、後年ののんきな受容者がロマン主義的
英雄化によって徹底的に変造した(『カラヤンがクラシックを殺した』
著者宮下誠)とか、かの小林秀雄は『モーツアルト』の中で、モーツアルト
の音楽に悲しき疾走を見た、とか述べていて「暗い」とか「狂気」を挙げて
いるようです。

確かに映画「アマデウス」をご覧になった方は同意される部分もあるでしょ
うが(私もその一人ですが)、日頃は「明るい」「軽快」「リラックス」等
しか感じられないので、そんなに深刻にモーツアルトを聴いたことはあり
ません。一部の交響曲を除いてポピュラーな「アイネ・クライネ・・」や
喜遊曲と訳される「ディベルティメント」にそんな「暗黒や狂気」の匂い
を感じたりはしません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コンサートの演目は、歌劇「フィガロの結婚」から5曲、交響曲「ジュピタ
ー」の第一楽章、後半は歌劇「ドン・ジョバンニ」「魔笛」から6曲、
いずれも歌唱にイザベル・ブリングマン(ソプラノ)、ゲオルグ・レーナー
(バリトン)が加わって、特にソプラノは本場オペラ歌手の肉声をまじかに
聴く機会は地方では少ないので本当に感動しました。

司会の假屋崎省吾(華道家)さんが、終盤、交響曲第40番の第一楽章の
演奏中に、ステージ中央でシンビジュームを生けるというパフォーマンス
をされたのは音楽会では珍しい光景で楽しめました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

寒さの中、除雪や私的な用事が重なってブログ更新もままならず、すっか
り疲労困憊気味のところ大好きなモーツアルトが聴けた(見られた?)のは
心身ともにリフレッシュしたような一日でした。
K社長様、ありがとうございました。

パンフレット表紙 プロフィール見開き
写真<パンフ表紙>       <プロフィール見開き>


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2011年01月09日(日)更新

『水を飲む人は井戸を掘った人の恩を忘れない』

1972年に日中の国交が正常化するとき、周恩来首相が「我が国では
水を飲むときには井戸を掘った人を忘れない」と謝意を伝えたとされて
います。この背景というか出所を初めて知りましたが、この言葉を何かで
読んでとても心に響き、今日までずっと記憶にありました。

日本では長く「水と安全はタダ」といわれてきて、私も日頃「水」に感謝
することを忘れがちなのですが、世界193カ国で水道水が飲めるのは
わずか11カ国とのこと。中でも日本の水の品質はずば抜けていて、しかも
全国で高いレベルで管理・供給されています。

石油などは代替燃料が次々と開発されていますが、水は他の何物にも置きか
えることの出来ない「生命のもと」です。
このように質量ともに水は一応充足されているように見える恵まれた我が国
ですが、翻って輸入される食糧、飼料、木材などは生成の過程で大量に原産
地の貴重な水を費消していることになるという事実を知りました。
いわば日本は一方で大量に水を輸入してきたことになるわけです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「21世紀、水が最も重要な資源になる」といわれています。東京都が
世界一の技術とシステムを誇る「東京水道」をアジア各国にビジネス展開
しようと動き出している、という記事を『致知 2月号」(致知出版社)
に猪瀬副知事が書いています。

新幹線などもそうですが、車両や軌道の高度な技術もさることながら、その
極限まで高められた「運行システム」こそが断然世界のトップなのです。
日本の「水道」は、漏水率だけとってもロンドンの10~20%,発展途上国
の40~60%にくらべわずか3%だそうで、電気などとともに高度な技術と
システムによる管理が営々と積み上げられてきたことがわかります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私たちは、井戸を掘った人たちの苦労を思い起こし、そしてそれを世界最高
のシステムにまで高めた日本人として誇りを持ち、今その技術やシステム
を「発展途上国の病の40%が浄水されていない水が原因」といわれている
世界の水に苦しむ人たちへ提供することが、考えようによっては金で水を
奪ってきたことに対する恩返しなのではないか、とそんな風に年の初めに
考えさせられました。


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2011年01月01日(土)更新

この一年は“なんくるないさぁ”で。

能面

明けましておめでとうございます
新年を迎えみなさまのご多幸ご繁栄をお祈り申し上げます



           

 *  *  *

先の見えない時代ですが、「なんくるないさぁ」と思って、笑顔を増やす
一年にしたいです。今年もよろしくご指導お願い申し上げます。

     能面「翁」 (政所若宮八幡神社所蔵 滋賀県永源寺町)
     天下泰平・五穀豊穣・子孫繁栄を祈る神事に使用


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