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2010年03月09日(火)更新

林望著 『節約の王道』 

日曜の夜、欲しい本があったので書店に行く。ついでに林望さんの『節約の王道』
(日経プレミアシリーズ)を買う。

帰ってPCでチェックしたら本体780円の新書版が、アマゾンのユーズドで250円、
『節約の王道』とは程遠いです。

節約の王道(日経プレミアシリーズ) 林望 著

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「なるほど」「あ、自分もそうしている、そう考えている」という点も多かったのですが、
例によって“あとがき”から先に読むと納得と自省の一文が書いてあります。

『・・節約というのは、いってみれば、そういうふうに生活すべてにわたって、まずは
「直視せよ」ということなのである。ほんとうに、こういう生活は合理的なのか、理性
的で文化的なのであるか、果たしてどこか間違ってるところはないのか、自分の
身の丈にあった生活をしているのか、無駄なことに無用の力やお金を使っていない
のか、そういうふうに無限に自省し、直視し、そして宜しからざるところあらば、悪し
きは廃するに躊躇せず、宜しく改むるに逡巡せず、それが言ってみれば節約の
王道である』・・・。

林望先生の風貌もあって、あとがきは夏目漱石を読んでいる感じですが、中身は
とても平易で楽しめる本でした。
節約を説く“哲学書”→780円は安い。本はいいですね。

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このブログで連載400回になりました。節目に、何か気の利いたことを書こう、と
思いましたが、そういうふうに考えるとブログも重荷になるのかも。

読んでくださる方に心から感謝申し上げます。







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2010年03月05日(金)更新

「藤田健吾!」生徒の一人が叫ぶ。「ハイ!」クラス全員が応える。

卒業式のシーズン。
諏訪中央病院の名誉院長鎌田實先生が『週刊ポスト3・12日号』に書かれた
コラム、「ジタバタしない」“泣きながら食べたロールケーキ”は涙なくして読めませ
んでした。(引用させていただきます)

要約すると、
藤田健吾くん(静岡)は、子供のころからサッカーがうまく、ヨーロッパ遠征にも
選ばれるほどだった。しかし、中学3年生で上咽頭がんを発病、その後もサッカー
を続けたが、07年10月9日、彼は17歳で亡くなる。

07年、静岡での鎌田先生の講演会後の楽屋を訪ねた健吾くんのお母さんが、
その後も先生と何度か手紙を交わすようになり、彼の死後発見されたブログの
「翼を失った鳥」の詩に、鎌田先生は、何とかサッカーを続けようと必死にもがいて
いる彼の姿が見えた、と書かれています。

そしてブログは<サッカー部の仲間は、永遠に僕の宝物です。本当にありがとう>
と結ばれていたという。

亡くなって5カ月後の卒業式も感動的だった。
職員会議で健吾くんの名を呼ばないという方針は決まっていた。
それでも幼稚園から一緒だったクラスメートは遺影を制服の中に秘めて入場。

クラス全員の名前を担任が呼び終えた瞬間、生徒の一人が「藤田健吾!」と叫ん
だ。これにクラス全員が「ハイ!」と応えた。
健吾くんの告別式のときに練られたという。   「健吾と一緒に卒業しよう」。

健吾くんが生きていれば、今年は成人式。健吾くんの友人たちは、3年経っても
彼を忘れていなかった。新成人で作る実行委員会は、成人の集いに、ご両親を
招待した。 という。

ご両親は、そのお礼に成人105名全員に紅白のロールケーキを配ったそうで、
鎌田先生にも手紙とともにお母さんから送られてきて、先生は泣きながらロール
ケーキを食べたとあります。

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話は変わりますが、今日の日経39面に、“景気低迷 高3生、袋小路”「大学断念
・・・就職も困難」という記事が載っています。
「今までにない事態」として現場の進路指導の先生が悲鳴をあげている、と。

素晴らしい健吾くんやその仲間たち、後輩が「社会に出られない」という現実。
私達が作ってきたもの、求めてきた社会とはこういうものではなかったはず、という
思いが私の胸を締め付けます。


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2010年03月01日(月)更新

「恋するベーカリー」(洋画)って。

先日の日曜日「恋するベーカリー」(ユニバーサル映画)を観る。

映画「恋するベーカリー」チラシ 表 映画「恋するベーカリー」チラシ 裏

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メリル・ストリープもヤッてくれる。チラシに『この冬いちばんハッピーでハートフル!
これは、人気ベーカリー経営者ジェーンの物語。そして自分らしく生きたいあなた
の物語』というコピーと「おいしいパン作り、インテリア、家族と友人と過ごす時間」
などとあるので、ベーカリーの現場や、オシャレな家が出てくると期待して観ていた
が、それらはほんのさわりだけ。
こんな風に書かれたチラシやポスターを見れば誰だってそう思うでしょう。

「プラダを着た悪魔」「マンマ・ミーア」で60歳とは思えない、しかも過去アカデミー
賞2度受賞の大女優とやはり60歳の女性監督が作った映画は、草食系初老の
私のような男にはチト刺激が強すぎます。

離婚が特別なことではないアメリカ人なれば、きわどい会話やエッチなシーンにも
思い当たることも多くて大笑いするんでしょうが。

もう20年もパンやケーキづくりを趣味としているカナイに誘われて映画館へお伴
したが、ナント“R15+”指定になっていることには2人とも後で気がつきました。
カナイもびっくりした様子。

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離婚して10年、保守的な道徳観も一部持ち合わせているし、なにより自分と子供
3人を捨てて浮気相手のもとへ走った許せぬ元夫(アレック・ボールドウィン)との
過去を忘れようと、ベーカリーを経営して今や大成功しているジェーン(メリル)。

ひょんなことから元夫と再会。男と女の関係というか元夫婦の関係に逆戻りする
が、子供たちの気持は複雑。

そこへ建築家(スティーブ・マーティン)が新しい相手として登場するのでジェーン
の心は揺れ動くというようなお話。

「本年度アカデミー賞最有力!!」「ゴールデン・グローブ賞主要3部門ノミネート」
とチラシにありますが、それほどの作品でしょうかね。
3月7日の「アカデミー賞発表」が見ものです。

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「セックス・アンド・ザ・シティ」等、きわどいアケスケな女性の会話が一般の作品の
中で頻出するようになり、それがまた人気の原因でもあるようですが、度が過ぎる
と昔人間には笑えない。

アレック・ボールドウィンは演技力もある二枚目だったと記憶していますが、トドの
ように太り醜悪。(この作品に出るため太ったとしたら何をか言わんです)
雌牛のようなメリルとの熟年カップルのベッドシーンには圧倒されますから、お好
きな方はどうぞ。

スティーブ・マーテインは不思議とアメリカでは人気があるコメディアンのようで、
たくさんの映画に出演していますが、私は好きでない。ビッグな2人にはさまれて
ちょっと精彩がないように思いました。

2000円(二人分)払って損した。

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カナイが申し訳なさそうに、作秋アメリカへ行く飛行機のなかで観たメリル・ストリー
プが料理人に扮する「ジュリー&ジュリア」はすごく面白かった、近く公開されるので
それを観よう、と帰り道の車中で言う。 頼ンまっせ。


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2010年02月26日(金)更新

「ワークライフバランス」でネット界で有名な小話だそうです。

前回書いた「ワークライフバランス」社長編の続きのようなものです。

愛読しているブログの一つに「Chikirinの日記」があります。(面白くてためになる
ので、お礼をこの機会に申し上げます)

2009年4月22日の「ワークライフバランスってさ」という記事もとても面白かった
のですが、コメント欄でPulinさんという方が紹介している小話には、思わず笑って
しまいました。(ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、転載させて頂きます)。

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コメント一覧
Pulin 2009/04/22 20:49
仕事と生活のバランスで、↓のような小話を思い出しました。元ネタがなんなのか
は分かりませんがネット界では有名なコピペのようでご存知かもしれませんが。
長文済みません。

メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。
メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。
その魚はなんとも生きがいい。それを見たアメリカ人旅行者は、

「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」 と尋ねた。

すると漁師は

「そんなに長い時間じゃないよ」
と答えた。旅行者が

「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」
と言うと、
漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。

「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」
と旅行者が聞くと、漁師は、

「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、
女房とシエスタして。
夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって…ああ、これでもう
一日終わりだね」

すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。

「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイス
しよう。
いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。 それであまった魚は
売る。
お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。
その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。やがて大漁船団ができるまでね。
そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。
自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。
その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキソコシティに引っ越し、
ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。
きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」

漁師は尋ねた。

「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」

「二〇年、いやおそらく二五年でそこまでいくね」

「それからどうなるの」

「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」
と旅行者はにんまりと笑い、

「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」

「それで?」

「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、
日が高くなるまでゆっくり寝て、 日中は釣りをしたり、
子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、
夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、
歌をうたって過ごすんだ。 どうだい。すばらしいだろう」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

シリコンバレーで働いているコンサルタント(女性ーMBA)が、『リーマンショックの
元凶などと言われているMBA(経営学修士)も、今じゃ“簿記3級”ぐらいのもの
って冗談も飛び交っている』んだそうです。



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2010年02月25日(木)更新

社長の勤務時間→「ワーク・ライフ・バランス」

<ご質問>

   社長は「365日24時間年中無休」という考え方がありますが、
   率直に言って、どのようにお考えになりますか。
                        (事務局 大西啓之様)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

このご質問には、たくさんの方が熱い回答を寄せられていますね。
「あたりまえ」「まだ時間が足りないくらい」などのご意見も多かったように思います
が、どなたもそれを「苦痛」に思っていらっしゃる様子がない・・社長たるゆえんで
しょうか。

三元ラセン管工業の高嶋社長さんも皆さんと同じような年齢のころは「365日
24時間年中無休」で走り続けたが、結果は3カ月の入院生活になり、その後は
中小企業の経営者が倒れると会社存続にも影響があるのでバランスをとるよう
にしている、とのお話でした。

思ったのですが、私も含め誰かに強制されて「365日24時間無休」ではないと
いうこと。もちろん社長としての責任感がさせる部分はありますが、「それは嫌」
というならそもそも社長なんかにならないのではないでしょうか。

すなわち、「自分が考案したモノやサービス、目標、夢など」を実現するために
社長業を選んだはず。私も社長業が長くなりましたが「働きぬく、考えぬく」こと
などをつらいと思ったことはありません。

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これは数年前から言われている「ワーク・ライフ・バランス」の社長編ですね。

ワーク・ライフ・バランス=「仕事と生活の調和」・・調和は大事ですが、社長業に
は長いスパンで見た「調和」というのもありではないか、と。
すなわち、若い時は猛烈にやる(仕事)、そして老いてはしずかに暮らすという
(生活)の「調和」。

ジェイ・ポートの樋下社長のエントリ、「社長の時間」は思わず涙ぐみそうになり
ました。樋下社長のお父さんと私が余りに似ているので。
お父さんに反発する部分もあるけれど、尊敬も理解もしているし、借り入れも
自分の責任で返していくつもりです、と決意されています。さらに、

>父親についてきた社員には責任を持って最後まで今の条件で雇用は絶対した
い・・・

ジェイ・ポートさんは素晴らしい3代目をお持ちだと思いました。


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