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2009年09月18日(金)更新

「現地集合・現地解散」という旅スタイル。

企業によっては、19日(土)から23日(水)まで5連休となり、最近は春のゴール
デンウイークに対して”シルバーウイーク”という呼び名が用いられるようです。

19日は、今月末に設備の入れ替えがあるため、全員出勤して長年使用してきた
機械や機器を外に出し、スペースを一新する作業があります。

モノを作る会社の社長なら似たような感慨をお持ちだと思いますが、「工場建物や
機械類」にひとしおの愛着があり、なかなか「捨てる」という気持ちになれません。

「♪ 古いヤツだとお思いでしょうが・・」 あの時これを買うのは重大決心だった、と
かこの工場と従業員がいてくれたからこそ今がある、という感謝の念が湧くのです。

雨が降っても風が吹いても、あるいは外出時に消防車のサイレンが聞こえたりす
る時などは「会社は?工場は?」と気になるのは「中小企業の経営者」なら当然で
はないでしょうか。後継者にも当然必要な「資質」の一つだと繰り返し話しています。

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20日(日)からは、2泊3日で友人夫婦3組6人で「妙高・赤倉」へ出かけます。
2か月前から、ネットを駆使して「ホテルとゴルフコース」を格安で予約しました。

一昨年のやはり初秋、長年一度泊まってみたいと思っていた「赤倉観光ホテル」へ
夫婦で投宿。混雑する冬のスキーシーズン、夏の避暑の季節を避けて訪れたこの
山荘風の「ノスタルジックホテル」に十分満足したので友人を誘いました。

「赤倉観光ホテル。雄大な妙高が美しい」

雪対策の「赤いトタン屋根」が印象的ですが、かっては大倉財閥の経営だったもの。
スキーなどで皇室のご利用でも有名ですが、そのスナップ写真などはB5サイズ程
のモノクロ写真として、地下の浴室(温泉)へ通じる廊下にさりげなく、そしてつつま
しく架けられていて好感が持てます。

ここのフレンチレストランもとても良かった。オフシーズンに入ったため、客は二組
だけ。遅いカナイの誕生日祝いの名目でディナーを、ということで案内された窓際
の席からは、ほのかに妙高の町の灯りが見下ろせました。

着席してナフキンをカナイと同時に手にして互いに思わずニッコリ。
今ではあまりお目にかからない、厚手で真白な本麻のピシッとしたそれでいてどこ
か暖か味のあるアイロンの仕上げに二人とも同じことを感じたようです。

ウエイターは必要以上に動かず、視界のわずかに外に。それでいて手を挙げれば
即反応してくれるのです。
私たちは最新の近代的なホテルより、川奈や万平ホテルのような「ノスタルジック」
を味わえるホテルが好きです。・・・・「古いヤツだとお思いでしょうが」。

もう一泊は「野尻湖ホテル エルボスコ」。
聞いたことなのない名前と思っていたら、これは旧「野尻湖プリンスホテル」だそう。
それなら、以前に食事に寄ったことがあります。野尻湖畔で景色がよく「静謐」を味
わえるホテルですが、ここも経営が代わったということでしょうか。 時代ですね。

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ところで、今回は「高速道路どこまで行っても1000円」の恩恵に浴します。
車も多いでしょうし、パーキングも混雑するでしょうから、3夫婦それぞれ「現地集合
 ・現地解散」にしたほうが自分たちのペースで走れる、という考えからです。

友人たちとの海外旅行も、近場(台湾、グアムなど)は原則現地集合・現地解散と
することが多くなりました。
これは歳をとってそれぞれの「旅」のスタイルがあり、他の人に遠慮したり、無理に
合わせる必要がないと思うからです。

空港での前泊、後泊も自由、ビジネスクラスを利用されるのもどうぞご遠慮なく、
現地でご一緒した他にどこか行きたい所があればそれもお好きなように、という
「熟年の旅」のスタイルです。

というわけで、私たちは20日は少し早めに出て、須坂市の「田中本家」を見学す
る予定です。納めた「三越本店」にも残っていないと言われる江戸時代の豪華な
花嫁衣装や、数々の豪商所有の逸品と庭園が観れるのを楽しみにしています。
(かの英国の「ヴィクトリア&アルバート美術館」のパトロンの一行がここを訪れ、
 予定を延長して膨大な収蔵品を観て驚嘆、垂涎状態だったという逸話があり
ます)。



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2009年07月02日(木)更新

世界で一番愛されている「うさぎ」の国へ(2)

バーミンガムは、ロンドンに次ぐ人口百万の英国第二の工業都市です。2月ごろ
「6月に開かれるロータリークラブの世界年次大会(第100回記念大会)に出席し
てみようかな」と言ってもあまり興味が無さそうだったカナイが、「そのついでに
湖水地方とピーターラビットのヒル・トップにも行ってみるか」と言ったら、俄然目の
色が変わりました。

青い服を着た世界で一番有名なうさぎ=ピーター・ラビット 原作者のビアクリトス・ポターの等身大人形と記念写真

娘たちが小さい頃から、毎年欠かさずコレクションしてきた「ピーター・ラビットの
クリスマス=イヤーズプレート」も数えてみたら20枚近い。
その上、昨年、作者のビアトリクス・ポターを映画化した「ミス・ポター」を観ましたの
で、湖水地方の風景が忘れられないものとなったのでしょう。

並べてみると変遷が。ウエッジ・ウッドの盛衰が見てとれるような気も 映画「ミス・ポター」のチラシ。ポター役はアカデミー賞女優レニー・ゼルウィ ガー

「湖水地方へ行ってきた」と言うと、友人の多くが「えーっ、ホント?うらやましい!」
とか、「強風になびくヒースの丘、マンダレー荘って言ったかな。エミリー・ブロンテ
の“嵐が丘”ですね。いっぺん行ってみたい」といった反応が少なくありません。

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原作者のビアトリクス・ポターが「ピーター・ラビットとその仲間たち」を描いて、
忽ちベストセラーになるのは1902年のころのようですが、その後編集者の
ノーマン・ウォーンとの恋は実らず、失意の彼女の心を癒したのは、移り住んだ
湖水地方の風景だったとあります。

その後、数年にわたり、彼女のヒル・トップの邸、庭、農場、動物たち、村、それら
を取り巻く田園風景は、ポターが物語やイラストを創作する上で、多大なインスピ
レーションを与え続けた、と「THE NATIONAL TRUST」(ナショナル・トラスト)の
ガイドに記載されています。

熱心な環境保護者だったポターは、作品の印税から得られる収益を、農場経営、
周辺の土地購入にあて、湖水地方の環境・景観保護のため14の農場を、死後、
ナショナル・トラストに寄贈しました。

そのおかげで、私たちは当時のままの姿を今に見ることができるのです。

湖水地方の一風景 ヒル・トップの邸。彼女の使用したものがすべて当時のまま保存されています

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ウインダミア湖とその周辺が、美しい湖水地方(The Lake District)のバスや
船での観光の中心となるのでしょうが、他にも編目のように整備されたフット・パス
(歩径路)を一人で、或いはグループで歩いている姿も時々目にしました。
私有地である牧場でも横切ってパスが続くようですから、足に自信がある方にとっ
ては究極のウオーキング・コースではないでしょうか。

世界に支持者、支援者を持つ「ナショナル・トラスト」は、広大な土地を取得し、環境
と景観保持に努めていることは有名ですが、その厳しさはハンパではないと聞いて
います。一木一草たりといえども自然の形を尊重し、住宅も勝手な改造は内外共に
厳しく制限を受けます。

ソネット(14行詩)の名作でも知られる詩人ワーズワースの家、ヒースはまだ野を
覆ってはいませんでしたが、「嵐が丘」などのブロンテ姉妹の住んだ家と村を歩い
て、一日のうちに何度も変わる天気、6月でもまだセーターが必要な湖水地方は
当時の面影そのままになかなか趣のある旅ではありました。

湖水地方の風景画 1. 湖水地方の風景画 2.

一方、エイヴォン川沿い=ストラトフォード・アポン・エイヴォンにあるシェイクスピア
の生家。8歳年上だったという結婚相手のアン・ハサウエイの茅葺の美しい家と
イングリッシュ・ガーデンは本当に来た甲斐があった、と思わせる愛らしくて素晴ら
しいものでした。
しかし、周辺や川沿いの道は新しいレンガ敷きとなり、通りは近代的に整備されて
私には日本の観光地を連想させるものでもありました。

ともあれ、どこまで走っても無料の自動車道路、一本の「野立て看板」もありません。
羊の放牧と石板を積み上げた柵が延々と続くなだらかな草地ですが見飽きません。
名所のスーヴェニール・ショップ(記念品・お土産屋さん)もイギリス人には買う習慣
がないとかでアジア系の観光客が多く、どこでも日本語のパンフが置いてあります。

英国は大人の国?それとも老いた国?なんてこともチラと頭をよぎった今回の旅
でした。

次回、もし英国を旅行する機会があれば、「ナロー・ボート(宿泊もできる運河用の
細身の船)」とレンタカーで安くゆっくり旅をしてみたいというのが夢ですが・・。

アン・ハサウエイの生家。結婚してシェイクスピアと住んだそうです ナロー・ボート Narrow Boats 岸部の道がフット・パス


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2009年04月13日(月)更新

満開の桜・・「京都漱石の會」講演会に行く。

夏目漱石の二人のお孫さんとそのご縁戚の方の講演を11日(土)の午後、桜が
美しい京都今出川の同志社女子大講堂(純正館)で聴かせていただきました。

ご縁をいただいた「京都漱石の會」(丹治伊津子さん主宰)の第3回企画、『夏目
漱石ゆかりの「半藤一利・松岡陽子マックレイン講演会」 』です。

陽子マックレインさんは漱石の長女・筆子と漱石の弟子・松岡譲の三女。陽子さん
の妹が作家の半藤未利子さんで、そのご夫君が半藤一利氏というご関係です。

陽子マクレインさんは「比較文学から見た則天去私」というテーマで、“ジェーン・オ
ースティンとオリバー・ゴールドスミスの作品から影響を受けた漱石の作品と人生
について”という要旨がプログラムにありましたが、正直私にはこのあたりの素養
がほとんどありませんので拝聴するのみでした。
しかし、80代の半ばのご年齢ですが、90分間最後までよく通るお声でお話になら
れたのには感嘆しました。 失礼ですが、きっと脳がまずお若いんでしょうね。

半藤一利氏と主宰丹治伊津子さん お元気な陽子マックレインさん

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半藤一利氏は、「文藝春秋」編集長、同社専務を経て作家活動に入られ、昭和史、
幕末史についてもご著書多数であり、そのキレのよい語り口で私も大フアンです。

漱石のお孫さんが夫人ということもあって、漱石についてお詳しいのは当然とも
いえますが、面白かったのは漱石の作品は「門」まで、その後の作品は個人的に
はお好きでない、一言でいえば「暗いから」と、笑いながらお話しされました。

演題は「『坊っちゃん』を読む」“文明史家としての漱石”でしたが、歴史作品を
書かれる作家らしく、作品の時代背景、史実との照合から、「坊っちゃん」が書か
れた背景や、舞台を松山の中学にとっているが、実際は漱石が勤めた帝大
の同僚の先生たちをモデルにしていることなどを面白可笑しくお話になりました。

またかっての編集者らしく、「坊っちゃん」の原稿は400字詰め原稿用紙でいうと、
250枚くらい(中編)だそう。
これを大人気になった「吾輩ハ猫デアル」の連載終了のころの第10章と最終章で
ある11章の間の8日間で書きあげている、とお調べになったそうです。

なんで中断してまで「坊っちゃん」を書いたのか? 半藤さんは大変興味をもった
とのことですが、どうやら東大英文科講師の漱石には我慢のならない権威主義の
先生ばかりで頭にきた、それが急きょ「坊っちゃん」を書かせた、とのことです。

漱石は何度いわれても当時の文部省、東大からの「文学博士」の称号を蹴っ飛ば
し続けたことは有名ですが、最後は郵便物の宛先に「文学博士 夏目漱石殿」と
あると、今でいう「宛先に尋ね当たりません」とつっ返し、印刷のやり直しの費用まで
払ったという徹底ぶりなどは、漱石が維新(ご一新)後、早くも権威や地位でものを
言う人間が多くなったことに辟易していた、という半藤さんの解説がとても面白く、
あらためて漱石の人間的魅力を感じさせられました。

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講演が終わり、この講演会を企画された丹治伊津子さんにも初めてお会いできまし
たので、ご挨拶もできました。
何かの折の京都の女性のお着物姿というのは土地柄もあり、本当に素敵です。

半藤さんの近刊「幕末史」(新潮社)にサインもいただき、桜花爛漫の同志社大の
キャンパスをあとにしました。

半藤一利著「幕末史」 ご著書にサインをいただく

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京都駅に戻り、草津まで電車、翌日12日(日)の大津プリンスホテルで開催され
る年に一度の「ロータリー地区大会(京都・滋賀・奈良・福井)」へ出席するため、
草津駅前のビジネスホテルへ投宿。

記念講演=嘉田由紀子滋賀県知事の「琵琶湖は地球環境の小さな窓」を楽しみに
早めに就寝しました。



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2009年03月18日(水)更新

ラオス

旅行会社経営の友人が「ラオス=ラオス人民共和国人口約600万)に行ってきた
という。
なんでも航空会社の企画で全国の業者200名くらいが招かれたそうです。
定期航路開設の可能性を探るイベントなんでしょうか。

「ラオスってどんなとこ?」って聞くと「うーん、タイやベトナムに比べると観光面でも
まだまだかな。お土産もなんにも買うモノがなくて“塩”を買ったくらいだから」。
首都ビエンチャンでもこんな感じだそうですが、素朴でいいものもあるんではないか、
とも思います。

ほとんどが山岳地帯、鉱物資源は豊富、岩塩もたくさん採れるので塩は安いのか
も知れません。10キロで1ドルだったらしく(1キロ袋が10個縛ってあってバラ買い
は不可)お仲間に分けたという。中には1ドルくれた人が何人かいたそうです。

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昨日の地元紙に福井から青年海外協力隊(女性2名)とシニア海外ボランティア
(男性1名)に参加する人の記事が出ていました。
このうちシニアの方は大西さんという58歳の男性で、ラオスに自動車整備の指導
に行かれるという。

大西さんは35年前、ザンビアで同様の指導に参加した経験があるそうなのですが、
「若いので自分の気持ちが先走りして、相手の立場や気持ちを十分理解することが
できなかった」「技術や経験も不足していた」という反省から「生活が落ち着いたら
もう一度チャレンジしたい」とずっと思い続けておられたようです。

子供二人も独立したので、定年を2年残して思い切って「40年近く自動車整備に
携わり学んだ技術や経験を、ラオスの若者に伝えたい」とラオス北部の町にある
国立技術短大へ近く赴任するそうです。 爽やかでいい話ですね。

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「ベトナム戦争」を持ち出すまでもなく、この地域は共産主義と資本主義が激しく
ぶつかりあったところ。カンボジアのクメール・ルージュ時代の同国人の大量殺戮
などは映画「キリング・フイールド」(1984・英 アカデミー3部門賞受賞)に詳しい
ですが、もともとはミャンマーなどと一緒で素朴な環境と人の良さそうな立ち居振る
舞いをする信仰心の厚い国民が多い国のはずです。

朝から晩まで経済やいかにして儲けるかばかり考えている人たちには、こういう
所へ旅をするのも「人生」について考えるいい機会になるかも知れません。

横山国男

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2009年02月11日(水)更新

沖縄は「琉球国」として独立したらどうだろう。

先週末、ここのところ厳冬期に恒例になっている沖縄へ。
近くの小松空港では出発日も帰着日も気温6度前後(今年は雪はないですが)、
那覇は滞在中、日中は23度前後で、もう桜が葉桜になっているところもありました。

それにしてもなぜこんなに国内なのにバカ高い旅費になるのか。すべてインター
ネットをフルに使って、「早割運賃」と「宿泊バーゲン」を使い倒し、これ以下には
ならないところまで工夫していますが、円高の今、「韓国ツアー」の格安ぶりなどを
見ているとあきれてしまいます。

上海からの留学生などに聞くと、日本は大体何でも5倍くらいの感じと言います。
そうかも知れません。福井・東京間のJR料金が約3万円ですから、中国の都市部
一般勤労者の2か月分の給料くらいが乗車賃で消えてしまうのです。

このような高コスト・高賃金・低生産性ではグローバル化、フラット化にとても耐えら
れるとは思えません。

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飛行機の窓から見える美しい島々、トロピカルな風景は雪国から来たものには
縮んでいる体、心がゆっくりと解凍されるような気さえします。
しかも、最近沖縄の名の通ったリゾートは「アジアンリゾート」と言ってもよい、
国際級のホテル・サービスが増え、ここは「バリ島」の一流ホテルか、と思える
ような雰囲気、サービス持つホテルも多くなりました。

しかし、必ずしも観光客が増えているようには見えません。今回は特にホテルも
空港もにぎわいが少なかったように思いました。ここにも「世界同時不況」の影が
忍び寄っているのでしょうか。

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何度か沖縄へ行くうち、「沖縄」は独立した方がよいのでは、と思うようになりました。
もちろん、その前に日本が連邦制などをとる必要がありますが、17世紀後半に
薩摩藩の付庸国となるまで「琉球王国」という、独自の政治・経済・文化を持つ
独立国だったのです。明の配下に置かれた時代もあったようですが。

地方分権といいながら東京一極集中はますます進み、日本の政治、経済、社会が
今後まともに機能するのだろうかなど心配される時代。
そのすぐれた固有の文化、風土、国際級になってきた観光資源の整備などを
生かして、日本政府の諸々の規制や制約から自由になり、中国やロシアと直接
航路を開き、観光を大きな産業として真のアジアンリゾートを目指すというのは
どうでしょうか。

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考えてみれば「北海道」も同じような気がします。いつまでも硬直化した中央政府
に頼らず、地方が活き活きと「国づくり」ができる時代が来た方が幸せではないか、
そんなことを帰りの飛行機の窓外を見ながら考えました。



横山国男


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