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2009年04月21日(火)更新

メルマガ発行の報告で梅田望夫さんの書を再読。

昨日、娘が「メルマガ」第1号を出すので見てくれと言ってきました。
とりあえずここ数年受注やお問い合わせのあった数百件のアドレスへ発信すると
いうことのようです。サイト、ブログに続く必死の第3弾ロケットです。

先日から踊りやダンスなどの衣装を企画・デザイン・縫製する「オーダーよさこい屋」
の若いスタッフが「ブログ」を書きはじめました。以前から書いている私と専務を
いれると7名となり、娘などは3つのチャネルで書いています。

中にはブログを書くことに「ちょっと気遅れ」する人もいるに違いありません。
それでも社長としてとても嬉しいのは、とにかくこの閉塞した現状を考えられる限り
の手段で「打ち破る」という若いリーダーの強い意志に従ってくれたこと、それも
「ワイガヤ」で明るくやっているように見えること。

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今、多くの小企業の経営者、しかも私のような比較的高齢の(かなり比率としては
多いはず)社長の中には、あまりの環境の激変に、上下左右そして前後にも動け
ないまま「立ちすくんでいる」という状況にあるのではないかと想像しています。
私もその一人です。

一つの「産業革命」が起きている、今回の正体は「情報・通信」で、もちろん起こる
べくして起きたのでしょう。20年程前この世に「インターネット」が初登場したとき、
すでにその予兆があり、グーグルやヤフーを生み、あっという間に「ビジネス環境」
が変わりました。

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ここで、あらためて梅田望夫さんの良書「ウェブ進化論」「ウェブ時代をゆく」を再読
して「あとがき」に書かれている示唆に富む著者の持論に共感を覚えました。


ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書) 梅田 望夫 (著)

うまく整理できませんが、「ウェブ進化論」の印象的な部分を要約すると、

① 日本にないシリコンバレーの「大人の流儀」は、先輩たる経営者が、何か挑戦
したいと思う若い世代を明るく励ますオプティズムである。
②「ネット世界に住む」ように生きている若い世代は、この世界に無知な日本の
大人に絶望感を抱いている。しかしそういった層でも知識欲は旺盛で、きちんと
説明すれば新しい事象を理解し、その意味を考えることのできる程度には十分に
知的である。
ただ、ネット世界を丸ごと体で理解している若い世代とちがい、アプローチという
経過を踏み、理論武装をしたがる世代である、というご意見には全く同感で、これ
をしてアナロジーというのでしょう。
<私の感想>
若い世代と何か新しいことをやるために、世代間の不毛の対立を嘆いていても
はじまらない。若い世代もこういう人たちの共感を得て、プロジェクトを興したり、
組織を動かしたり、資金の調達をしなければやりたいことが実現できないのも現実
(本書)なのですから、「分かりやすく説明できる」「伝える」というスキルはとても
重要だと思うのです。


ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書) 梅田 望夫 (著)

「ウェブ時代をゆく」のあとがきからは、

ウェブは「志」を持って能動的に対峙したときに、まったく異なる相貌を私たちに
見せるものである。「志」さえ持てば、ウェブは「人生のインフラ」として「個」を大いに
助けてくれる。(中略)
新しいことが次々と起こる「時代の大きな変わり目」を私たちは生きている。
いくら努力しても未来を見通して安心することはできない。
未知を楽しむ心が生まれない限り「時代の大きな変わり目」を幸福に生きることは
できないのである。

「志」を立て、「はじめの一歩」を踏み出す力が出さえすれば、私たちの前には
さまざまな可能性が次々と訪れる。一生懸命何かをやりたいと思う人たちを、これ
までの日本社会は、レールの上を走らせよう走らせようとしてきたが、そうではない
道もあるのだ。(中略)

ウエブは「志」「志向性」の核さえあればどこまでもいけるし、どんな方向からの信号
もサーチできる新しい道具なのだから、それを利用し尽くしてもっと自由な生き方を
してよいのである。

<私の感想>
そう、著者の梅田さんも言っているように、その自由を享受するためには、自発的
で能動的な「新しい強さ」を、今をそしてこれからを生きる若い世代が身にまとわな
ければならないのだと思います。

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おそらく今後も当社の若い世代の試行錯誤は続くでしょう。失敗に気落ちする日も
あるでしょう。しかしそういう行動からしか「明るい未来」は見えてこないはずです。


 


株式会社横山工藝 横山国男
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2009年04月03日(金)更新

「要領」とは。

経営者会報ブログで(株)フライ・ハイの松田社長さんがここ数回、「効率重視と
効果重視の使い分け」について書いておられます。
空飛ぶとありますがご本業は企業再生。いつも教えられることが多く感謝です。

3日のこのシリーズの結論は、
>自分の活動を重要度と緊急度のマトリックスで分けて効率重視と効果重視を
使い分けてみてください。 です。

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ところで、効率とか効果で連想するのは「要領」ということ。
あの人は要領がいいと言う場合、その意味は「チャッカリしている」「いいとこ取り」
など、どちらかというと「抜け目がない」ようなニュアンスで使われる場合も。

もうかなり昔ですが、「要領」についての説明ですごく“納得”したのは次の記述で、
しっかり覚えています。

         『要領とは、努力を効果あらしめるコツを言う』


新入社員も早く仕事に慣れ、そして本来の「要領のいい人」になってほしいものです。


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2009年03月27日(金)更新

櫻田、久米両講師のブログ実践塾に出席して

25日午後から東京で開催された櫻田社長のクエストリー「第1回ショップブランディ
 ング実践塾」を受講しました。

プログラムははじめに櫻田社長の「なぜ、ブログがファン客づくりに役立つのか?」
のテーマで30分、ご自身が最近「ブログの力」を強く意識されるようになったので、
この実践塾の第1回で取り上げられた経緯を話されました。

その後「ブログのことならこの人をおいてない」ということで、講師の久米信行久米
繊維工業社長がみっちり4時間、内容の濃い話をされ、最後に出席者の「ブログ
品評会」ということで、出席者のうちいくつかのブログを取り上げ、「もっとこうしたら
 ファンが増える」というポイントを突いたアドバイスがあり、参加者がうなずくこと
しきりでした。久米社長は社名が示すとおりどちらかといえばモノづくり企業なので
すが、ショップ経営、小売業にも通暁されていて、さらに尊敬の念が深まりました。

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クエストリーさんの社業から、受講者の皆さんはジュエリーショップなど「小売店」が
対象の実践塾なのですが、私が参加させてもらった理由は、櫻田社長が先日
経営者会報ブログで「作り上手の伝え下手」という、すなわち「モノづくりは得意だ
が売るのは下手」というご意見に触発されたからです。

当社は「モノづくり企業」に属すると考えていますが、どんなにいいモノでも売れな
ければ意味がないわけです。
地場産業を抱えている各地域でも長年これをテーマにしていますし、福井の繊維
なども「日本一、いや世界一だ」という専門家の話はいやというほど聞いてきました。

しかし、ほとんど自力で販売するというより、商社やアパレルの賃加工から脱する
ことが出来ず、今や最盛期に3600軒あったといわれる機屋(はたや)さんも
600軒とか、しかもその大半が赤字経営といわれています。

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そんなわけでこれも櫻田社長のブログにあったのですが「地場産業ルネッサンス」
というキャッチに何か明るいものを感じて「よし、この生まれた所にある、そして
長年携わってきた繊維の復興に微力でも尽くそう」「それが当社の生きる道だ」と
高揚する気分になって即座に受講を申し込みました。

グローバル化とか、産業移転とかの流れは今後も止まりそうにないのですが、
生きていく道をみつけなければなりません。幸い後継者も最近「繊維はおもしろい」
と思ってくれているようなので希望を持っています。

櫻田社長、久米社長ありがとうございました。そして終了後、近くのクエストリー様
のオフイスで近くの築地市場から食材を調達しておいしい「おでん」や「お造り」など
アットホームな懇親会をお世話くださったスタッフの皆様に厚く御礼申し上げます。

あ、それから事務局の大西さんにはじめてお目にかかれたのもうれしいことでした。
(末筆でごめんなさい)

横山国男

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http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
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2009年03月23日(月)更新

儲かるブログをめざして!?

25日~26日は、東京へ出ていくつかの用件をこなすつもりです。25日午後は
この経営者会報社長ブログに最近登場された(株)クエストリー櫻田社長から先日
ご案内のあった「ショップブランディング実践塾=“ブログで店のフアンを作 る”」
(第1回)を聴講する予定です。

講師は久米信行さん。ご案内に「あなたはブログをやっていますか?」「あなたの
ブログは注目されていますか?」「あなたのブログはお店の情報発信になっていま
すか?」「あなたのブログはお店のフアンづくりに役立っていますか?」 と言われ
ると、もともとリアルのお店を持っているわけではありませんが、ネット上のお店で
も同じことだと思い、勉強してみたいというのが理由の1番目。

続けて、「昨年7月の総務省・情報通信政策研究所の調査によりますと、国内の
ブログの総数は1690万ありますが、1カ月に1回以上更新されているのはわず
か300万。8割以上はほとんど更新されていないという結果だそうです。始めたは
いいけれども、実際に御商売に活かそうと思うとどうしたらいいのかわからない
ブログ・・・今回のブランディング実践塾は、お店の熱烈なフアンづくりの技として
ビジネスブログを取り上げます」とあって、まあ“身辺雑話”の他に少しは商売に
役立つブログも書けるようになるといいかな、というのが二つ目の理由です。

三つ目は、「なぜブログを書くべきなのでしょうか」他、久しぶりに勝手に師と仰ぐ
久米信行さんに面前して「ブログ道」家元のお話を聞くためです。「ブログで何を
書いたらいいのでしょうか」というビギナーの質問がよくあるそうですが、私も未だ
になにか信念をもって書いているわけではありませんので。

そんなわけで、全8回のうちの1回だけでも受講可ということですので申込みをさせ
ていただきました。 楽しみです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日は、事業プランがあって「中小企業基盤整備機構」を訪ね資料をいただくこと
と時間があれば上野の「東京都美術館」の「生活と芸術=アーツ&クラフツ展 
ウィリアム・モリスから民芸まで」を覗けたら、と。

ウィリアム・モリスは内装用のファブリックデザインほかテキスタイルプリントの
先駆的デザイナーとして憧れる存在でした。日本の民芸とともに「用の美」に視点
をあてた展覧会というコンセプトで、装飾芸術の殿堂、ロンドンのヴィクトリア&アル
バート美術館との共同企画とHPにあります。

横山国男

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2009年01月28日(水)更新

麻生さんは「三人目の派遣社員」by玉さん。

玉さんとは玉村豊男さんのことです。

玉村さんはエッセイストで画家で、軽井沢近くの3500坪もある畑で野菜、ハーブ、
葡萄の栽培、そしてワインづくり、レストランのオーナーという、東大&パリ大卒の
本当にマルチな才能を持つ63歳の「素敵なオジサン」でもあります。

その玉村さんが、時々コメンテーターとして出演されていたテレビ番組もなくなり、
「もの言わぬは腹ふくるるわざ」と思われたのか、「玉さんキャスター」という不定期
のブログを最近お書きになっておられ、夫婦ともフアンなので楽しく読ませてもらっ
ています。

1月16日号「三人目の派遣社員」には、カナイともども笑わせてもらいました。
こういうウイットに富んだ「蝶のように舞い、蜂のように刺す」軽快な語り口には
憧れてしまいます。深い知性と教養のなせるわざでしょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
短いので全文ご紹介します。

『消費税のアップがいずれ必要になるであろうことは、聡明な国民ならわかって
いる。が、その前に「税金の無駄使い」を徹底して減らす方策を示してそれを実行
すること(あるいは「せめて」そう宣言すること)が必要だという国民の総意も、そも
そも消費税を導入する最初の段階から示されていたはずだ。
「税金の無駄使い」がゼロになることは永遠にあり得ないとしても、消費税の増税
は、少なくとも公務員改革を骨抜きにするような総理の手では決めてほしくない、
と多くの国民が思っている。
麻生さんは、自民党から総理大臣室に送り込まれた3人目の派遣社員である。
明日にもクビになろうとしている派遣社員が、3年後の会社の大方針を決めるのは
おかしいだろう』 (全文引用終わり)

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一昨年の6月だったと思いますが、北陸、上信越の高速を5時間もかけて、大人気
の玉村さんの「一日水彩画教室」へやっと入門したことがあります。
(ヴィラデスト・ガーデンファームアンドワイナリーの教室アトリエでの実技指導)
憧れの玉さんの手元をジックリ見せていただいて、自分の絵なんかどうでもよくな
り、本当に夢のような時間をすごしました。

世の中には、「素敵なすごいオジサン」がいるものです。



 「田園の快楽」ヴィラデストの12ヵ月 玉村豊男著 1月 新しい年は暖炉の前で

 田園の生活では、食べて、働いて、眠る。ただそれだけの、単純な、しかし充実
 して幸福な暮らしのかたちが続いていくのだ。(「田園の快楽」表紙カバーより)

 


横山国男

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