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2010年11月09日(火)更新

『東京時尚之旅』

ちょっと前ですが、繊研新聞の下段に『東京時尚之旅』というファッション
ガイド誌を、同紙が来年1月に発行するので「広告募集中」という案内が出
ていました。

中国上海エリアを中心に5万部を配布、東京への中国人旅行者、特に“東京
のファッションを中心としたトレンド”に敏感な中国人をターゲットに、
銀座、丸の内、池袋、渋谷、表参道などをマップ付きで紹介するというもの。

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円高をものともせず、アジア各国からの観光客はすごい勢いで増えている
ようですが、中でも中国人は観光でもショッピングでもますますその存在感
を増しています。

加えて羽田が東京国際空港として24時間対応となったため、ホテルなどの
受入れその他も今までとは違った対応に迫られ、ベッドメーキング、リネン
関係でもメードさんたちが従来のやり方では対応し切れなくなってきて、新
しい方式や工夫が求められています。

従来とは違うスピーディーなシーツやカバーの交換、一室で2分短縮できる
だけでも、大手ホテルチェーンでは年間数億のコスト削減につながるとも
聞きました。当社では、現在、その一端をになう加工に取り組んでいます
が、これから本格化することを期待しています。

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ファッションを中国語では「時装」というのでは、と思っていましたが、
「時尚」という場合には、もう少し広い意味があるんでしょうか。
知り合いの中国の人に今度尋ねてみたい。

2009年02月27日(金)更新

5人の“匠”でこれからやること。

<引用はじめ>
『日本の伝統文化の染織はその地域ごとに、ほんのわずかな人たちによって
守り伝えられている。それを継承する人々を訪ねた。訪問のたびに季節が移り
風景が変わった。そのデリケートで美しい日本の気候や風土がいろいろな素材
や技術、技法までも作り出す魔法の役目を果たしていることを知らされた。
作品はどれもみな美しく、地域の色や景色、大地の匂いまでも織り込んでいる。
またどの人もみな笑顔が良かった。大好きな物づくりに没頭している姿や、それを
誇る情熱に心揺さぶられた。
今回の「伝統の染織文化」を訪ねる旅は、楽しく感動することの多い旅ではあった
が、重く考えさせられることの多い旅でもあった。その中の一つ、訪ねた先のいず
れもが伝統の染織文化は一つの家族、一人の人の手によって守られているという
現実に考えさせられた。受け継ぐことの困難さは言うまでもない。
あまりにも細々として未来への継続は危ういように見える。しかし考えてみると、
逆に最小の単位だったからこそ継続してきたのかも知れない。企業レベルだと、
どうしても効率や種々の経済事情が優先されることを考えれば当然のかたちと
いえる。(後略)』 (「大地の染織」 はじめにから抜粋 吉見 逸朗著 繊研新聞社刊)

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昨夜、和紙を織物・編み物にすることに情熱を傾けてきた3人の“匠”たちと私、
当社専務の5人で「苦労話をする会」をやりました。

織のエキスパートは70代、編みのプロは50代、残る3人は60代で、無地染め、
プリントデザイン、コンピュータグラフイックスが専門。

皆、ものづくりに半生をかけてきた男たち。生きいきして歳を感じさせず、この
技術と製品をどう世の中に送り出すか、で夢中なのです。

作家のように一人の手造りではありませんが、各自が「これでどうだ!」と自分の
持っているものをぶつけ、企業としても成り立つ方法を論じて夜がふけるまで話す、
最高に「楽しい」ひと時でした。

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26日の(株)クエストリー櫻田社長のブログ「身の回りにある宝物」を読みました。
「何もないと思っていた田舎には実は宝物があった。でもそれの見つけ方を知ら
なかった」 「いまあるものを使うこと、いまある宝物を生かすこと」。

大学や専門学校で繊維工学やデザインを学んだが、気がついたら小さな工場、
工房でどっぷりとモノづくりに浸ってきた5人の“匠”たち。

さて、何がどう発展していくか見ものです。


横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/

2007年04月27日(金)更新

サイトリニューアル

当社のサイトをURLとも全面リニューアルしました。
「職人」を前面に押し出した「染型工房 横山工藝」という店名です。
今は店舗を改築してお客さんを待つオーナーのような気分です。
URL:http://www.ykougei.jp <http://www.ykougei.jp>

染型工房横山工藝

もうひとつの専門サイト「オーダーよさこい屋」をUPしたのが昨年の今日、
この一年いろいろなことを学びましたが、零細な「加工業者」が直接顧客に
提案・販売する試みとしては予想を上回る成果だったと思います。

オーダーよさこい屋

出来上がった「商品」や「製品」を販売するサイトではないため、サイトの
運営、顧客対応にかなりのエネルギーが要りますが、それは当たり前のこと、
お問い合わせや見積もり依頼に忙殺される中で「何が求められているのか」
「当社で応えられる素材や手法は」の自問自答の積み重ねが「モノつくり
ネット稼業」の要諦ではないかと感じています。


 私が考えている新しい当社サイトの“究極”は「工房の開放」です。
“一億総デザイナー時代”、“ユーザーが動かす工場”の具現に向かって顧客・
個客が思い思いに「モノつくり」を楽しんでもらえたら、ネットでもリアルでも
「今だけ、ここだけ、貴方だけ」の実現です。
その実現に「プロが手を貸しましょう」ということなのです。

個人が設備や資材を持つ必要もなければ、資金も不要、必要なのは「これを
自分の手で作ってみたい」という、ワクワクするようなモノ創りへの欲求が
あれば、お手伝いしますよ・・です。


「染型」(伊勢型紙)は現代ではステンシルやシルクスクリーンにその技法や
デザインが引き継がれています。
かっての「江戸小紋」に代表される「伊勢型紙」は、四人おられた「人間国宝」
の彫り師もすべて亡くなられてしまい、産業としても見る影もありません。

このことを惜しんでも仕方ありません。グーテンベルグが「活版印刷」の技法
を開発した陰で、多くの聖書筆耕者が職を奪われたことでしょう。
最近ではCGの普及、オンデマンド化で「写真製版業」もあっという間に消失
しつつあります。

時代や技術は変わっても「モノを作る心」は変えずに精進したい、と考えて
います。

目と手Tシャツ
「花鳥風月」  吉川壽一

横山国男

http://www.ykougei.jp/
http://www.yosakoiya.jp/

2007年03月07日(水)更新

ゴルフ場を葡萄畑にしませんか

今日本には2400箇所ゴルフ場があります。ゴルフをなさらない
方は「えーっ、そんなに?」と驚かれると思います。

それも一箇所で20万坪とか規模の大きい所では50万坪などという
所もありますから、「よくもまあこんなに造ったもんだ」と
夢が覚めて思うのは夕張市のハコモノにも通ずるものがあります。

バブル崩壊の象徴、自然破壊でも問題になったことはご存知の
とおり、挙句は民事再生という便法で「会員権」と称する
手形を不渡りにされて、痛い目に会った人は私だけではありません。

何事もそうですが、ゴルフもゴルフそのものに何の「罪」も
ありません。「ゴルフの神様」がゴルフを錬金術に利用した
「人間」を罰したのは当然でもあります。

しかし「生涯スポーツ」、「生涯学習」にとても向いた素晴らしい
スポーツ・ゲームで、熟年以降からでも充分始められます。
あれほど嫌っていた阿川佐和子さんでも今は夢中らしいですから。

「民事再生法」で一旦は助けられたゴルフ場ですが、もともと過剰
供給ですから、再度倒産の危機に見舞われているゴルフ場もまた
多くなってきました。

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ゴルフ場の有効利用についてアイデアがあります。

ワイン醸造のためのブドウ畑や、高級な野菜、果樹の栽培です。
ここ数年、福井から非常に甘くて美味しい「スイカ」を香港の市場
へ出荷していますが、我々日本人にとっても高価と思える値段で
まだ数量は多くないようですが、充分な市場性をもっているようです。
(ただしスイカは土質の関係から、ゴルフ場に合うかどうかは
不案内です)

お隣の「中国」では、急速に高級食材の需要が高まって、3000円、
5000円の高級メロンでも充分販売のチャンスがあるようですし、
いずれワイン文化も沸騰するでしょう。

ゴルフ場は陽あたりもよく、コース内には縦横に散水のための
パイプが埋設されていますし、各ホールのサイドにはカート道路、
作業道路も整備されています。

クラブハウスにはレストランもあり、カリフォルニアの「ナパ」など
では農場を訪れ、ワインの試飲を楽しむ光景もよく紹介されますので
日本人が休日に訪れるのも素敵ではありませんか。
新しいレジャーの形が一つ実現します。


さらにできれば、中高年者や障害者を雇用し、「園芸療法」(近く
ブログで書いてみたいと思っています)にも役立つかも知れません。
団塊定年者の農業に対する「憧れ」もうまく利用し、中国から輸入
するばかりでなく、しっかり輸出して「ハイテク・自動車」に熟年
パワーで一泡ふかせるというのはどうでしょうか。

こうして既存の過剰なゴルフ場の有効な利用を考えることは、業界
にとってもとてもよいことのはずです。
このままでは共倒れになることは必至ですから。


ゴルフ場


横山国男
http://www.yosakoiya.jp/
http://www.echi-zen-art.co.jp/

2006年10月25日(水)更新

どっちが勝ってもいいんじゃない

”Yahoo!スポーツニュース”10月21日(土)日刊スポーツの
記事に、新庄選手が掲げたサプライズテーマとあります。


「襟付きアンダーシャツ」騒動や、シリーズ開幕前、またまた
真っ赤な練習着で審判団を慌てさせたようですが、これが
この人のキャラクター、その心は「フアン、視聴者に楽しんで
もらうこと」ひとすじのようです。
スタンドが真っ赤になるのも「新庄効果」だそうです。


私たちの年代の日本シリーズとは、水原巨人と三原西鉄の因縁
の対決とか、フォークの中日杉下茂の連投とか、今でもこの季節に
なるとTVで白黒の画面で見せられたりします。それはそれで
体がチョット熱くなりますが。


NHKBSの放送ではそういうことはありませんが、民放の「日本
シリーズ」中継では、たびたび新庄選手にカメラが向けられ、
長年愛用のグローブを頭に被ったり、劣勢でもニコニコと観客
と交歓したりしているのを見ると、本当にこの人は「どっちが
勝ってもいいんじゃない、みんなで楽しめば」と思っている
ようで「凄い人やなー」と思います。


「スポ根」も今は流行らないようですね。
サッカーの中田英や、イチローなどの「自分のやらなければ
ならないことは誰に言われるまでもなくしっかりやる、でも他人
は他人」というスタイル。それでいてワールドカップやWBCでの
二人が見せた「フォアー・ザ・チーム」での仲間への「優しさ・
思いやり」に新しいプロスポーツマンの姿を見て感心します。

新庄選手も今期限りだそうですが、中田、イチロー選手も含め
厳しい毎日を楽しみながら、この人たちは、第二の人生でも
きっといい仕事をしていくタイプだと確信させるものがあって、
大したエンタティナーだと思わずにはいられません。



でも感心している場合ではありません。当社はリーグ優勝に続いて
「オレ流Tシャツ“日本一”バージョン」を球団から指示されて
待機中なのです。
決まった瞬間、ドラゴンズのHPにUPすることになっています。

「どっちが勝っても・・・」は困るのです。
新庄さん、あまりいいところでは打たないで。


日本一オレ流Tシャツ



横山国男
http://www.yosakoiya.jp/
http://www.echi-zen-art.co.jp/

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