大きくする 標準 小さくする
前ページ

2008年08月02日(土)更新

孫連れアメリカの旅(2)  RI本部を訪問。

「経営者会報2007年臨時増刊号「社長の意識と行動全調査」に“会員制勉強会
に比べて低調なロータリークラブへの加入状況”という項目があり、入っている、が
13.9%、興味がある、が8.0%、将来とも入るつもりはない、が78.1%とあり
ました。正直80%近くの50代以下の経営者から「拒否」されているのか、と愕然と
しましたが、これではロータリークラブの会員増強がうまくいかないのも当然です。

これはライオンズクラブなども同様ではないかと推察しますが、成熟し豊かに
なったわが国では、NPO組織などの奉仕、ボランティア団体が増えたのも一因
ではないかと考えています。
どのような名称であれ、奉仕団体がその目的に忠実であればかまわないのですが、
もう一つは必要以上に人間関係、人との繋がりをわずらわしいと考える年代層に
入れ替わってきている、という見方もできるのではないでしょうか。

私もまだ入会して15年ほどですが、常々もう一つ活動方針や理念に疑問や錆付
きを感じている一人です。それでも人との繋がりー多くの異業種経営者と知り合い、
特にお医者さんなどとはゴルフなどを通じ懇意の間柄となったおかげでどれだけ
心強い思いをしているかわかりません。そういう点を今の若い経営者はどう考えて
おられるのかな、と思います。

来年7月より1年間会長を引き受けなければなりませんが、最近やっと逃げずに
何事も「させていただく」という気持ちを大事にしていけばいいんだと思うようになり、
少し不安がなくなりました。

==============

シカゴへは朝9時ごろ着きました。子供連れでモタモタしていたのですが、オヘア
空港で仕事をしている娘婿が何かと世話をしてくれ、スムースに入国しました。
14歳以下は顔写真も指紋も取られないことも初めて知りました。

昼食をとり、アポイントをとってくれていたシカゴ郊外エヴァンストンの「国際ロータ
 リー(R.I.)本部」を訪問しました。以下は日本の田舎のロータリアンが見たR.I.
見聞記です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ミシガン湖畔のエヴァンストンは、大学などの教育機関が多い学園都市のようです。
ここに「国際ロータリー(Rotary International)」の本部One Rotary Center
があります。戦前日本のロータリアンで彫刻家の親子二代が(最初は父が作った
上半身像だった。後にご子息が下半身を)作ったロータリーの父ポール・ハリスと
握手。

RI本部のビル ポール・ハリスの像

ロータリーの創設者、ポール・ハリスの執務室を復元した部屋で。横は今回ご案内
してくださったASA THOMPSONさん。日本語通訳・翻訳部に9年前からお勤め
だそうで本当にご親切にご説明やご案内をしてくださいました。
また、ロータリーは創設時の4名がそれぞれの事務所で持ち回りで会合を開いて
いたのでロータリー(廻る)と名づけられたようですが、取り壊しになる事務所を
このビルに再現しており、訪問者の記帳ができるようになっています。

ASAさんとポール・ハリスのデスクで。 訪問の記念記帳をする。

今年度のRI会長は韓国ソウルRCの李東建氏。毎年決められる会長メッセージ、
今年は「夢をかたちに Make Dreams Real」です。会長、副会長、エレクトの
3名は全く無報酬で世界中を飛び回ることになります。国連事務総長も韓国人と
なり、韓国の国民にとって誇り高い出来事だったに違いありません。

RI会長室の椅子に。 李東建RI会長夫妻

上は会長室で、不在の折には自由に入室してよいことになっており、ASAさんが
「どうぞ、どうぞ 会長の椅子にお座りになって」と言われましたが、ちょっと恐れ多
くて半分ほど腰掛けてみたところです。会長室からは眼下にミシガン湖、遠くに
シカゴの高層ビルがあるダウンタウンが望めて絶景です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

他にも沢山の写真をとりましたが、これは通訳・翻訳などで働く日本人スタッフの
皆さんで、お土産に持参した福井西RCと福井フエニックスRCのバナー、および
フエニックスRCの会長も勤めた書家吉川壽一さんが団扇に書いてくれた
「夢」「Make Dreams Real」をとても喜んでくださいました。ASAさんが「会長に
もお届けしておきますね」と仰ってくださって、これでRI訪問の土産話を8日の
例会でできるな、とホッとしました。

RI日本語スタッフ お土産のバナーと団扇を贈る

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/

2008年08月01日(金)更新

孫連れアメリカの旅(1)

9歳と5歳の二人の孫(男の子)を連れてシカゴ・ボストン9日間の旅行を終えて昨夜
帰ってきました。屈託なさそうに見えましたが、それでも緊張した旅だったに違いあ
りません。この間シカゴに住む次女夫婦がよく世話をしてくれたので助かりました
が、国土も経済も超大国のアメリカですから、ほんの一端を覗いたといったところ
でしょうか。

それでも中西部の、人口290万、都市圏人口約1000万、白人の郊外流出、有色
人種の旧市街流入、あらゆる面で典型的なアメリカの大都市といわれるシカゴは、
アメリカを知る格好のモデルの一つかも知れません。

1830年ごろのシカゴは、十数個の丸太小屋と雑貨屋が一軒、飲み屋が二軒しか
なかったそうですから、あれからまだ200年も経っていないわけですが、ミシガン湖
とミシシッピ川を結ぶ運河建設を機に一大発展を遂げ、1871年の大火災を機に
不燃住宅を法制化して近代都市へ変貌、有名なデトロイトの自動車産業など周辺
都市同様、主産業の農業以外に工業化にも成功しましたが、重厚長大産業の衰
退を経た今でも商業、金融、流通の一大拠点として不動の地位にあります。

シカゴのダウンタウン。かってこの都市を発展させた運河は今では観光ルートと
して色とりどりの水上バスが摩天楼の間を縫うように行き交い、川風がとても心地
よいのですが、すぐ脇の高層ビルでは世界経済を震撼させている穀物や石油の
取引など、今も変わらぬ人間の熱い営みが渦巻いているんだなあ、と“新感覚”の
旅情を味わったというのが感想です。

シカゴの運河風景 シカゴの市内 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

娘夫婦は中心部からメトラ(メトロポリタンレールウエイの略)という鉄道で北西へ
一時間ほどの郊外PALATINEという街のアパートメントを借りて住んでいます。
中層のクラシックな外観を施した半地下室と3フロアで家賃は月2000ドル近い
そうですが、勿論住宅手当がなければこのようなところには住めないでしょう。

平日だからでしょうが日中あまり人影もなく、ダウンタウンで多く見かける黒人にも
殆ど出会いません。お金持ちはまた違う所に住宅地があるそうで、階層別にそれ
ぞれが住み分かれているようです。それでも宅配便がドアの外に荷物を置いて
いっても失くなったりはしない地域のようです。
やはり日本と一番違うのは土地がふんだんにあり、樹木が多いこと、花壇やアウト
ピアが整備されて美しいことでしょうか。

PALATIN駅 メトラWデッカー

「機関車トーマス」に出てくるような駅には夏休みの子供たちを連れた親子で一杯
でしたが、その日は「カブス」の試合がある日で、“FUKUDOME”のユニフォーム
(レプリカ)を着た子供さんも。シカゴには「ホワイトソックス」もフランチャイズをおい
ているのですが、(滞在中は両チームとも首位)圧倒的にカブスフアンが多いのだ
そうです。泊まっていたホテルにもいかにも近隣の州からカブスフアンと思われる
お父さん・お兄さんが応援にやってきた、という楽しい風体の人にも出会いました。
機中から見たシカゴ付近に野球場が多いのにびっくりしましたが、やはりアメリカは
なんといっても「ベースボール」の国なんですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

夏に海外旅行へ行くと主だったところの「冷房の効きすぎ」に参ってしまいますが、
さすがにアメリカでもここのところの原油高でしょうか、想像よりは寒くなかったよう
に思えましたが、それでもダウンタウンに向かう車内は私たちにはジャケットを着て
いてちょうどくらい。しかし彼の地の大人も子供もTシャツに短パンがほとんどです。

娘は日本人より体温が高いせいでは、と言いますが、市内へ行った帰り、ダブル
デッカー(二階建て車両)の冷房の効いた二階席で、タンクトップに短いパンツ、
ビーチサンダルの若い女性が足元にリュックを置き、大きなタッパーウエアに似た
プラスティック容器の中のサラダ様のものをフォークでムシャムシャ食べながら、
恋人かご亭主かわかりませんが、ときどきハグし、おしゃべりを続けるカップルに
はちょっと驚きました。・・「裸に近いのに寒くないの」と。

PALATINEの少し前で降りていきましたが、二人の向こう側に座ってそれまでパソ
コンに向かっていた30代の男性が私の方を見て、ニヤニヤしながら「参ったね」と
いう仕草をしたところを見るとこれは少し変わったカップルのようですが、いずれに
しても昔から冬でもTシャツの外国人をみると「すごいな」と思うのは日本人だから
でしょうか。

ともかく殆どの人が判で捺したように短パンかジーンズにTシャツのスタイル、なる
ほどここは「ギャップ」「LLビーン」「エディバウアー」の国、きれいな長い足、焼けた
小麦色の肌がとてもよく似合っていますが、かなり太っている人も多く、男性は
おなか周りがスッキリしている人を探すのが難しいくらい、女性でも30代以降では
なるほどダイエット産業が繁盛するはずと妙に納得させられるものがあります。

中には「コニシキ」のような人もちらほらいますが、さすがに日本では見かけません。
世界一の長寿国「JAPAN」の食生活が浸透しはじめているのもうなずけます。
日本で長生きしている人をみても痩躯で「鶴」のような足の人が殆どですものね。

マネーの本で高名な本田健さんの本にあったように記憶していますが、アメリカでも
富豪といわれる人の離婚率は極めて低く、長身かどうかは別にして、体型も細身の
人が多いという文章をフッと思い出しました。

しかしそんなことを知ってか知らずか,どこのレストランも今夜もまた超満員、「今を
 楽しむのが人生」とばかり、この巨大な消費大国の大都市シカゴの夏の夜は
緯度がかなり北にあることもあって8時を過ぎてもまだまだ明るいのでした。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
«前へ

会社概要

http://www.ykougei.jp http://www.yosakoiya.jp

詳細へ

個人プロフィール

「知るは喜び、調べるは楽しみ、分かるは感動、学ぶは一生」とか。高齢者の仲間入りの年齢ですが、仕事でも趣味でもICT時代の恩恵に感謝しています。趣味・・本好き、水彩画、ゴルフ('05までJGA委員、現在中部ゴルフ連盟ジュニア育成委員ほか。エポック・・還暦のアルバトロス、'06...

詳細へ

<<  2008年8月  >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

コメント一覧

最新トラックバック

  • これもクリエイティブな仕事と思えば… from After5のメインストリート
    会社のイベントでポスティングを行うことになり輪転機を使ってオリジナリティーなチラシを作るべくにわか印刷屋になった話印刷といえば、昔は学校の先生がガリガリした原稿にイン ...
  • 昨日はバレンタインデー。悪党:民主党へ「青空」の歌詞を贈ろう from 脳挫傷による見えない障害と闘いながら・・・
    バレンタインデーでしたが、義理チョコで割引きシールを貼られたまま貰ったり。北方領
  • 犬山城 from 青春18切符で行く,日本の「城」巡り29
    oojijisunです,青春18切符で行きます お城巡りを準備中です、参考になります。
  • 【ブログピックアップ】横山工藝 横山国男さん from 経営者会報ブログ編集部
    「ブログピックアップ」では、 経営者のみなさんの書かれたブログの中から、 お薦めのブログをご紹介しています。 今回のお薦めブログは 横山工藝の横山国男さんです。  * ...
  • 「節約の王道」林望・著 | 我が道を行く、気品にあふれた節約本 from 23:30の雑記帳
    節約の王道(日経プレミアシリーズ) 節約本にありがちな、 ある種のみすぼらしさが感じられない、 上品なというか、気品にあふれた本。 筆者のものの考え方が独特なので、 同意できない方も多数いらっしゃると思われる。 例えば、ゴルフ好き、煙草好き、鉄道模型....