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2010年04月29日(木)更新

日経「私の履歴書」 夏羽織・・(有馬稲子さん)

今朝の日経「私の履歴書」は、女優有馬稲子さんの終章に近い文です。
「夏羽織を一枚残して」~人生最後の楽章の指針に~を興味深く読みました。

有馬稲子さんは、1932年4月、大阪のお生まれだそうですから、現在78歳。
私より10歳上ですが、若かりしころは日本映画の屋台骨を背負った美人女優の
おひとり、その後は舞台へ、と誰もが認める大スターです。

「私の履歴書」では、高名な監督との「不倫のいきさつ」などもカミングアウトされ、
そのお相手が週刊誌でも取り沙汰され、驚かされました。

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お読みになっておられる方も多いと思いますが、今日の最後はこんな風に書かれ
ています。

『ある雑誌で読んで、NHKの朝のテレビで話して驚くほど大きな反響をもらった
先人の言葉がある。「夏羽織一枚を残して死ぬ」。つまり人の一生はほぼプラス
マイナスゼロ、わずかに夏の羽織一枚を残す程度に終えるのが理想だという
意味なのだ。もちろん、いま私はこれをたいせつな指針としている』

横浜の高齢者が多く住む分譲マンションに引っ越すとき、それまで住んでいた
代々木のマンションの地下倉庫に、大事な「宝物」だと思ってしまっておいたもの
が、なんとその9年間一度も出番がなく休眠状態だった・・。

こうして私は高齢者の暮らしの大事な教訓を得たとおっしゃっています。
『思い出は品物でなく、心に刻むものなのだ』と。(旅公演用の行李“ぼて”だけを
早稲田の演劇博物館に寄付、それ以外はほとんど捨てたとのこと)

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夏羽織・・着物を常用しなくなった最近ではどんなものか想像しにくいですが、
絽(ろ)や紗(しゃ)でできた風通しのよい夏用の羽織。

ただ、なぜ一つ残すものがこれなのかと考えても明快な答えは浮かびませんが、
なんとなく、残された人への押しつけがましさがなく、一陣の涼風を感じさせるよう
な遺品一つ・・とでも解釈すればいいんですかね。

そう遠くない将来、「終の棲家」へと考えている私には、心にしみる一文でした。



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2010年04月27日(火)更新

オーバースペック・・過剰について

「経営者会報テストマーケティング」のご報告がいくつかあり、参考になりました。
ありがとうございます。澤田社長のプレゼンの内容は早速社内ミーティングで
従業員に話をしました。

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物には本来最低限必要な(大事な)「機能」があり、たとえば車なら「走る・曲がる・
止まる」などではないかと思いますが、日本車などはそれ以外にいろいろな装備
を付加して世界を制覇してきました。中には「走る応接間」などと揶揄される車も
あり、こうなると個人の「趣味」「価値観」ですからそれをどうこう言うつもりはあり
ません。

ただ、ここへきてのトヨタの問題などが、「走る・曲がる・止まる」に関しての問題、
すなわち車の本来機能に疑問が向けられたことは考えさせられます。
新車を買って10年近く乗ったのに、一度も使わない「装置」や、いたれりつくせり
の「装備」、これらは当然コストを押し上げますが、マーケットでは逆にきびしい
価格競争に曝される、必然コストダウンの刃は下請けの方に向かってきます。

車の電子化もコストダウンと無縁ではないでしょう。一つの小さなチップの不具合
が「走る凶器」を現出してしまう、そしてそれが過剰な装備とは裏腹に、度を超えた
「原価低減」からくるものだとしたら・・。

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私は遠からず2~30万円の中国かインド製の軽自動車を買う、(収入減で買わ
ざるを得ない)時代がくると思っていますが、そのとき日本の「自動車産業」は
どうなっているんでしょうか。「特定の層のための車づくり」ということなら、大幅に
生産台数は減ることになり、裾野が広いですから国内での雇用も激減するでしょう。

携帯電話も同じです。ものすごい機能がついていますが、年寄りには無縁です。
高齢者の多い田舎では、車はマーケットに食糧を買いに行くために必要なだけ。
近所のお店はすべて壊滅、雨や雪の中を遠いスーパーへいくための必需品です。
余計な装備より、「走って、曲がって、止まって、安く買える」車でいいのです。

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マライア・キャリーが東京のホテルで「体験」したウオッシュレットに、すっかり惚れ
込んで「持って帰りたい」と言ったとか。
ウチにもありますが、まあ「いたれりつくせり」ですね。

古来より日本には考えさせられることわざがあります。

「過ぎたるは及ばざるがごとし」 です。

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2010年04月25日(日)更新

今ある命が全て。目の前にある生活が全て。

このブログの「公開日」は2006年4月24日となっています。早いもので4年の
月日が流れました。

衝撃のリーマンショックに始まる「世界同時不況」など、この間のいろいろな出来事
などが思い出されます。
私自身にとり、得たもの、失ったものがありますが、一つは「経済」というのは、
所詮世界中の人間の「儲けたい、自分だけは損したくない」という「我欲」に振り回
されるものではないか、と。

「経営学」というのはあると思いますが、「経済学」は、どんな立派な理論や体系を
学んでも、「自分だけは助かりたい、自分だけは損したくない」という流れが一旦
起きれば、国のトップや高名な経済学者が何を言おうと、情報化社会では世界的
な規模で民衆は走り出してしまうものだなあ、と教えられたような気がします。
(経済学を学んだことのない輩の妄言とお聞き逃しください)

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そういうことを考えると、生まれ変わって何かを学ぶなら心理学や哲学をやって
みたい、なにより「美学」なんてものに憧れます。

7年ほど前、「地蔵人間学塾」という寺子屋にしばらく通っていました。
先生は、曹洞禅の松野宗純老師です。(80歳の半ばを越えられ、今も横浜で
お元気にしておられます)

その時いただいたプリントに、
「今ある命が全てである。目の前にある生活が全てである」という一節があり、
毎日毎日を積み重ねていく、今日が、本当に良かったと思える一日、本当に
人間らしい一日、自分らしいと思えるような一日を求めてひたむきに生きていく
ことが大切である。とあります。 うーむ、「禅」はいいな、と思うのです。

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ときどき「禅の道場・永平寺」の若い雲水さんが、市内の「マック」で、アイポッド
を聞いたり、談笑しています。お休みの日なんですね。
時代を少しずつ受け入れながらの“日常”もまた「禅」なんでしょう。
少しも違和感を感じません。

見ようによってはおかしな政治や経済、しかしそんなことにとらわれず、「今ある
命が全て。目の前にある生活が全てなのだ」と思って残された日を送りたい。


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2010年04月22日(木)更新

おもしろおかしく「上坂経営センター」創立40周年記念セミナー

先日、当社が会計・ITコンサルなどをお願いしている上坂会計の創業40周年の
記念セミナーがありました。5年前からお世話になっています。

上坂経営センターセミナー

セミナーのタイトルは「せっかくの不況だから 夢・戦略セミナー」というものですが、
その意は、この不況期こそ、経営者にとっては、最大のチャンスだと思い、この
ような不況下でも、実際に、業績を伸ばしている企業の経営者を招いて、出席者
に何らかのヒントになれば・・というご案内でした。

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3つのキーワード・・・「ブランド」 「Web」 「アジア」に沿ってそれぞれ1時間の
ご講演をされたのは、

1) (株)アイジーエー の五十嵐義和社長
   「100店舗 100億を実現したブランディング戦略」
2) (株)小林大伸堂  の小林照明社長
   「3年で売上を2倍にした Web戦略」
3) (株)カズマ の数馬國治社長
   「高品質、短納期を実現した中国戦略」 のお三方で、

・この不況下に何をしたらいいのか?
・どのような考えで経営を実行するのか?
・将来に対しての今の戦略は何か? などについて休憩をはさんで4時間、本当に
聴きごたえ、見ごたえ(“開運印鑑”でネットで高名な小林社長は坂本竜馬の扮装
で登場し、上坂経営センターの若手と対談形式で講演し、盛り上がりました。
静かな話し口に似ず、ホントに面白い人)。

アイジーエーの五十嵐社長は、ユニフォーム製造・卸の業態を整理、思い切って
アパレル小売りに転換して躍進を続けている、日本生まれのファストファッション
ともいうべき「axes femme」を展開、その成功の秘密を語っていただきました。

カズマの数馬社長は、カーテンの製造ですが、大手の理不尽なそして虫けらの
ように扱う取引に堪忍袋の緒を切らし、それまで街づくりのボランティアなどの
仕事にも力を注いでいたのも一旦止め、命をかけたといっても大げさでないほど
仕事に没頭、中国でもその人間力、魅力から次々と工場、店舗を展開、ビジネス
を伸ばされています。(売り上げ規模グループ40億円とか。この講演がご縁で
明日、ホテルリネンの開発案件でご相談できることになりました。積極的に外へ
出て人に合わなくてはならないことを実感します)

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所用があり、上坂朋宏先生(公認会計士)の最後のご講演を聴くことができなかっ
たのですが、5年前最初にお会いした時の1時間近い面談は、ほとんど芸術や
文化についての話、そして私の「会計事務所変更」という決断をその場でさせたの
は、パンフレットにあった「Uesaka Consulting Firm (U.C.F.)~おもしろおか
しく今日から明日へ~」というコピーでした。

税務だけでなく、まず取引先企業を伸ばすためにいくつかの会社・事業部門や
プロジェクトを立ち上げられています。若いスタッフ中心に30名余、関与先は
430社にも上る(資料から)という「U.C.F.」がこれからも我々の「夢・戦略」を
強力に支援してくださるようお願いします。
40周年おめでとうございます。



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2010年04月21日(水)更新

さよならジュリアス

関西に住まわれるカナイの友人、Uさんご夫妻の愛犬「ジュリアス」がとうとう天国
へ旅立ったことを、月命日ということで送ってこられた品で知りました。

16歳だったので短命ではなかったと思いますが、ここ2年ばかりのUさんの
献身的な看病ぶりに、携帯で話している動物好きのカナイが時々涙ぐんでいた
のを見ていました。

ウチの柴犬も同じような歳で、15年ほど前に亡くなりました。
「もう、長くないね」と夜は事務所の床に寝させて、カナイと高校生だった次女が
つきっきりだった中を、私は10日あまりのヨーロッパのスクリーン印刷関係の
見本市、企業見学旅行に出かけました。長女も1か月近い美大の卒業旅行中で
ヨーロッパを廻っていた時でした。

毎夜、ホテルから様子を聞くため電話したことが思い出されます。
旅の途中で息を引き取りましたので残念でしたが、今もその時のカナイからの
声にならない知らせと「犬はお前だけよ。もう飼わないからね」と約束したと聞いて
胸が熱くなった記憶が蘇ります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

いただいたバウムクーヘンが入った箱には「ジュリアス」の在りし日の写真が。
誕生日と旅立った日、箱の周囲にも小さい頃のスナップやいたずらっぽい表情の
ものも配されています。
モノクロームの画像が何かを語りかけているようで、悲しみを誘いますが、Uさん
の愛情と惜別の思いが溢れている素敵な個人オーダーパッケージでもあります。

季節になると友人から分けていただくスイカやリンゴを送ってあげました。
ジュリアスもとても喜んで食べたそう。

さよならジュリアス、愛情を一杯もらったUさんチで一生を送れてよかったね。

さよならジュリアス



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