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2009年03月30日(月)更新

86歳でもカクシャクの千玄室(前千宗室)様

早いもので今年も四半期が過ぎようとしています。
先週末は京都で国際ロータリー2650地区(京都・滋賀・奈良・福井)96クラブの
次年度会長予定者を集め(7月より翌年6月まで)「会長研修」が行われました。

7月より1年間、「福井西ロータリークラブ」の31代会長を命じられています。ここ
数年ロータリークラブをはじめライオンズクラブ、国際ゾンタなど社会奉仕団体は、
高齢化、会員減少などに悩んでいますが、さらにここへきての「世界同時不況」で
すから、嵐の中へ船出するような心境に近いものがあります。

しかしこれも地域社会をふくめ、「奉仕」とはなにかを考える機会として、あまり
まじめとはいえない会員の私に与えられた試練だと思って頑張らねば、と研修
を受けた帰りの電車の中で考えました。

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研修セミナーの冒頭、元国際ロータリーの主要メンバーとして日本のロータリーの
発展にご功績大なる千玄室様(大宗匠、前千宗室、京都RC)のご挨拶がありま
した。

千利休居士から数えて15代目、茶道裏千家今日庵の前家元であられますが、
86歳とはとても思えないお元気さです。もともと長身の方ですが、今でも背筋が
ピンとされ、力強いやさしい目で会場を見渡されてロータリーの一貫した思想、
理念をそして現状への苦言も交えながら大きな声でお話になりました。
あらためて身のひきしまる思いがしました。

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千玄室様のお話を聞いていて思い出したのは、10年前68歳でご病気で亡くなら
れた登三子奥様のこと。

15年程前、地区大会で福井県の三国町へご夫妻でお見えになられたとき、初めて
お迎えの列の前を通られる姿を拝見して、その「美しさ」に大変感動しました。
小柄な方だったと記憶していますが、お顔立ちはもちろん、日本伝統のお着物姿、
動作振る舞いすべてにおいて、失礼かもしれませんが、私が今日まで見ることの
出来た最高の日本女性として今でも記憶に鮮やかです。

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千玄室、登三子様は、茶道を通じて我が国はもとより広く世界各国において、日本
の心を今日に伝える活動をされてこられました。
登三子夫人の遺志は「生涯学習」への運動につながり、「(財)生涯学習かめおか」
(京都府亀岡市)に引き継がれているようです。
昨年の同財団の「生涯学習賞」は、イーデス・ハンソンさんが受賞されました。

文部科学省は、第5回の生涯学習大賞「石田梅岩賞」を千宗室・(故)登三子
ご夫妻に贈っています。


横山国男


【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/

2009年03月27日(金)更新

櫻田、久米両講師のブログ実践塾に出席して

25日午後から東京で開催された櫻田社長のクエストリー「第1回ショップブランディ
 ング実践塾」を受講しました。

プログラムははじめに櫻田社長の「なぜ、ブログがファン客づくりに役立つのか?」
のテーマで30分、ご自身が最近「ブログの力」を強く意識されるようになったので、
この実践塾の第1回で取り上げられた経緯を話されました。

その後「ブログのことならこの人をおいてない」ということで、講師の久米信行久米
繊維工業社長がみっちり4時間、内容の濃い話をされ、最後に出席者の「ブログ
品評会」ということで、出席者のうちいくつかのブログを取り上げ、「もっとこうしたら
 ファンが増える」というポイントを突いたアドバイスがあり、参加者がうなずくこと
しきりでした。久米社長は社名が示すとおりどちらかといえばモノづくり企業なので
すが、ショップ経営、小売業にも通暁されていて、さらに尊敬の念が深まりました。

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クエストリーさんの社業から、受講者の皆さんはジュエリーショップなど「小売店」が
対象の実践塾なのですが、私が参加させてもらった理由は、櫻田社長が先日
経営者会報ブログで「作り上手の伝え下手」という、すなわち「モノづくりは得意だ
が売るのは下手」というご意見に触発されたからです。

当社は「モノづくり企業」に属すると考えていますが、どんなにいいモノでも売れな
ければ意味がないわけです。
地場産業を抱えている各地域でも長年これをテーマにしていますし、福井の繊維
なども「日本一、いや世界一だ」という専門家の話はいやというほど聞いてきました。

しかし、ほとんど自力で販売するというより、商社やアパレルの賃加工から脱する
ことが出来ず、今や最盛期に3600軒あったといわれる機屋(はたや)さんも
600軒とか、しかもその大半が赤字経営といわれています。

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そんなわけでこれも櫻田社長のブログにあったのですが「地場産業ルネッサンス」
というキャッチに何か明るいものを感じて「よし、この生まれた所にある、そして
長年携わってきた繊維の復興に微力でも尽くそう」「それが当社の生きる道だ」と
高揚する気分になって即座に受講を申し込みました。

グローバル化とか、産業移転とかの流れは今後も止まりそうにないのですが、
生きていく道をみつけなければなりません。幸い後継者も最近「繊維はおもしろい」
と思ってくれているようなので希望を持っています。

櫻田社長、久米社長ありがとうございました。そして終了後、近くのクエストリー様
のオフイスで近くの築地市場から食材を調達しておいしい「おでん」や「お造り」など
アットホームな懇親会をお世話くださったスタッフの皆様に厚く御礼申し上げます。

あ、それから事務局の大西さんにはじめてお目にかかれたのもうれしいことでした。
(末筆でごめんなさい)

横山国男

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2009年03月25日(水)更新

日本再生は「零細企業」という呼称をやめること

零細企業の「零細」とは何を指していうのだろうか、と最近考えます。
中小零細企業とか中小・零細企業とか間に・を入れて表示されることもあるようです。
一般には従業員(社員)10名以下の企業や事業所、店舗経営などを「零細企業」
というようです。

思うに従業員数でカテゴリー分けしているようですが、「零細」と言う文字から受け
るイメージは、当然ですがまず零はゼロ、(ゼロです!)、細はホソイ、コマカイ、
→痩せ細る、細々(ほそぼそ)となどロクなイメージが湧いてきません。(細井さん
細田さんゴメンナサイ。苗字のことを言っているわけではありませんので)

いつ頃から使われた言葉か知りませんが、なんとなく戦前の商工省とか、戦後の
通産省あたりが「お上目線」で使い始めたのでしょうか。

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しかし、現代では従業員(社員)が5人くらいでも知的な生産活動ですごい売上や
好業績の企業も珍しくありませんし、逆に大企業だってあやしくなってきているとこ
ろも最近は増えてますよね。
「地場産業ルネッサンス」なんていい言葉が生まれてきている時代に、それを支え
再生し発展させようとしている企業に「零細」なんて言葉を使って平気でいるセンス
はおかしいと思います。

これからはますます規模ではなく、企業経営の中身が問われる時代。いいかげん
人の数で分類する「零細」などという言い方はやめたらどうか、と思います。
私も何かの折に「いやー、零細企業ですから」などと言ってしまいますが、人員的
には20名近くいるので「零細」ではないことになります。それよりこの「零細」という
言葉の持つ響きが古くて失礼で嫌だなあ、若い人が敬遠する→大企業志向になる
のに一役かっているのではと思ってしまいます。

まずお役所やマスコミから変えていただけないですかね。
(差別用語として新聞、NHKなどでも一切使用しないようにしてはどうでしょうか。
世の中が明るくなると思います)

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これからは自分の口から言うのはやめようと決めました。適当な言葉が今は浮か
びませんのでとりあえず「小企業」でもいいじゃないかと。
コンプライアンスなんて難しい英語もすぐ使う国ですから“スモールカンパニー”
なんてオシャレでいいかも。

自分としては中小企業といわれるより「強小企業」といわ
れるようになりたいと思います。


横山国男

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2009年03月23日(月)更新

儲かるブログをめざして!?

25日~26日は、東京へ出ていくつかの用件をこなすつもりです。25日午後は
この経営者会報社長ブログに最近登場された(株)クエストリー櫻田社長から先日
ご案内のあった「ショップブランディング実践塾=“ブログで店のフアンを作 る”」
(第1回)を聴講する予定です。

講師は久米信行さん。ご案内に「あなたはブログをやっていますか?」「あなたの
ブログは注目されていますか?」「あなたのブログはお店の情報発信になっていま
すか?」「あなたのブログはお店のフアンづくりに役立っていますか?」 と言われ
ると、もともとリアルのお店を持っているわけではありませんが、ネット上のお店で
も同じことだと思い、勉強してみたいというのが理由の1番目。

続けて、「昨年7月の総務省・情報通信政策研究所の調査によりますと、国内の
ブログの総数は1690万ありますが、1カ月に1回以上更新されているのはわず
か300万。8割以上はほとんど更新されていないという結果だそうです。始めたは
いいけれども、実際に御商売に活かそうと思うとどうしたらいいのかわからない
ブログ・・・今回のブランディング実践塾は、お店の熱烈なフアンづくりの技として
ビジネスブログを取り上げます」とあって、まあ“身辺雑話”の他に少しは商売に
役立つブログも書けるようになるといいかな、というのが二つ目の理由です。

三つ目は、「なぜブログを書くべきなのでしょうか」他、久しぶりに勝手に師と仰ぐ
久米信行さんに面前して「ブログ道」家元のお話を聞くためです。「ブログで何を
書いたらいいのでしょうか」というビギナーの質問がよくあるそうですが、私も未だ
になにか信念をもって書いているわけではありませんので。

そんなわけで、全8回のうちの1回だけでも受講可ということですので申込みをさせ
ていただきました。 楽しみです。

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翌日は、事業プランがあって「中小企業基盤整備機構」を訪ね資料をいただくこと
と時間があれば上野の「東京都美術館」の「生活と芸術=アーツ&クラフツ展 
ウィリアム・モリスから民芸まで」を覗けたら、と。

ウィリアム・モリスは内装用のファブリックデザインほかテキスタイルプリントの
先駆的デザイナーとして憧れる存在でした。日本の民芸とともに「用の美」に視点
をあてた展覧会というコンセプトで、装飾芸術の殿堂、ロンドンのヴィクトリア&アル
バート美術館との共同企画とHPにあります。

横山国男

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2009年03月20日(金)更新

地元小学校の「教育調査結果」に驚きました。

私は卒業した小学校の近辺に今でも住んでいます。駅まで車で6~7分ですから
市街地の古い歴史のある学校ですが、全校生徒は今や282名(昭和30年、私の
卒業時は1000名くらいいたと思います)、少子化と郊外への居住が広がった結果
でしょう。

 昨日この「足羽(あすわ)小学校 学校だより」というプリントが、「市政広報」に
はさまれてポストに入っており、何気なく読んでみると、「本校の教育に関する調査
結果の概要」という報告が書かれていて非常に驚く内容だったのです。

先日、大阪府の橋下知事と福井県の西川知事が対談した新聞記事があり、大阪
の教育について、橋下知事が学力・体力が全国トップクラスの福井に学びたい、と
書かれていました。それを裏付けるようなデータなのです。

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まず保護者からの回答が282名中、278名というのに驚かされます。(98.5%)
何より親が真剣で真面目ということでしょうか。

質問は21項目(学校に対する保護者の意見が9項目、我が子についての設問が
12項目です)ありますが、ベスト3、ワースト3を挙げてみます。

ベスト1.我が子は、毎朝、朝食をとっている (97%)
    2.授業参観や学校行事等、教育活動の公開がなされている(94%)
    3.我が子は、学校生活が楽しく、友人関係も良好である(92%)
      我が子は、元気よく遊んだり、運動している(92%)
      学校は、保護者に教育方針や教育内容を伝えている(92%) 

ワースト1.我が子は、つきたい職業など将来の夢や目標をもっている(56%)
     2.本校の児童は、場にあったあいさつができている(58%)
     3.我が子は、毎朝、排便する習慣がついている(61%)
     
その他一般に言われている教育の崩壊といった兆候はあまり読みとれないので
認識を新たにしましたが、その理由をなんとなく想像してみました。

福井は大変共働き率の高い地域であるにもかかわらず、このような結果が出るの
は三世代同居も多いですし、「祖父・祖母」の同居・非同居に関わらず協力がある
のだと思います。
なんのかの言っても仏教(真宗王国である、あった)の影響もまだあるでしょうし、
地域力(自治会組織、子供会組織など)も機能している方でしょう。

何より私は、97%の子供たちが「朝食」をとってから学校に行く、というこの一事に
大変感動しました。指導されている先生たちに感謝したいと思わされる報告でした。

大阪も頑張ってください。

横山国男

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