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「プリント道」45年余。新たな自身の夢と後継者への手紙-(株)横山工藝社長 横山国男のブログ
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2009年07月02日(木)更新
世界で一番愛されている「うさぎ」の国へ(2)
バーミンガムは、ロンドンに次ぐ人口百万の英国第二の工業都市です。2月ごろ
「6月に開かれるロータリークラブの世界年次大会(第100回記念大会)に出席し
てみようかな」と言ってもあまり興味が無さそうだったカナイが、「そのついでに
湖水地方とピーターラビットのヒル・トップにも行ってみるか」と言ったら、俄然目の
色が変わりました。
娘たちが小さい頃から、毎年欠かさずコレクションしてきた「ピーター・ラビットの
クリスマス=イヤーズプレート」も数えてみたら20枚近い。
その上、昨年、作者のビアトリクス・ポターを映画化した「ミス・ポター」を観ましたの
で、湖水地方の風景が忘れられないものとなったのでしょう。
「湖水地方へ行ってきた」と言うと、友人の多くが「えーっ、ホント?うらやましい!」
とか、「強風になびくヒースの丘、マンダレー荘って言ったかな。エミリー・ブロンテ
の“嵐が丘”ですね。いっぺん行ってみたい」といった反応が少なくありません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
原作者のビアトリクス・ポターが「ピーター・ラビットとその仲間たち」を描いて、
忽ちベストセラーになるのは1902年のころのようですが、その後編集者の
ノーマン・ウォーンとの恋は実らず、失意の彼女の心を癒したのは、移り住んだ
湖水地方の風景だったとあります。
その後、数年にわたり、彼女のヒル・トップの邸、庭、農場、動物たち、村、それら
を取り巻く田園風景は、ポターが物語やイラストを創作する上で、多大なインスピ
レーションを与え続けた、と「THE NATIONAL TRUST」(ナショナル・トラスト)の
ガイドに記載されています。
熱心な環境保護者だったポターは、作品の印税から得られる収益を、農場経営、
周辺の土地購入にあて、湖水地方の環境・景観保護のため14の農場を、死後、
ナショナル・トラストに寄贈しました。
そのおかげで、私たちは当時のままの姿を今に見ることができるのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ウインダミア湖とその周辺が、美しい湖水地方(The Lake District)のバスや
船での観光の中心となるのでしょうが、他にも編目のように整備されたフット・パス
(歩径路)を一人で、或いはグループで歩いている姿も時々目にしました。
私有地である牧場でも横切ってパスが続くようですから、足に自信がある方にとっ
ては究極のウオーキング・コースではないでしょうか。
世界に支持者、支援者を持つ「ナショナル・トラスト」は、広大な土地を取得し、環境
と景観保持に努めていることは有名ですが、その厳しさはハンパではないと聞いて
います。一木一草たりといえども自然の形を尊重し、住宅も勝手な改造は内外共に
厳しく制限を受けます。
ソネット(14行詩)の名作でも知られる詩人ワーズワースの家、ヒースはまだ野を
覆ってはいませんでしたが、「嵐が丘」などのブロンテ姉妹の住んだ家と村を歩い
て、一日のうちに何度も変わる天気、6月でもまだセーターが必要な湖水地方は
当時の面影そのままになかなか趣のある旅ではありました。
一方、エイヴォン川沿い=ストラトフォード・アポン・エイヴォンにあるシェイクスピア
の生家。8歳年上だったという結婚相手のアン・ハサウエイの茅葺の美しい家と
イングリッシュ・ガーデンは本当に来た甲斐があった、と思わせる愛らしくて素晴ら
しいものでした。
しかし、周辺や川沿いの道は新しいレンガ敷きとなり、通りは近代的に整備されて
私には日本の観光地を連想させるものでもありました。
ともあれ、どこまで走っても無料の自動車道路、一本の「野立て看板」もありません。
羊の放牧と石板を積み上げた柵が延々と続くなだらかな草地ですが見飽きません。
名所のスーヴェニール・ショップ(記念品・お土産屋さん)もイギリス人には買う習慣
がないとかでアジア系の観光客が多く、どこでも日本語のパンフが置いてあります。
英国は大人の国?それとも老いた国?なんてこともチラと頭をよぎった今回の旅
でした。
次回、もし英国を旅行する機会があれば、「ナロー・ボート(宿泊もできる運河用の
細身の船)」とレンタカーで安くゆっくり旅をしてみたいというのが夢ですが・・。
株式会社横山工藝 横山国男
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「6月に開かれるロータリークラブの世界年次大会(第100回記念大会)に出席し
てみようかな」と言ってもあまり興味が無さそうだったカナイが、「そのついでに
湖水地方とピーターラビットのヒル・トップにも行ってみるか」と言ったら、俄然目の
色が変わりました。
娘たちが小さい頃から、毎年欠かさずコレクションしてきた「ピーター・ラビットの
クリスマス=イヤーズプレート」も数えてみたら20枚近い。
その上、昨年、作者のビアトリクス・ポターを映画化した「ミス・ポター」を観ましたの
で、湖水地方の風景が忘れられないものとなったのでしょう。
「湖水地方へ行ってきた」と言うと、友人の多くが「えーっ、ホント?うらやましい!」
とか、「強風になびくヒースの丘、マンダレー荘って言ったかな。エミリー・ブロンテ
の“嵐が丘”ですね。いっぺん行ってみたい」といった反応が少なくありません。
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原作者のビアトリクス・ポターが「ピーター・ラビットとその仲間たち」を描いて、
忽ちベストセラーになるのは1902年のころのようですが、その後編集者の
ノーマン・ウォーンとの恋は実らず、失意の彼女の心を癒したのは、移り住んだ
湖水地方の風景だったとあります。
その後、数年にわたり、彼女のヒル・トップの邸、庭、農場、動物たち、村、それら
を取り巻く田園風景は、ポターが物語やイラストを創作する上で、多大なインスピ
レーションを与え続けた、と「THE NATIONAL TRUST」(ナショナル・トラスト)の
ガイドに記載されています。
熱心な環境保護者だったポターは、作品の印税から得られる収益を、農場経営、
周辺の土地購入にあて、湖水地方の環境・景観保護のため14の農場を、死後、
ナショナル・トラストに寄贈しました。
そのおかげで、私たちは当時のままの姿を今に見ることができるのです。
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ウインダミア湖とその周辺が、美しい湖水地方(The Lake District)のバスや
船での観光の中心となるのでしょうが、他にも編目のように整備されたフット・パス
(歩径路)を一人で、或いはグループで歩いている姿も時々目にしました。
私有地である牧場でも横切ってパスが続くようですから、足に自信がある方にとっ
ては究極のウオーキング・コースではないでしょうか。
世界に支持者、支援者を持つ「ナショナル・トラスト」は、広大な土地を取得し、環境
と景観保持に努めていることは有名ですが、その厳しさはハンパではないと聞いて
います。一木一草たりといえども自然の形を尊重し、住宅も勝手な改造は内外共に
厳しく制限を受けます。
ソネット(14行詩)の名作でも知られる詩人ワーズワースの家、ヒースはまだ野を
覆ってはいませんでしたが、「嵐が丘」などのブロンテ姉妹の住んだ家と村を歩い
て、一日のうちに何度も変わる天気、6月でもまだセーターが必要な湖水地方は
当時の面影そのままになかなか趣のある旅ではありました。
一方、エイヴォン川沿い=ストラトフォード・アポン・エイヴォンにあるシェイクスピア
の生家。8歳年上だったという結婚相手のアン・ハサウエイの茅葺の美しい家と
イングリッシュ・ガーデンは本当に来た甲斐があった、と思わせる愛らしくて素晴ら
しいものでした。
しかし、周辺や川沿いの道は新しいレンガ敷きとなり、通りは近代的に整備されて
私には日本の観光地を連想させるものでもありました。
ともあれ、どこまで走っても無料の自動車道路、一本の「野立て看板」もありません。
羊の放牧と石板を積み上げた柵が延々と続くなだらかな草地ですが見飽きません。
名所のスーヴェニール・ショップ(記念品・お土産屋さん)もイギリス人には買う習慣
がないとかでアジア系の観光客が多く、どこでも日本語のパンフが置いてあります。
英国は大人の国?それとも老いた国?なんてこともチラと頭をよぎった今回の旅
でした。
次回、もし英国を旅行する機会があれば、「ナロー・ボート(宿泊もできる運河用の
細身の船)」とレンタカーで安くゆっくり旅をしてみたいというのが夢ですが・・。
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