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2008年08月20日(水)更新

2年間ブログを書いて思うこと。

この「社長ブログ」は、2006年の初めごろ、久米繊維工業の久米社長さんから
構想の御説明をいただいて、登録NOをいただいたのが4月、グズグズしていて
実際に書き始めたのは8月でしたから、ちょうど2年になります。

その前に社員の手助けで「メルマガ」をしばらく発行していたのですが、アナログ
人間の私にはコンピュータとかITの仕組み自体がもうひとつよく理解できず、
(これは今でもそうですが)ただすごい時代になったな、と感嘆するばかりでした。

しかし今ではブロガーの数だけでも日本で数百万とかだそうですし、それぞれが
自分の意見を開陳し、それは確実に少しずつ社会を変えていっているはずです
が、将来の「この国のかたち」とどう結びついていくのかは私にはわかりません。

ただこのような急速なITの普及には、日本人の教育水準、識字率、日本語ワー
プロの発明などが深く関係しているようにも思います。
書棚に「ヨーロッパの看板」というデザイン書がありますが、鋳物や石、木で出来た
古い看板はなかなか味があり、ヨーロッパの古い街並みとマッチして景観をつくる
小道具になっています。しかしこのような「絵看板」は実は近世まで文字が読めな
い人が多いために必然的に靴や鍋の絵を描かざるを得なかったらしいですから、
早くから大陸から漢字を取り入れただけでなく、ひらがなやカタカナまで発明した
「文字の国」日本の文化力は大したものです。しかもそれを「寺子屋」で一般庶民
までが自分のものにしたのですから、誇りを持っていいことですね。

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この2年間ブログを書いてみて、私にとっての大発見は「素晴らしいブロガー」の
存在です。それぞれの人生や価値観、仕事、趣味など専門家、素人、野次馬を
問わずこんなに才気溢れる人がいたんだ、という驚きとともに、羨ましい文章力、
筆力、巧まずして現れる人格、品格、人間的魅力などなど。

今までは市井の一個人が「何かを表現する」ということはなかなか困難でしたが、
「ブログ」というツールを手にしたこれからは、種々の副産物や少々の問題があっ
ても、ますます面白い世の中になる予感がしています。当然既存のメディアが
影響を受けないはずがありません。

内向き、縮み指向と言われる日本ですが、この新しいコミニュケーション(C)手段
を得たICT社会は、政治、経済、人の価値観までゆっくり変えていくかも知れない
と思うこの頃です。

久し振りに明日は久米繊維工業さんを訪問することになっています。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
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