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2008年12月20日(土)更新

元気を出したいが。

ブログネタに困るということはあまりありませんが、暗い話はつとめて書かない
ようにと日頃は思っています。
しかし、ノーテンキな話題はこれだけ周囲の雰囲気が変わると書きづらいもの。

昨日、来社した仕入れ先の営業担当者から「とうとうY旅館もギブアップですね」と
民事再生中の山中温泉の名旅館が破産・営業停止の道を選んだことを聞かされ
ました。

開湯800年、源泉かけ流し、能舞台まで持つ北陸有数の正統的旅館でした。
この冬一度行ってみたいとネットで予約状況をチェックしていた矢先なので、落胆
しました。

いずれここも最近はやりのビジネスモデルを持つチェーンに買い取られ、年中
同一料金、大広間の畳はめくられてフローリングに変えられ、バイキング料理の
テーブルの周囲には家族づれが群れをなす、という風景が頭をよぎります。

この旅館もそうですが、芦原、片山津、山代、山中ほか多くの温泉旅館、ホテルが
近くにありますので、知りあいもそれなりにいます。

先日、銀行のエライ人が「債務償還年数80年というところもあります。孫の代でも
終わるかどうか」という話を力なくされていましたが、暗澹とした気持になります。

温泉の文化も今や絶大なピンチです。

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そこで働いていた人にとっても生活の方途を失うことになりますが、最近矢継ぎ早
に発表される、自動車や電機関連の派遣労働者、期間工の「雇い止め」のニュース。

以前ブログに書いたことがありますが、数年前、経営不振に陥った日本有数の
自動車メーカーの立て直しに、外国人の社長を迎え入れた際、思い切ったリストラ
が行われました。

このとき感じたのは、従業員というのはコインの裏表のようなもので、会社では
生産やサービスに従事して給与をもらいますが、帰宅すれば一生活者、消費者
です。当然自社製品の忠実な顧客でもあるわけですが、クビを切られた、という
事実はその後どのような思いと行動につながるのでしょうか。

3000人の解雇は、3000人の消費者、顧客を失うことだけで済むとは思えません。

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あるブログに
『企業の業績は数字で判断されるが、数字が企業を動かすわけではない。
人の心、誠意が動かすのだ』とあります。

「○月○日で契約終了です。寮は3日で空けてください」

こんな言葉を何の感情もなしに、ねぎらいの言葉もなく事務的に伝えられるなら、
日本も終わりと思うのは私だけでしょうか。

せめて、3か月とかの期間を置くのが大企業、人間のやることではないでしょうか。
そんな費用はたかが知れているはず。 この時期、株主だって同意します。

未来の顧客を、子、孫の代まで敵にまわそうとしているとしか思えません。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
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