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2008年11月10日(月)更新

素晴らしかった「高雄市國楽圑」福井公演。

台湾南部、高雄市の「高雄市国楽団」(正式にはタイトルの漢字)が、小松=台北
定期航空路開設(本年6月)を記念して金沢・小松・福井の3市で公演を行いました。

昨年秋、45名の団員で、東京をはじめ7つの公演を行い、日台の青少年交流など
も含めて大成功だったそうですが、今回は指揮者のほか14名の小編成です。

しかしその「音」は素晴らしいもので、中国・台湾の伝統楽器にすっかり魅了され
ました。
演奏者のほとんどが、国立台湾芸術大学、国立台南芸術大学民俗音楽研究所
などで高い技術を磨いている、あるいは卒業した若手の演奏家ばかりです。

台湾の調べ ~寒雲と共に~

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「二胡」「琵琶」「揚琴」などは聞いたことがあります。
特に「二胡」、あのシンプルな弦楽器がどうしてあれほどの豊かな、時に激しく
時に哀調を帯びた音を生むのか感嘆して聞き惚れてしまうのです。

中でも「桃花の川渡り」と題された、2台の二胡の合奏は見事なもので、長い曲を
激しい曲調の場面でも文字通り一糸乱れず弾きあげて感動的でした。

また「笛」や「笙(しょう)」も日本の雅楽で聞くものとちょっと違って(楽器も少し
大ぶりに見えました)、おだやかで膨らみのある音色は、本当に台湾特に中国の
長い文化を感じさせてもらった夜でした。

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このコンサートをプロデユースしたのは、来日23年、現在は金沢市に近い美川に
住んで音楽活動をしている、歌手の寒雲(カンウン)さん。<写真中央>
公演の前後にお目にかかりましたが、とてもきさくでかわいい人でした。

日本の名曲なども歌いましたが、やはり中国語(北京語)で歌曲を歌われるとき、
その伸びのある艶やかな声に「すごい」と思わされました。
聞くところによりますと、寒雲さんのお母さんは70歳を超えられていますが、
「台湾オペラ」(京劇)のスターで、人間国宝に指定されておられるそう。

紙は寒雲さんのお母さん

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深まる秋の夜、中国・台湾の伝統音楽に酔いしれたひと時でした。
この週末には、姉妹関係を結ぶ高雄のロータリークラブの周年記念式典に出席
しますが、よい話題ができました。

横山国男

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