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2007年06月13日(水)更新

【明大生さんとの一問百答】・・・積善の家(企業)に余慶あり

<質問>
企業が利益を追求することは当然と思いますが、昨今起きている企業不祥事を見ていると、利益を
過度に、あるいは容易に求める体質に原因があるように感じています。
みなさまは、企業の過剰な利益追求について、どう思われますか。

(明治大学商学部 名越蔵人さん)



過剰な利益とは縁遠い地方の小企業主が考えていることです。

ご質問のなかに「体質」という言葉がありますが、簡単に言うと現代社会は
あまりに経済偏重、すべてを「カネ・マネー」というモノサシでしか計れない、
すなわち「拝金主義」が蔓延してしまった、ということにあると思います。


「積善の家に余慶あり」という諺は、「易経」にあるのだそうですが、その方の
素養がありませんので、ただなんとなく今回のご質問で思い浮かんだだけで
すが、「余慶」とは慶事の余ったものの意味のようで、「いいことがやってきま
すよ」の意とか。

「利益」を余慶と考え、「余計」とも解釈すれば、おのずと企業活動の目的や、
その結果としての利益、そして分配も正しいものになるのではないでしょうか。

「陰徳あれば陽報あり」という同様の諺もあるのを最近知りましたが、「積善・・
・・」と同じような意味で、ただどちらも「隠れて善行を積む」という意だそうです
から、私にはなかなか出来ないことですが、実践されておられる経営者個人、
企業もかなりあるのでは、と推察します。(当然表には出されませんので)


逆にいえば「余慶たる利益」は「積善」の結果からしか生まれないし、企業を
永続的に発展させようと思ったら、これが一番確実な方法かも知れません。


横山国男

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