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2007年05月11日(金)更新

【今週のお題】社名の由来について

社名の由来について、後継者にも話したことがないように思いますので、
いい機会なので書いておこうと思います。

30余年前の創業時、個人経営でしたので「横山工芸」と称しておりました。
名づけていただいた方がいらっしゃいます。

尊敬する同業者の社長さんで、三重県亀山の「伊勢型紙」の老舗の社長、
松浦さんです。
福井ご出身の方で大変お世話になりました。当時「シルクスクリーン製版」の
近代的な福井工場を造られ、私もここへ出向して研修をさせてもらいました。
独立にあたり、ご相談し、ゴッドファーザーにもなっていただきました。
「横山工芸というのはどう?」

その数年後若くしてガンで亡くなられた時は本当に落胆しました。

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10年ほど前、書家の吉川壽一氏に友人のよしみで「書」で社名を
書いてもらったのですが、中でも気に入ったのが「株式会社 横山工藝」
というこのブログのタイトルでも使われている書体です。

実務上は「横山工芸」をその後も使っていて、「横山工藝」はロゴのような
扱いをしていましたが、後継の娘たちが「この方がカッコいい」というので
2年前に登記も変更し、すべてこの表記にしました。

もちろん私も気に入っていますが、パソコンの小さい文字ではクリアーに
見えないようなので今でも「工芸」を使うこともあります。

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中国ではすべて「藝」のようですし、劇団「民芸」も最近また「民藝」と表記
するようになって「おっ」と思いました。


ところで社名変更について印象深い話を記憶しています。

CIが盛んだったころ、どなたでも知っている「伊藤忠商事株式会社」もビジ
ネスでは日本語ワープロがなかった時代「カタカナ」を使うことに一時熱心
だった経緯もあってのことでしょうか「イトチュー」とか「シーアイコーポ
レーション」とか経営ボード側から案がでたようですが、若い社員から圧倒的
に「伊藤忠商事」が好き、との反対で変更されなかったと聞きました。


CIブームに連れて一時は社名の変更が流行りましたが、今は「三角合併」
とか「M&A]とかで、大きな企業ではある日突然愛着のある社名が消えて
しまうかも知れない時代になりました。


横山国男
【オーダーよさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/

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