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2007年04月04日(水)更新

経営者にカリスマ性は必要か

<質問>
経営者には、やはりカリスマ性が必要だと思われますか。もし必要ならば、
それを培う方法はありますか。それとも、カリスマ性とはそもそも先天的な
ものなのでしょうか。
(東京大学教養学部3年 小川明浩さん)



カリスマ性がある、または強い人とは本来、特異性、神秘性、非人間性
などの強い人を言ったようですが(ナポレオンやヒトラー)、最近では
カリスマ美容師、カリスマモデル、カリスマ主婦などもう少し明るく
軽い感じで用いられていますね。

経営者ではホリエモンなども、社の内外でそういう印象で見られていた
時期があったように思います。


 後継者にはよくそういう話をしますが、「社員を“何で”引っ張っていく
のか」・・尊敬、畏怖、大きな優しさ(仏心)、社会性、儲ける才能(勘
の良さ)、情報の取捨選択の的確性、有言実行力、業務の深い知識などなど
「さすが、社長」と思わせるモノはいくつか必要でしょう。
こういうものを強く社員が意識するとき、経営者に「カリスマ性」を感じる
かも知れません。

それらの殆どは、学習や深い思索から身につくものとも考えられますから、
「先天的」とばかりは言えないと思います。


私の場合、「カリスマ」とは「翁」と名のつく人というイメージがあります。
「福沢諭吉翁」、東京電力の「松永安左衛門翁」、ナショナルの「松下幸之
助翁」といった人たちです。

そういえば最近「翁」と呼ばれる人がいないですね。
打ち続く「政・経・官・学界」の不祥事とも関係があるような気がします。


横山国男
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