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2007年10月06日(土)更新

こしの都1500年・・「大祭の衣装作り」

継体天皇は応神天皇五世皇孫で、お生まれは近江の国(滋賀県)高嶋ですが、
御母が越前国(福井)の坂中井の娘で振姫(ふりひめ)と称されました。
3歳の時、御父が亡くなられたので、御母に従い越前に戻り、福井の北に隣接
する現坂井市丸岡町でお育ちになり、その容姿は威風堂々として大変徳の高い
お方に成長された、との言い伝えがあります。

成人の後は、勧業、治山・治水に意を尽くされ、当地越前開闢の祖とあがめられ
ましたが、58歳の時、数度の要請により第26代天皇として、河内の国樟葉宮
(くすはのみや)に移られ、ご即位されました。
当社の近くの「足羽(阿須波)神社」(あすわ)の御神体として現在も祀られており
ます。

継体天皇
継体天皇石像(足羽神社HPより)
足羽山より三国を望み、現代でも
福井の平和と発展を見守っています。

在位25年、名帝の名をほしいままにしましたが、御年82歳で山城国にて崩御、
本年は即位1500年にあたるということで、福井をはじめこの春から各種記念行事、
イベントが関わりのある各地で目白押しとなりました。

なかでもこの5日から、越前市(旧武生市、今立町)を中心に7日まで、「こしの都
1500年大祭」と銘打たれたイベントは、「国連関係の国際映画祭」、大陸からの
技術の伝来と交流をテーマにした「こしの都浪漫回廊パレード」と称する、日本海
の河野から持ちこんだ古代船に匠の技で再現した献上品を積み込み、1500人が
練り歩くパレードなど、盛りだくさんの行事が地域住民や国連からの来賓も参加し
て開催されています。

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この夏、7月も中旬だったと思いますが、実行委員会のM委員長さんから、突然
「パレード、式典用の衣装を作ってほしいので、今から伺います」とお電話があり、
お見えになりました。

広げられた「デザイン画」は当地の服装専門学校の生徒さんが描かれたコンク
ール入賞作品ですが同席した娘が頭を抱えてしまいました。
決められた予算のなかでやるには曲線が多く縫製もハンパではありません。
それに前後にイベントのロゴやマーキングがフルカラーで入っており、とても
可能とは思えなかったのでしょう。

「いつまでに必要ですか」とお尋ねすると「9月20日までにお願いします」とのこと、
納期までに十分な日にちもありません。

それからの2ヶ月は大奮戦、あらゆる加工方法を駆使して、なんとか期日までに
お納めしましたが、翻ってみるとずいぶん勉強もさせてもらいました。
また一つ事例が増えて、娘は成長したことでしょう。
思いがけず、Tシャツも数デザイン作らせていただくことになりました。

子供の頃、この足羽山の頂上近くにある、継体天皇像のところでよく遊びました。
巨像ですが5頭身くらいで、なんとなくちょっと怖い顔に見えましたが、今は
この古代史にも関わる記念すべき「大祭」での衣装やTシャツを作らせていただ
いて、優しい面持ちに見えるのは現金なものです。

以下は作品です。この休み中にパレードも見に行こうと思っています。

衣装 Tシャツ


横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/

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