大きくする 標準 小さくする

2007年10月22日(月)更新

【今週のお題】最近、感銘を受けた本。

「お題」
     ここ3ヶ月くらいの間に読まれた本で、
     「これはおすすめ!」と思った本について
     ぜひ綴ってみてください!


最近”感銘”を受けた本ですか・・。いろいろあるなあ、と思いつつ乱雑に積み上げ
た書籍をひっくり返しているうち、ブログにチョット書きたくなったのは長姉の句集
「四季の想い出」とある本というより小冊子。

長姉は昭和元年生まれの82歳、私と17も年が離れていますが、いまや母の享年
と同じ歳になり、家内は「おかあさんの晩年にそっくりになられたね」と言います。
それでも驚いたことにパソコンで私のブログなども読んでいると聞いたので、100
回目のブログはきわめてプライベートですが、この「本」のことにしました。

私は姉ばかり4人、長姉は近くに住んでいるので、時々立ち寄りますが、これと
いった話がなくても、淹れてくれたお茶を飲んで静かな時間をすごします。
先日「恥ずかしいんやけど」と言いながら、帰り際に渡されたのが、娘に手伝って
もらって作ったという、昭和49年から55年までの俳句から102首を採った微笑
ましい自家製「句集」です。

句集「四季の想い出」1 句集「四季の想い出」

発行部数は10部だそうですので、事務局の編集子が仰る「これはおすすめの本」
というわけにはいきませんが。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 「俳句」にはとても興味があります。NHKの「BS句会」や、分厚い「現代俳句集」、
「俳句の花図鑑」「鳥・虫図鑑」など時々眺めていますが、社長業は「穏やかで
澄んだ気持ち」になかなかなれないせいか「やってみよう」と決心がつきません。

それでも以前にブログに書いた「芭蕉さんとゴルフ」のホームコースにある、日本海
の月を詠んだ芭蕉の句の解説碑に「この一首にて数景尽きたり もし一弁を加うる
ものは 無用の指を立つるが如し」を見るたびに、僅かの言葉で数景、いや銀河系
まで包み込んでしまう日本文化の粋「俳句」の魅力には抗し難いものがあります。
・・・なんとなくもうすぐ始めるような予感がします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

従軍看護婦(士)として中国へ出征、戦後は学校の養護教諭として長く働き、丈夫
だった姉も、近い内また検査を受けるそうで心配ですが、句作に懸命していた時
期があったというのは最近知りました。以下「四季の想い出」から二首。

 しかと二句 初入選や 夜の炬燵

 病得て 知る息災の 夜長かな


元気になって長生きしてね。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/

2007年10月22日(月)更新

義家弘介・山谷えり子さんを聴く。

 20日(土)は、県下19ロータリークラブ(RC)のロータリアンが年に一度、一堂に
会する「I.M.(インターシティミーティング)」で、県最北の「三国RC」の主催でした。
400名余のロータリアンを集めて話し合われたテーマは「新世代と語ろう」、地域の
7中学から生徒代表35名を招き、先生、保護者20名ほどのためにオブザーバ席
も用意されていました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

基調講演「教育再生に向けて」は山谷えり子さん、中学生とともにいろいろな悩み
を話し合う「討論会」のコーディネーターに義家弘介氏。共に今は参議院議員です
が、「教育改革・再生」に並々ならぬ情熱をお持ちと知ってはいましたが、予想通り
2時間30分が短く感ぜられる内容でした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 山谷さんは多感な中学生まで福井で生活した思い出、故山谷親平氏(父・新聞
記者)の衆議院選挙落選から生活が暗転、逃げるように東京へ出発した夜の
福井駅で見送りにきた先生から「福井を忘れたらあかんざ(忘れてはいけない)」
と言われたことなどを導入部に、『今、中学生でも北海道がどこにあるかを知らな
い子が50%以上、私(山谷)たちの中学生のとき必須英単語は600、今は100
なんです』。
話題になった小学算数の円周率の小数点以下切捨てなどの話なども盛り込みな
がら、「真のゆとり教育とは」をもう一度考えてほしい、地域、親子がもっと学校と
深く関わることができるように、土曜日の多面的な空き教室利用に一校500万円の
予算をつけたプログラムなど、百家争鳴の教育再生論者と議員への説得に奔走
しているというお話には、正直昨今の政治家への失望を反省させてもらいました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

義家弘介氏についてはちょっとタレントさん的な印象を持っていましたが、会場の
中学生からの相談や質問に「即答」する、そしてそのブレない熱い語り口に感心し
ました。失礼ながら「ただものではない」という風に思ったのと同時に、フォーラム
が終了と同時に壇上からパッと飛び降り、次々と参加の中学生と握手し、励まして
いく、中学生も嬉々として「キャー」と言いながら嬉しそうなシーンを見た時、パフォ
ーマンスなどという安っぽさや、今までの政治家の「集票行為」などというのとは
全く違うものを感じさせられたことを白状します。
この国に使命感を持った若い政治家が多くなることを本当に期待します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

会員の減少に悩む「社会奉仕団体=ロータリークラブ」、私自身もモチベーション
が最近低くなるときがあります。
「政治には一切関与しない」を標榜するRCですが、(義家氏へのアプローチは昨
年のことで氏が参議院へ出馬するという話が全く無かった時点での依頼とのこと)
それでも今回のような「フォーラム」が行われるたびに、新しい力を注入されるよう
な気がしますし、教えられることが多いなあ、と思います。

ただ、主催者より何度も「報道関係者」の退去がアナウンスされるので、当初は
「?」違和感を持ちましたが、「教育改革・再生」に挑むお二人の周辺には、必ずし
も順風だけが吹いているわけではないことにも気付かせられました。


【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
<<  2007年10月  >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31