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2006年10月23日(月)更新

そもそも決算書は何のため

「簿記会計の本質的な目的からすると、決算書は外部の
誰に報告するものでもなく、決算書は倒産を防止するために、
経営者自らに報告するために作成するものであると考えられて
います」。・・・(ウーン!ナルホドと私)


3年ほど前、福井商工会議所報の中の“経営一口アドバイス”に
地元のT会計士さんが書かれた記事を読んで、だんだん収益が
悪くなって不安が嵩じていた私は「そうか、良くも悪くも
自社の実態をハダカにして、そこから始めよう」と考えました。

また「決算書の改善とは経営改善そのものです。改善策の
ヒントは正しい決算書の中にあります」ともあり、当社の場合
長年御願いしてきた全国組織の立派な分厚い「月次報告」よりも、
もっと身の丈に合った、簡明な「月次」の方がわかりやすいので
はないか、と思ったのです。

さらに、遠慮なく、経理・財務面から見た当社の問題点をしつこく、
やかましく指摘していただく、改善の道筋を指導していただくこと
こそ重要ではないかとも思いました。
要するにここでも会計士さんとの「コミュニケーション」が大事
だと。


先週末、新たに御願いしている「上坂会計」の若い税理士さん
と後継者も交え、今月の「月次勉強会」を行いました。


「大分月次の出るのが早くなりましたね、この調子で頑張って
ください」と渡された「MML」(Manthly Management Letter
の略、いわば通信簿です)をもとにいろいろ話しをしました。
表紙が「」でほっとします。月次が赤字だと「ピンク」の表紙
になるのです。

表紙にあるテーマは時々変わりますが、「どこに手をうてば利益
がでるのか
」「どのようにしてお金を残すのか」など、直裁な
フレーズで凄みがあります。

しかし“おもしろおかしく今日から明日へ”が、この会計事務所
(経営センター)さんのパンフレットに載っているコピーで、
所長の理念だそうです。

経営はいろいろと苦労の多いものですが、「あまり深刻にならず、
出来れば楽しむ心で」やれればコレに越したことはありません。
そのためにも「自社の今」を知る必要がある、と考えています。


T会計士さんありがとうございます。

 ご縁があってこのように別の会計士さんになりましたが、
アドバイスのおかげで、税務申告や金融機関のためにではなく、
まして外部への見栄などにとらわれることなく、自分のために
「正しい決算書」をベースに経営を改善していかねば、と考える
機会をいただきました。


横山国男
http://www.yosakoiya.jp/
http://www.echi-zen-art.co.jp/

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