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2009年08月12日(水)更新

「これはだめかもわからんね。」・・JAL123便機長の最後の言葉。

今日8月12日は、24年前、乗員・乗客524名を乗せた日航ボーイング747機が
御巣鷹山に墜落した日。生存者はわずかに4名でした。
現在でも単独では世界の航空事故史上最大の犠牲者数で、胸が痛みます。

「これはだめかもわからんね。」・・墜落10分前に機長が残した言葉がフライトレコ
ーダーに記録され残っています。

離陸12分後の相模湾上空で垂直尾翼を失い、その後の32分間、全知全能を
傾けて機長は524人のためにあらゆる手だてを試みたに違いありません。

パイロットとしての誇りと、何重にも施されている「フェイルセーフシステム」への
信頼、そして何より「飛行機が好き」でこの仕事を選んだ人間として、「恐怖感」と
いうものは無かったのではないかと想像します。

ただただなんとしても「無事に着陸させる」・・それだけではなかったかと。

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「これはだめかもわからんね。」・・機長の無念の思いがこの言葉に凝縮している
ように思えてなりません。
最後の一瞬、去来したのは愛する家族の顔だったのでしょうか。

毎年この日は、全ての犠牲者を追悼し、「人間と科学技術を考える日」にしたいと
思っています。


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2009年08月10日(月)更新

もう「松茸」をいただきました。

昨日の日曜日は、急な友人夫婦のお誘いでお昼ごろからゴルフに。
一週間ほど前、例年にない遅い梅雨明け宣言があったのですが、その後も真夏
の高い入道雲と強い日差しとは無縁の毎日です。

昨日も小雨が時々降るお天気でしたが、シーサイドで北風の涼風もあり涼しくて
助かりました。もうあの地面から燃え上がるような真夏のゴルフとはしばらく縁が
なく、またその季節のゴルフは敬遠するようになってしまいました。

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入浴後、誰もいなくなってしまったクラブハウスを出ようとすると、友人の奥さんが
「松茸を沢山いただいたので一緒に食べません?」とのお誘い。
「マツタケですか?」いくら夏が短そうといっても早すぎるのでは、と不審そうな顔を
すると、「海外のお友達からたくさん送っていただいたの。メキシコ産ですって」。

共通の友人の「天ぷら」屋さんに、席をつくってもらっていただくことに。
Mさんが、小ぶりの段ボールケースに一杯入った「松茸」と「電気コンロ」を持って
登場。
おお、見事な松茸が。形、色、香りも食欲を誘います。

季節先取りの見事なメキシコ産マツタケ  季節先取りの見事なメキシコ産マツタケ


天ぷらにもしていただきましたが、やはり炙ってスダチを絞りかけ、塩を少し
振っていただくのが風味もよくグッドでした。ごちそうさまでした。

松茸は「最近はトルコからも入ってきますよ」 とは天ぷら屋さんの奥さんの弁。
「へえー、中国、朝鮮半島、カナダなどはよく聞きますよね」と返事して、ふと考え
たのは、これも最近ロシア沿海州にビジネスの拠点をつくって頑張っておられる
Iさんのこと。あの辺はいいマツタケがあるんではないでしょうか。
今度、お土産期待してます。

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うまい寿司には目がない、という大先輩がおられて飛行機で行くような遠いところ
までお供したこともありますが、モノを集めるような趣味より、グルメ、食通がいい
かも知れません。「うまかったなあ」で終わり。他に未練は残さないというのはいさ
ぎよい気がします。


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2009年08月05日(水)更新

「白洲次郎と正子の世界展」を観て考えたこと。

2日(日)、「金沢21世紀美術館」へ立ち寄って、表題のイベントを覗きました。

この美術館は建築物としては個人的にあまり好みではありませんが、原則収蔵品
を持たない(企画展中心)、ワークショップなども盛んに行い、市県民のアートへの
参加を促すというコンセプトが評判を呼び、内外からの見学者も多いようです。
金沢の繁華街、香林坊から10分もかからない、市役所前の好立地にあります。

金沢21世紀美術館

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「白洲次郎と正子の世界展」

数年前から白洲次郎の人気が高まりブームの様相です。NHKなどで特集が組ま
れ、なお輪をかけたとも言えます。
一方、白洲正子にはたくさんの著書もあり、メディアにもよく登場されたので、一般
的には先に知られたのではと思いますが、私も仕事が染織関係ですので著作を
結構読みました。もちろん紀行文やそのほかの手仕事に関する優れた本も多いの
ですが、なによりあの強烈なキャラクターが魅力です。
モノや人、本物を見分ける審美眼がハンパでないのでちょっとコワイですが。

白洲次郎という人を理解するには、結局「スノッブ(俗物)あるいはスノビズム(俗物
根性)」と「ノブレス・オブリージュ(高貴な義務)」そして「ダンディズム」の三つが
キーワードではないでしょうか。

二人とも「上流」の出身で、その財力で青年時代次郎は英国に、正子は米国に
留学しますが、外国で何を考えたかについては私はあまり知りません。
想像するに良くも悪くも嫌というほど「日本人であること、東洋人であること」を思い
知らされたのではないか、という気がします。

よく言われるプリンシプルにしても、日本には「騎士道」に負けない「武士道」もあり
田園でのライフスタイルだって十分楽しめる文化を日本は持っていることを次郎は
体現して見せました。
正子は幼少の頃から「能楽」へ傾倒します。「日本的なるモノ(文物)」の“美”に
対しての萌芽はこのころからかも知れません。

ともあれ、いずれも多感な時期の英・米での留学が反面教師の役割を果たした
ように私には思えます。
「上流」ではなく「上質」とは何か。それはまぎれもなく日本にあるものではないか、
ということを学んだのではないかと思います。勝手な想像ですが。

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展示を見て、白洲次郎が戦後の一時期、GHQとの折衝役や「講和条約」に関わっ
たのは本意とするところではなく、宰相となった親友吉田茂のために一肌脱いだ
のであろうこと、また東北電力の会長に就任し、電源開発という戦後復興の大プロ
ジェクトにおけるダム建設なども、「武相荘(ぶあいそう)」と名付けた鶴川村の
百姓家で楽しんだ「日曜大工」と次郎にとっては同列のものではなかったか、など
と考えると「すごい日本人がいたもんだ」とあらためて白洲次郎という人間に大きな
魅力を感じます。

そして普段はノコギリやトンカチをふるい、野采づくりや作庭に夢中になり、無類
の車好きで晩年までポルシェをぶっ飛ばし、イッセイ・ミヤケのモデルもつとめる
・・・・白洲次郎の「ダンディズム」ということでしょうか。

白州次郎の横顔 次郎の農作業スタイル。どちらも図録から
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「風の男」「韋駄天お正」とあだ名された二人。
会場の出口近く、最近流行りの記念品販売コーナーには、関連書籍がいっぱい。
反対側のグッズ類はかなりお値段が高い、と思ったのですが、「武相荘」と焼印が
捺された「竹製靴べら」と、英国仕込みでハンディキャップ2のゴルファーでもあり、
軽井沢ゴルフ倶楽部のコワイ理事長として、時の総理クラスにも「さっさとプレー
せよ」と言ったことでも有名な「PLAY FAST」とプリントされた赤いトレーナーを
迷いましたが買ってしまいました。
ポストカードを2枚買っただけのカナイの感覚がまともです。

竹製靴べら=次郎がよく作ってプレゼントしたとか。 ポストカード・次郎愛用のシルクハット用トランク 
ポストカード・親友ロビンとともに愛車ベントレーでの旅

(“俗物”でスミマセン=反省。ただ白洲次郎・正子のいろいろなグッズを売ると
いうのはお二人は天上でどう思っていらっしゃるかな、と帰り道ふと思いました。
・・・・自分で買っておいてそれはないか。)。


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2009年08月03日(月)更新

犀星生誕120周年「抒情小曲の夕べ」を金沢で聴く。

1日(土)は、進行中の大きな案件で石川県の某所に関係者が集まり、商社から
提示された厳しい内容のコスト分析、精査をしました。
なんとか目途がつきそうな結論が出て、待たせておいたカナイとホッとして金沢へ。

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8月1日は室生犀星の誕生日で、生誕120周年を記念する『抒情小曲の夕べ』と
題された音楽会が「金沢市文化ホール」で催されました。会場は1000人を超すと
思われる聴衆でほぼ満席。

『抒情小曲の夕べ』

「幼年時代」「性に目覚める頃」「あにいもうと」「杏っ子」など犀星は詩情あふれる
長短700編の小説の他に、生まれ故郷の金沢の美しい風景を描いた詩などが
2000編、1400編の随筆、俳句も1800句に及ぶそうです。

「抒情」などの美しい言葉も最近は使われないようになりました。いい響きなのに
世の中にそれだけ余裕がなくなったのでしょう。
司会と朗読は金沢出身で、現代演劇の女形としても有名ですが、数々のドラマに
出演している篠井英介(ささいえいすけ)さん。50歳とは思えない若い風貌と身の
こなしに加えて艶やかな声。

“サロメ”公演チラシ・・10月19日より東京グローブ座 “サロメ”公演チラシ・・10月19日より東京グローブ座

犀星の有名な「犀川」「かもめ」「海濱獨唱」などを「オーケストラ・アンサンブル・
金沢」の室内楽メンバーの演奏をバックに朗読。・・・危うく涙しそうでした。
(曲目は磯部俶「犀川」、ショパン「雨だれのプレリュード」、バッハ「G線上のアリア」
モーツアルト「ディベルティメント」など。このオーケストラは設立当初より聴いてきま
したが、本当に成熟してきたと思います)。

会場で久しぶりに男・女の合唱の美しさも堪能しましたが、「朗読」「読み聞かせ」
の素晴らしさにも最近目覚めております。
20代のころ、福井出身の宇野重吉さんの朗読「智恵子抄」にすっかりはまって、
カラオケのない時代ですのでよく会社の宴会で所望されてモノマネをしました。
「あれが安達太良山 あの光るのが阿武隈川・・」とか「智恵子は東京に空がない
という・・」等など、一節を今でも諳んじています。

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6月の末に、金沢でご活躍中の安嶋ひろ子さん(元アナウンサーで、読書アドバイ
ザー、金沢文芸館ディレクター。素晴らしい朗読家でもあります)から、『室生犀星
ゆかりの福井県の三国町で朗読の会を催します。犀星のたった一人のお孫さん
である室生洲々子(すずこ・室生犀星記念館名誉館長)さんもお出でになります。
ご紹介しますからお出でになりませんか』 というご案内をいただきました。
 ・・が残念ながら所用があり伺えませんでした。

先日、再びこの「犀星120周年記念音楽会」のご招待状をくださったので、カナイ
と一緒に出かけました。金沢は当日「百万石花火大会」もあり、ホテルへの帰り道
花火まで楽しめ、さらにホテル近くの創業50年、マスターは三代目というスコッチ
バーで一人ゆっくりと金沢の夜を満喫できた幸せな週末でした。

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音楽会の前に、会場の近く千日町にある「室生犀星記念館」を訪れました。
記念館の正面ににとてもいい“タブの木”があり、いとおしい気になりました。

犀星の多くの本を装幀した「恩地孝四郎」の作品が展示され、ネットで本を読みた
いとは思えない私にはあらためて「本」の魅力、楽しさも味わわせてもらいました。

翌2日(日)は、そのコンセプトが、国内だけでなく海外からも高い評価を得ている
「金沢21世紀美術館」へ。
市民ギャラリーで開催中の『白洲次郎と正子の世界展』を堪能。「上流と上質の
違い」「本物の人生を生きた二人」については次回に書きたいと思います。


恩地孝四郎 装幀の美 恩地孝四郎と犀星の饗宴」図録から


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