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2009年10月19日(月)更新

オーラ(aura)

昨18日(日)のゴルフ「日本オープン」の決勝ラウンドをご覧になった方も多いと
思います。私は取引銀行のコンペがあり、カナイと早朝からゴルフ場へ向かいまし
たが、3時頃プレーが終わるとすぐ人だかりのしているクラブハウスのTVの前へ。

途中コンペの表彰パーティーもそこそこに再びTVの前に戻ると、最終ホールを
終えて小田龍一、今野康晴、石川遼3選手のプレーオフとなりました。 結果は
小田選手の優勝でしたが「日本オープン史」に残る名勝負だったと思います。

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「石川 遼」・・すごいプロスポーツ選手が現れたものだと思います。
まだ18歳の若武者ですが、ゴルフで最も強調される「エチケット・マナー」は言うに
及ばず、すでにその言動は「若きジェントルマン」です。

しかし、何より彼から感じるのは放っている「オーラ」の凄さ。
  『オーラ(aura)は、物体(特に人間)が放出する雰囲気、霊気などのこと。
  (Wikipedia)』

15年ほど前になりますが、「マスターズトーナメント」に出場したタイガー・ウッズを
オーガスタナショナルで見ました。全米アマ優勝の資格で招待されたように記憶
していますが、いまの石川遼と同じくらいの年齢で、もちろん当時大変騒がれて
いましたが、石川遼ほどの「オーラ」は感じませんでした。
予選通過が最下位に近かったせいかも知れません。

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ゴルフは日本ではいびつな発展の仕方をした一面があり、愛好家として悔しい
思いを持つ一人ですが、「生涯スポーツ」「生涯学習」に最も適した「個人競技」
のスポーツ、ゲームでもあります。

しかし、まだ18歳の一人の少年=石川遼がこの不況と閉塞したこの国の人に与
えた「勇気と明るさ」は、GDPを押し上げる効果すらあるかも知れません。

長嶋や王も少年の目標・あこがれとして、また我々が大人になった後も楽しませて
くれましたし、どんなに力づけてくれたことでしょう。

幸いゴルフは「体力」が衰えてきても、「経験と知力」がそれを補うスポーツであり、
長い選手生命が約束されます。
アーノルド・パーマー、ジャック・ニクラウス、青木功・・・。杉原輝雄は「前立腺ガン」
と10年近く付き合いながら73歳を超えてもまだ試合に出て頑張っています。

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素晴らしい武蔵カントリーの緑をバックに、赤いサンバイザー・白いシャツ・赤い
パンツで、美しい強いオーラを発しながら「将来を信じて疑わない」この若きプロ
スポーツ選手は、これからも多くの日本人を元気づけてくれることでしょう。


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2009年10月17日(土)更新

モノからコトへ。「寄り添う」をキーワードに。

この国はもうモノであふれていると思います。自動車や家具、食品あらゆるモノで
ないものはないというくらいです。お金さえあれば何でも手に入ります。

それでも人間の欲望とは限りがないというか、新しいモノへの関心も強いのですが、
全体的には「モノからコトへ」という流れが顕著になっていると考えています。

その現象の一つとしてモノに「背景ストーリー」や「物語り」を求めるようになって
きているのでしょう。
これからの「モノづくり」は「コトづくり」を念頭において進めていく必要を感じています。

ここで言う「コト」とは、作り手・売り手が一方的に創作するのではなく、買い手ある
いは注文者の考えている、持っている「コト」です。

この「コト」に沿った「モノづくり」を真剣に考えるべき時がきたと考えています。
一つは個人やスモールビジネスの経営者が「量産・量販」の仕組みでは実現でき
なかった「コト」をお受けする「モノづくり」を目指したいのです。
I.T.やデジタルが可能にしてくれる時代になったと思います。

徹底的に「顧客」が中心で主役。プロユースの設備と制作技術を提供する私たち
の役目は黒子。
その心は全面的に顧客に「寄り添う」がいいんじゃないかなと考えています。

そのための新しいサイトを立ち上げる準備をしています。
「ミーティング」には、外部からアドバイザーにも出てもらうことにしました。

最初の指導は「メーリングリスト」の開設です。早くもメンバーから参考になる
サイトの紹介や、ご注文のあったお客様のプロフイール、作品の紹介などがあり、
情報の共有が始まっているように思い、楽しみです。


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2009年10月13日(火)更新

炎の芸術・・「人間国宝  荒川豊蔵展」

三連休でしたが、いろいろしなければならないことを先送りしていたため、3日目
の12日(祭日)にようやく外出しました。

車で20分ほどの「福井県陶芸館」が11月23日まで開催している『人間国宝荒川
豊蔵展』を夫婦で覗いてきました。

陶芸館入口  重さ300キロ 越前焼の大壷

陶芸については深い知識がありませんが、大好きです。
ちょうど館内で、日展作家の司辻光男さんが“ろくろ”で越前焼のビアマグを整形
する実演中で興味深く拝見しました。

最後に親指で、クッとマグの腹を押すとえくぼができ、ここが飲むときにちょうど
親指がきて持ちやすい。そしてわずかに飲み口が手前に傾くことになるので
飲みやすくなるとのこと。
えくぼがもたらす効果で、親しみのある「越前焼のビアマグ」があっと言う間に
次々と並ぶ。

熟達のろくろ回し 見事に並んだビアマグを前に楽しい陶芸 の話を聞かせていただく

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荒川豊蔵(1894~1985)は、「志野」をはじめとする桃山時代の美濃焼の再興
に取り組んだ昭和を代表する陶芸家です。

ピンクがかった肌色の「志野焼」の作品たちは、所どころに美しいオレンジの炎の
濃淡を映しながら鑑る人に感動を呼び起こします。
91歳までこの道ひとすじにというのは、ご苦労もあったでしょうが充実した生涯
だったろうと想像させられます。ほんとに芸術家は長生きされる方が多いですね。

全国の窯を訪ね、そこに滞在して作陶を行ったことでも知られていますが、ここ
“越前”(六大古窯の一つ。あとの5窯は瀬戸、丹波、備前、信楽、常滑)でも、
荒川豊蔵はいくつものおおらかで楽しい作品や絵を残しています。

越前焼には約1000年の歴史があり、肌あいは「備前」に似ていますが、縄文を
思わせるような素朴で原始的な強さがあり、備前はもっと垢ぬけした雰囲気を持
っているように私には思われます。

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やはり「茶碗」の名品が多いのですが、そこで思いだすのは利休居士の次の言葉。

    『恥を捨て人に物問い習うべし 是ぞ上手の基なるべし 
  茶の湯とはただ湯をわかし茶をたてて 呑むばかりなることと知るべし
    茶はさびて心はあつくもてなせよ 道具は有り合わせとせよ』

 茶はわびさび、道具は有り合わせ、しかるに心はあつくもてなせ、という教え
でしょうか。 「茶の湯」の魅力は深いですね。

人間国宝荒川豊蔵展 チラシ 表 人間国宝荒川豊蔵展 チラシ 裏


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2009年10月09日(金)更新

息を呑む風景。

バハマ/エグズーマ諸島 copyright Bernhard Edmaier/Mega Press Japan

こういう風景があるんですね。 といっても地上からは見れないんですが。

中米バハマのグレート・エグズーマ、リトル・エグズーマをはじめとする、いくつもの
岩礁が200キロにわたって点々と連なるエグズーマ諸島という所らしいです。

緑の部分は岩礁の中の樹木、白っぽいところは浅くて白砂なんでしょうか、それと
もサンゴでしょうか。海は流れている川か氷河のよう・・・
まるで抽象画かモダンアートにも見えます。

『ヨットマンに人気の場所。また釣り場としても有名でシュノーケラーやダイバーの
ための海洋公園もあり、グレート・エグズーマにはフォーシーズン・リゾートがある』
と「地球の歩き方」に書かれています。

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これは、コニカミノルタさんの「2009年カレンダー 8月の写真」なんですが、
あまりの美しさにご紹介。
毎月、知らなかった地球の不思議、自然の造形の美しさにあらためて驚かされ、
捨てるのが惜しくなります。

それにしても普通の人間が自分の目で一生の間に見ることのできる風景なんて
ほんの微々たるものかも知れないと思います。 地球は広い。そして美しい。

温暖化が進み海面が上昇するとこの風景も・・・・
あまり考えたくないですね。



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2009年10月07日(水)更新

「ユニクロ栄えて国滅ぶ」という記事について考える

先日「ユニクロ」がパリに出店したというニュースは、業界紙だけでなく一般紙にも
大きく取り上げられたのでお読みになった方も多いと思います。
もちろん、パリだけでなく、すでにロンドンやニューヨーク、上海にも進出していま
すし、今後世界の大都市に続々オープンさせる、とファーストリテイリングの柳井
社長さんは宣言されておられます。

とりわけパリ店については、「階級社会のヨーロッパ先進国では“いいものは高い、
安いものは悪い”という既成観念があるが、ユニクロがこれを打破したい」という
ような意味のご発言を会見で述べられていたように思います。

すなわち「“安いけれど良い。安いことが悪いを意味しない”。充分受け入れられる
はず、欧米もそういう時代になってきている」と持論をおっしゃったのだと私は解釈
しています。

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10月号の「文藝春秋」に、「ユニクロ栄えて国滅ぶ」~安売り競争は社会を壊す
恐るべき罠だ~とのリードのあるエコノミスト浜矩子さんの文章を興味深く読み
ました。

ユニクロについては文末で少し触れられているだけでタイトルの割には落胆しま
したが、私の考えとは少し違う結論だと思いました。

私の仕事もたどっていけば、「ユニクロ」さんのような猛烈なSPA形態の進化で
海外への繊維産業・技術の移転が加速し、結果国内生産の減少、衰退の影響を
受けた企業・・当社もその一つでもあります。

しかし「安い」というのは何と比較していうのでしょうか。実際は「安いのではなく、
これまで国内産品が高すぎたのではないのか」とも考えるのです。
(過剰なサービスや品質、包装、日本人の生産性の低さもつとに言われていますし)

ともあれ「980円ジーンズ」で利益を上げられない企業は退場です。非情なもの
ですが、「ユニクロ」だって血の出るような努力と「世界を視野に入れた生産・販売」
を構築してきた結果ですから、これが今後の「世界標準」になってしまうわけで、
うらみ節を言わず、嘆くひまがあったら自社をどうもっていくのか考えつづけるしか
ありません。日本の若い人も海外で「ユニクロ」のような企業での働く場を求める
べき時代がきたのでしょう。

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このことと関連するのでしょうが、先日来日本の大手合繊メーカー各社が、原糸の
製造はもちろん、世界一を支えてきたコア技術も含めて、中国、ベトナム、タイなど
へ雪崩を打って工場を移転するというニュースも衝撃的でした。

アパレルなどで言う「川上・川中・川下」とは少し違いますが、繊維産業の方では
「川上」とは化合繊製造、紡績、及び素材流通を言います。
「川中」は織布、ニット、染色及び中間製品流通で、「川下」は縫製、製品流通です。
繊維産業は極めて多段階の業種があるので、これを川の流れにたとえているの
です。

この一番先の「川上」が日本から消失しようとしています。源流が無くなるのです。
当然想像されることは「川中」、「川下」がこのままでいられるわけがありません。

当社は「川中」で使用する「染型」を長く造ってきた業種ですが、10年ほど前から
長期低落傾向になり、「川下」でのビジネスを模索してきました。
この間インターネットと出会い、必死で新しいマーケットを探してきました。

もはや日本では「産業」とは呼べない方向に向かいつつあるのかも知れない繊維、
その中で「価格競争に巻き込まれない」で小企業を活かし続けるのは並大抵では
ないと思います。

時間と手間を惜しまず、「個客」に向けたモノづくり、「感性企業」「知識デザイン
企業」を目指さなければ生き残れないと思い、最近テキスタイル用のインクジェ
ットプリントも設置し、従来のTシャツなどのカットソーデジタルプリントシステムと
組み合わせて対応に幅を持たせました。

新規顧客の開拓ではさらにネットでの研究を進めていく心算です。


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