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2008年11月19日(水)更新

趣味「読書」を「本好き」に改めることにしました。

「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」(町山智浩著・文藝春秋@?)
という本が出たそうです。

青年層の7割は新聞を読んでいないし、CNNを視聴している人の平均年齢は
60代で、大半の人はニュースを知らないか知ろうとしない。
パスポート所持率は20%で、80%の人は海外の事などに関心がない。従って
年金制度が破綻していることも一般人は知らない、などということが書いてある
内容のようです。(週刊文春11月20日号コラムより)

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もちろんアメリカ人をおとしめる目的で書かれている本ではなく、そこから色々な
洞察を試みているのでしょうから、ちょっと読んでみたい気もします。

きっとアメリカ人の「読書に関すること」などについても書かれているに違いありま
せん。しかし、「本」など読まなくても、先ごろ93歳で亡くなったターシャ・テューダの
ように開拓時代そのままの生活、愛する庭とコーギー犬とともに一生を送ったアメ
リカ人をこよなく愛しく思います。

ただ上の場合の「本」というのは、数多ある雑誌やムック本などのことです。
ターシャは数々の古典や名作を読んでいたに違いありません。そうでなければ
自身が絵を描き、創作した多くの童話を生み出すことはできなかったでしょう。

ターシャの庭

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読書家で知られるアスキーの成毛社長が、「ビジネス書やハウツーものなどは
いくら読んでも“読書”とは言わない。古典や文学の名作にしか人間の永遠の
テーマは書かれていないから」と何かで読んだ気がします。

私はといえば「カラマゾフの兄弟」は映画でしか見てないし、中学校の文集責任者
のとき、国語の先生が「チボー家の人々」の夏休み読書日記を寄稿していただい
たのですが、あまりの大作のようで恐れをなして読む気になりませんでした。

老後「漱石」を少しずつ読みたいと思って、江戸東京博物館の「文豪・夏目漱石展」
を観にいった話を以前ブログに生意気にも書きましたら、「京都漱石の会」の代表
丹治伊津子様(椿わびすけ様)から、「ぜひ会にお入りください」とご丁重なお手紙
を頂戴し、あわてました。(この経緯は後日書きたいと思います)

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本は書かれている内容が大事なことは言うまでもありませんが、それならパソコン
や携帯で読めればOKかというと、やはり美しい写真やイラスト、装丁などに魅か
れて買ってしまうことも多くあります。

ハウツーものはあまり読みませんが、ビジネス書、美術、デザイン関係が多く、
雑誌、ムック本の類も好きなので、成毛氏に言われるまでもなく、「読書家」では
なく、単なる「本好き」ですね。

それで、今日からこのブログの「個人プロフイール」趣味の欄に、おこがましくも
記載してあった「読書」というのはやめ、「本好き」としました。
蔵書二万冊という同年の知人がいますが、これくらいでないと「読書家」とは言え
なさそうな気がします。

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“ビジネスの常識を覆す永続する企業の経営哲学・パタゴニア創業者の経営論”
と副題がついた「社員をサーフィンに行かせよう」(創業者イヴォン・シュイナード著
東洋経済新報社@1800-)はパタゴニアフアンなので大感激本。

創業者イヴォン・シュイナード著  東洋経済新報社@1800-

フッと思って2002年マガジンハウスから出たTarzan特別編集号“パタゴニアが
教えてくれること。”(ムック本)を書棚から引っ張りだしてパラパラ再読。

巻頭一発目にいいこと書いてあります。
「いかなるものにおいても、完璧とはそこに加えるものがなくなったときではなく、
そこから取り去るものがなくなったときこそ達成されるものである」
工業デザイナー、アントワーヌ・ドゥ・サンテグジュベリのデザイン原理。

まさにデザインを学ぶ人、それを仕事とする人への至言だと思います。それに
私のつたないブログに最もあてはまるような忠告として心したいと思います。

ムック本も私にとっては価値ある「本」なのです。

Tarzan特別編集号 2002

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/

2008年11月17日(月)更新

中部国際空港“セントレア”はガラ空きでした。

週末、台湾・高雄の姉妹ロータリークラブの周年記念式典に出席してきました。
自クラブの会員および私が次年度の会長をさせていただくことになっていますので
儀礼上家内も同行しました。

7名が14日(金)の午前5時前に福井を出て、今朝(16日月曜日)午前2時半に
帰宅するという強行旅程になりましたが、その大半はバスー飛行機ー台湾新幹線
ーバス、帰路はその反対という風にほとんど乗り物に乗っている時間が長い旅です。

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3日間とはいえ、帰宅し今朝起きてまず最初にすることは、この間の朝刊
(地元紙)の「おくやみ」欄をチェックすること。
不在の間に得意先、知人関係者にご不幸があり、欠礼していないか気になるから
です。

東京のような人口の多い大都市ではおそらくこのような新聞掲載(無料)はないで
しょう。それだけで1ページくらいになるでしょうから。

当地では簡潔にお名前、年齢、住所、喪主名、通夜・告別式の場所・時間が記載
されているだけですが、沖縄で新聞を見ると、親類縁者のお名前や謝辞が書いて
あるものもあり、「おくやみ」欄のスペースも大きいですね。文化の違いを感じます。

コミニュティの連携が薄れてきたこと、会館葬儀がほとんどとなり、近所のお寺での
葬儀も見かけなくなりました。
「おくやみ」欄を注意深く見ていないと、知らずに済んでしまうこともあるのです。

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ところで、台湾の最南部高雄市は、この時季まだ気温が日中25~28度くらい、
一番寒い1月頃でも15度~17度といいますから、雪国の私たちには夢のよう。
リタイアしたら、冬の間1か月くらい暮らすのはグッドアイデアかも知れません。

台湾は何を食べても美味しい国。そして親日を肌で感じる国。
台北は冬は結構寒いようですが、「故宮博物院」をはじめ、名所に事欠きません。
高雄は人口150万、観光のポイントはちょっと少ないような気がしますが、何より
「亜熱帯」特有の果物などが豊富な、開放感溢れる大都市です。

今年の6月、福井にほど近い小松空港から台北に週2便、直行便が就航するよう
になりました。名古屋、関西まで行くのに3時間くらいかかっていた北陸の人たち
には、台湾は非常に近くなりました。今回は日程の都合で利用しませんでしたが、
不採算で取りやめなどにならないでほしいと願っています。

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14日(金)は午前10時の出発便でしたが、中部国際空港“セントレア”の出発
カウンターがあるフロアーはいつもと違い、非常に人・乗客が少なくて驚きました。
同行した会員の一人、旅行社のT社長も驚くほどだったのです。

ただ、台北行きはほぼ満席でしたから、中国、香港、バンコク、シンガポールなど
アジア方面、そのほかの国への出国者が少ないということでしょうか。
最近の経済情勢が早くも表れているのかな、とも思いましたが、年末年始には
またにぎやかさが戻ってきてほしいと思いました。

世の中、暗くなっても少しもいいことはありませんから。

横山国男

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2008年11月14日(金)更新

「デジタル一眼レフ講座」を受講する。(その2)

前回の続きですが、この講座の受講生は80%が熟年男性、女性が一人の
20名ほど。私と同じ60歳代が一番多いように見えました。

基礎編ですから、これから始めようという人が多いはず。簡単な「受講の目的」を
聞かれる用紙の他に「デジタルカメラに関する質問」という○×式の18問のプリン
トを渡されました。

専門的な知識を問う問題も多く、7問しか合っていませんでしたが、講師から
「これは中級クラスの質問で、そこでも30%くらいの正答率ですから全く気に
しないでください。これが全部分かるようならここへは来ませんよね」と笑う。
デジタルカメラの仕組みからやさしく教えて下さるそうで一安心。

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当社は13年ほど前、DTPの黎明期に、版下製作(プリプレス)にパソコンとその
周辺機器を使っていくことにしました。業界ではいち早くCGを使い始めた企業だ
と思います。

社長の私はCG(コンピュータ・グラフイックス)はできませんが、設備の導入、更新
などで、デジタル関連の用語などは多少なりとも自然に覚えます。
光と色の三原色(RGB、YMCK)や、フイルムカメラに関する知識は以前から
少しありました。

それでも、現在のデジカメはいわば小さなコンピュータ。現像まで内部で処理する
わけですが、私などは「現像」と聞くと、暗室、バット皿、現像液などがまず頭に
浮かんでしまうアナログ人間です。

理屈抜きに覚えていってしまう若い人をうらやましく思うこともありますが、講師は
「そういうアナログ感覚は写真ではとても大切ですよ」なんだそうです。
しかしそれにも増して、デジタルカメラはハイテクの塊。苦手なコンピュータの理解
にも役立つのではないかと期待してます。

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<講座の要点>

*カメラにおけるデジタルとは、光の強弱を記録することであり、その記録した
 電気信号の扱い方をこの講座で学ぶ。
*なぜフイルムか?なぜデジタルか?互いの一長一短を知る。
*目的を持った撮影=1.主役と脇役の役割、2.要らないもの探しが撮影の
 キーポイント。
*カメラの持ち方・構え方、画面構成の基本、構図と空間の処理。
*持ち帰ったデーターは?PCを動かす、など。・・がテキストに書かれています。

ご興味のある方「一眼レフデジカメ」に挑戦してみてはいかがですか?

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これから月2回、3月まで13回(26時間)のプログラムです。少しはマシな写真が
撮れるようになるとよいのですが。

ソニーα350 液晶フルオート一眼 1620万画素

横山国男

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2008年11月12日(水)更新

「デジタル一眼レフ講座」を受講する。(その1)

とうとう「写真」を習うことに。
とうとう、というのは、若い時から「写真」を趣味の一つにしてみたい、と考えていた
のですが、「これは嵌る(はまる)のでは」という予感があり、今すぐでない方がよい、
という自制に似た気持ちがあったからです。

自身の性格を考えると、腕も上がらないうちに、次々と最新のカメラや機材が欲し
くなり、あちこちへ仲間などと撮影に出かけたり、カメラ・写真談議にふける・・・よう
になるのではないか、と意識的に周辺に近寄らないようにしてきたようなところが
あります。

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中学生時代、同級のK君は親父さんのお下がりの、当時としては超高級品ドイツ
製の二眼レフ「ローライフレックス」で、公募写真展などで度々入賞していました。
我が家にはそんな余裕はありません。それでも母は結構無理したのでしょう、
「小西六=コニカの前身」の小さな蛇腹式の一応「写真機」を買ってくれました。
引き伸ばしをしなければ、切手よりすこし大きめのプリントでした。

給料をもらうようになって、最初に買ったカメラはニコンの中級人気機種だった
一眼レフ「ニコマート」、次が「ミノルタのα303si」、どちらも今でも持っていますが、
途中からコンパクトカメラ(バカチョンカメラ=嫌な通称です)となり、それは現在
のコンパクトデジカメまで続いてきました。

その代り、土門拳、入江泰吉、山岳写真家の白籏史郎などの写真集などを買った
り、写真展などもときどき覗いたりして慰めていました。

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ブログを書くようになって、写真が必要になりました。
若い経営者の方や、パソコンに慣れておられる方にはどうってことではないので
しょうが、UPする手続きは私にとってかなり面倒なものです。

それでも、だらだらと文章を書くより、一枚の写真で十分な説明になるケースは
多いものです。

さらにできれば写真そのものも「ほう」と思ってもらえるようなものであれば・・・
などと欲の深いことを考えてしまいます。
コンパクトカメラでとったあのどこまでも焦点が合ってしまう気持ち悪さ、「撮りたい
 もの」は何か、逆にいえば「いかに撮らないか」を学びたいと思ってきました。

そんなこともあり、地元新聞社さんが開校している「文化センター」の講座に、
「デジタル一眼レフ講座」(基礎編)があることを見つけました。
講師は旧知でゴルフ仲間のTさん。カメラ店経営というよりもデジタル処理が中心
のラボですが、10年前デジタル時代を予想して毎月東京に勉強に出かけたという
勉強家でもあります。

当時200万画素で驚いたのが、今は2000万画素という、Tさんも想像しなかった
進化だそうですが、フイルムカメラ時代が長かったTさんの講義は「写真」の歴史、
デジタル写真の課題にまで触れ、ワクワクする楽しい第1回の講座が昨夜始まり
ました。

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PHOTO GRAPHEをそのまま訳すれば「光画」。これを日本では「写真」と訳し
たために、日本人はその後この名称に“縛られる”ことになったそうです。

「真実を写し取る」のが写真・・・報道写真はともかく、写真もまた「光」を扱う芸術
の一つ、というアプローチにはならなかったうらみがある。したがって国際的に
評価される日本人の写真家は少なく、アラーキー(荒木経惟氏)くらいだそうで、
それでも作品の価格は400万円くらいの評価とか。

もう少しこの「講座」のことを書いてみたい、と思います。

横山国男

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2008年11月10日(月)更新

素晴らしかった「高雄市國楽圑」福井公演。

台湾南部、高雄市の「高雄市国楽団」(正式にはタイトルの漢字)が、小松=台北
定期航空路開設(本年6月)を記念して金沢・小松・福井の3市で公演を行いました。

昨年秋、45名の団員で、東京をはじめ7つの公演を行い、日台の青少年交流など
も含めて大成功だったそうですが、今回は指揮者のほか14名の小編成です。

しかしその「音」は素晴らしいもので、中国・台湾の伝統楽器にすっかり魅了され
ました。
演奏者のほとんどが、国立台湾芸術大学、国立台南芸術大学民俗音楽研究所
などで高い技術を磨いている、あるいは卒業した若手の演奏家ばかりです。

台湾の調べ ~寒雲と共に~

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「二胡」「琵琶」「揚琴」などは聞いたことがあります。
特に「二胡」、あのシンプルな弦楽器がどうしてあれほどの豊かな、時に激しく
時に哀調を帯びた音を生むのか感嘆して聞き惚れてしまうのです。

中でも「桃花の川渡り」と題された、2台の二胡の合奏は見事なもので、長い曲を
激しい曲調の場面でも文字通り一糸乱れず弾きあげて感動的でした。

また「笛」や「笙(しょう)」も日本の雅楽で聞くものとちょっと違って(楽器も少し
大ぶりに見えました)、おだやかで膨らみのある音色は、本当に台湾特に中国の
長い文化を感じさせてもらった夜でした。

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このコンサートをプロデユースしたのは、来日23年、現在は金沢市に近い美川に
住んで音楽活動をしている、歌手の寒雲(カンウン)さん。<写真中央>
公演の前後にお目にかかりましたが、とてもきさくでかわいい人でした。

日本の名曲なども歌いましたが、やはり中国語(北京語)で歌曲を歌われるとき、
その伸びのある艶やかな声に「すごい」と思わされました。
聞くところによりますと、寒雲さんのお母さんは70歳を超えられていますが、
「台湾オペラ」(京劇)のスターで、人間国宝に指定されておられるそう。

紙は寒雲さんのお母さん

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深まる秋の夜、中国・台湾の伝統音楽に酔いしれたひと時でした。
この週末には、姉妹関係を結ぶ高雄のロータリークラブの周年記念式典に出席
しますが、よい話題ができました。

横山国男

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