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2007年06月08日(金)更新

厚生年金保険料の半分は事業所が負担してきたのですが・・・

小企業といえども、法が網羅されたこの国(法治国家)で健全に事業を営んで
いくためには、「会計士(税理士)」「社会保険労務士」の専門知識を借りなければ
なりません。

さらにお仕事の内容によっては、懇意の「弁護士」や「弁理士」も必要かも
しれません。
大企業ならこれらの人たちを社内に抱えているところも多いでしょう。

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「年金問題」が大揺れです。
ここにいたるまでの種々の「制度の変更」「扱いの変更」はあまりに複雑多岐
にわたり、専門家である「社会保険労務士」さんでも混乱している人も
あるそうですが、当社が長年お願いしている労務士さんはこの分野の
エキスパートで、最近は「セミナー」での講師や、関与先の相談・依頼
などに超多忙のようです。


私はこの秋には厚生年金の完全受給資格である65歳になりますが、60歳を
迎える前に社会保険事務所から「年金説明会」の案内をもらいました。

もちろん出席しました。顧問の労務士さんからは「年金をもらう、もらわない
に拘わらず、受給資格を証する”社会保険庁長官のハンコ”がまず最も大事
なのです」と言われていましたので。


その前に私は転職、転居もありましたので、労務士さんにすべての記録を
確認してもらい、「どのような形で年金を受給するのがベストなのか」を、
老後の私たち夫婦のライフスタイルに合わせたアドバイスももらいました。

しかし、私には「制度」がその後も崩壊に向かって加速しているように思えて
なりませんので、労務士さんと時々、話をします。

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家内も50代の半ばを越えたので、先日「一度この辺で、年金の記録を確認
しておいたほうがいいと思うよ、労務士さんにお願いしたら?」と申しますと、
なんと40年近い厚生年金、国民年金(任意加入の時代)に関する
あらゆる領収書、通知、メモ、手帳すべてが入った古びた紙袋を出してきた
のでビックリしました。
(最近の5000万件の問題発覚よりちょっと前のことです)


今日、労務士さんが来社して、「すべて合致しています。福井県は記録の
整備がきちんとされている方なので照合は楽なんです」と結果を知らせて
いただきました。

その後の雑談で、私が「厚生年金というのは事業所が半分負担してきまし
たよね、年金が話題になるとき、いつもこのことが事業主側から語られない
こと、マスメディアがとりあげないことが不思議なんです」と話しました。

従業員の老後のため、血のにじむような思いで拠出してきた「厚生年金事業
主負担分」の膨大な積立を、国や管理していた人たちははどのように考え、
扱ってきたのか、と思います。

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「分からないから放っておく」としか考えられない今回の問題は、さらに大きな
負担として、地方の小さな町や零細な事業主に降りかかってくるような、
そんな気がしてなりません。


横山国男

【オーダーよさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/

2007年06月07日(木)更新

”よさこい”は今やスポーツ

今日7日の新聞でも話題として報道されていますが、「第16回YOSAKOI
ソーラン祭り」が 昨日6日から、札幌大通り公園で始まりました。
海外のチームを含め、今年は341チーム、4万3千人が5日間の熱演を
繰り広げるとあり、 財政再建団体の夕張市が初めて市外会場に選ばれ、
期間中2百10万人の観客が見込まれる、とあります。

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冬の北海道(札幌)には有名な「雪祭り」がありますが、なんとか夏季にも
目玉になる ようなビッグイベントを、ということで、当時の北大生を中心とした
グループが、高知の「よさこい」と北海道の「ソーラン」を組み合わせた新しい
参加型、コンクール型の「お祭り」を考えだしたことは有名な話です。
今や北海道経済に与える効果は180億とも200億円とも言われていますから、
大した ものです。

必ず手に「鳴子」を持つ、「ソーラン」を演舞曲に取り入れるなど簡単な約束事が
あるようですが、折しも「盆踊り」や「民謡踊り」が消えていく時代とぶつかり、
「踊りたい!」 「自分を表現したい!」という老若男女を魅了したのです。

この期間の飛行機や札幌および周辺の旅館、ホテルは満員でしょう。
これを「よさこい」の本家、土佐の高知が黙ってみているわけがありません。
高知市では旧盆に「本家」らしい伝統を守った「よさこい祭り」がありますが、
8月末にはお江戸「東京表参道」を中心に、全国から招来したチームで
華やかに「スーパーよさこい」を開催しています。
この実現には橋本大二郎知事、都の大きなバックアップがあったと言われて
います。

現在、「ソーラン系」、「本家よさこい系」、「勝手連」と大きな3つの流れが
あるように見えますが、”リオのカーニバル”やハワイにも進出し、国際的にも
知られるようになりつつあります。

「よさこいは今やスポーツですよ」・・当社に毎年衣装を注文される金沢のチームの
T代表が言われましたが、なるほどと納得しました。

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当社のよさこい衣装制作部「オーダーよさこい屋」もピークを迎えています。
半纏などは全国的に「綿」が今でも主流ですが、「ポリエステル」の発色の
きれいさ、イージーケア(洗ってもアイロン不要など)ははるかに「綿」を凌駕します。

加えて当社が30年間蓄積してきた「スクリーン製版」「プリント」「転写加工」「刺繍」
「図案制作」「企画・デザイン・プレゼン機能」「資料・サンプル」などと地場産業の
「合繊織物」「縫製産業」を結びつけたことが、お客様に喜ばれているようです。

「よさこい」で振られる大旗(フラフ)も薄くて軽く撥水加工を施してありますので、
お陰さまでご注文が増えてきました。
フルカラーで中には巨大なものまでありますが、当社の得意とするところです。

踊ら舞華1 踊ら舞華2

踊ら舞華3

疾風乱舞1 疾風乱舞2

横山国男
【オーダーよさこい屋】
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【染型工房 横山工藝】
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2007年06月05日(火)更新

ウチの石川遼クン・・ジュニアゴルフについて考える

首相官邸にまで招かれ「日本全国を明るくしてくれた」と称賛されたジュニアゴルフ
の逸材「石川遼」君。高校一年生(15歳)でのプロ競技での優勝は、ゴルフという
スポーツ(ゲーム)が、特にトーナメントにおいては、4日間72ホールという長丁場で
行われることを考えると、「体・技・心」どれが欠けても成就されるものではありませ
んから、その実力は本物といえるでしょう。
このまま伸びていって、世界で活躍してくれるとよいのですが。


「ハンカチ王子」こと早稲田の斉藤投手に続いて、低迷する「男子プロゴルフ」の
救世主として期待されているわけですが、早くもマスコミは「ハニカミ王子」などと
ニックネームをつけ、ヨンさまを追っかけていたおばさまは大忙し。ゴルフ場などは
無縁の場所だったはずですが、石川君が出場している昨日の「関東アマ」は前代
未聞のギャラリー数で、「お弁当」500食があっという間に売り切れたということです。


「平和日本」「内向き日本人」を象徴しているような話題ではありますが、それだけ
今の日本が「さわやかさ」を渇望しているということでもあり、ある意味健全とも
言えるかも知れません。

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「ジュニアゴルフ育成」に関わる者として、いろいろな問題や課題も考えさせらて
いますが、(特に親の方に問題があるケースが多いのですが)そういうものを超えて、
なおゴルフには素晴らしい教育効果があると信じて疑いません。

「週刊ポスト」の石川遼君の記事にある、「集中力」「挨拶」「向上心」「笑顔」・・・の
どれをとっても今の子供たちや青年に欠けているものではないでしょうか。


しかし私が考える「ゴルフから学ぶこと」で最も重要視していることは他にあります。

それは
1.フイールドには審判がいないので、すべてルールに基づいて自分がジャッジ
  すること。(公正とはなにか。自分に有利にふるまわないということはどういう
  ことか)
2.プレーに関する「アドバイス」を受けることも、与えることも競技中は禁じられている
  こと。(すなわちあらゆるトラブルも、自分の頭と持っている技術と道具でなんとか
  しなくてはならないこと)

 「君たちがやがて社会に出たときの宝物になると思います」と、いろいろな大会で
挨拶するときの常套文句にしています。

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ところでウチの孫、未来の石川遼クン(ハナカミ王子)はこの4月から小学3年生に
なり、あまりにワンパクなので知合いのプロがやっている「ジュニアゴルフスクール」
に入れました。
家の中でゲームに異常に熱中することも心配でした。

どうやらゴルフが好きなようで、行き帰りの車のなかでも学校のことやゴルフのこと
を会話します。「石川遼君も同じ小三からゴルフをはじめたんだって」と今回の話題
も解説してやりますが、遼君のご両親(大変好感を持っていますが)のようなサポート
は出来ませんし、するつもりもありません。


ジュニアの指導に長い、Sプロにまかせて一切口も出しません。
時々のぞくと、おかしなグリップでブンブン振り回して機関銃のように嬉しそうにボール
をアチコチに飛ばしています。

しかし中学に入る頃には、飛距離でもスコアでもきっと私の方が負けると思います。
アチラはうまくなり、コチラは一層年をとるからですが。

コー君、いつかジジ・ババと3人でゴルフを楽しもう。


みんなのゴルフ
ジュニア基本ゴルフ教本「みんなでゴルフ」(@800円)
※ジュニアどころか、大人の教本としてもすぐれもの。ふだん必要なルールも
書かれていて、もしこの教本をマスター出来れば90点のゴルファーに
なれるでしょう。
(社)日本プロゴルフ協会で入手出来ます。http://www.pga.or.jp


横山国男
【オーダーよさこい屋】
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【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/

2007年06月04日(月)更新

お祭りでは目を惹きますよ・・”反射プリント”

反射プリント・明反射プリント・暗

まるでシャツに電飾板がついているように光っていますが、これは先日お客
様の注文で作った「反射プリント鯉口シャツ」です。(デジカメのフラッシュで
反射しています。反射シートの色はシルバー)


正確にはプリントではなく、「再帰反射シート」をプロッターでカッティングして
ヒートプレスしたもので、シートを形成している微小なガラス球体の内面に
届いた光が見る人の方へ反射してくるのです。

したがって自動車のヘッドライトや懐中電灯をあてると光源の方向に特に強く
反射してくる特徴があるのですが、光源が多方向にある繁華街や、音楽系の
ライブの会場などのたくさんライトがあるところでは、夜間どの方向からでも
目立ちます。
ペンライトだけでなくこういうTシャツも目を惹くと思うのですが。


当然考えられる用途は夜間の交通事故防止で、警察庁も推奨していますし、
事故処理にあたる警官の制服にも使われていますが、そのほかにも自転車
のペダルに貼られていたり、いろいろなところへ使われるようになりました。

「LIGHT FORCE」のブランドで反射材関係で実績ある(株)丸仁さんは当社の
長年のお客さまですが、最近も反射するロープを開発しました。
ご存じの黄色と黒の「トラロープ」で、100m先から光って見えますから、夜間
災害で交通止めをする際などにも最適として、新聞にも掲載されました。

ロープにできるのは、「糸」に反射ビーズが加工されているということですから
この技術はすごいものです。
実際この繊維でつくったメンズスーツもあります。これを着ていったら
キャバクラ嬢も目を丸くするでしょう。

シートの色も各色用意されているので、当社の「よさこい衣装」で使われる
ケースも出てきました。
簡単な注意事項を守っていただければ、洗濯ももちろん問題ありません。


アイデアを考えることがお好きな社長さんは何か”閃いた”のではないか、と
思いますが・・・。


横山国男
【オーダーよこさい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
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2007年06月02日(土)更新

観音さまに逢いたい・・禅僧からのお葉書 その二

「一枚のはがきから仏教を」という活動を続けておられる越前市の「金剛院」
ご住職、諏訪普現(すわふげん)師からのおはがきは、毎回とても鮮烈で
ときには癒され、また静かに自省をよびさまされる時も。

禅僧からのおはがき

独特の筆文字で毎回かなりの枚数をここは自筆されるのです。

反対側の表面は、切手と小さい宛名シール以外のスペースに「仏さまへの
思い」をいつもいっぱいに書かれます。

ふげん師はお見かけしたところ50歳前後かな、と想像するのですが、
大好きな作家で禅僧の玄侑宋久さんにちょっと雰囲気が似ておられます。

禅宗のお坊さんは坐禅のせいでしょうか、正座されてもあぐらをかかれても
本当にゆったりと美しい「形」で、感心させられますが、ふげん師もそのお一人
です。

「地蔵院」の親寺にあたるとか、前回の松野先生の「人間塾」にも時々顔を
出されたので親しくさせていただくようになりましたが、「金子みすず」について
とても詳しく教えていただきました。

きっかけはふげん師がみすずの生地、仙崎を訪ねたお土産に一枚の絵ハガキ
を下さったのですが、それが「弁天島」の詩、自筆原稿の写真でした。

不明を恥じますが、それまで金子みすずってジャズ歌手だったかな、と勘違い
していた私ですが、いっぺんに引き込まれました。

詩集も買いましたが、先年書家の吉川壽一君と下関まで旅行したのに、その
時はこの薄倖な仏心厚い詩人を知らなかったので、近くの「仙崎」を訪れる
チャンスを逃してしまいました。



          ****************

ふげん師からははがき以外にも、毎年新年にお手製のカレンダーや「金剛院」
の”何があっても立ち直れるおまもり”なども頂戴します。
いつも財布に入れていますが、無事ですごせているのはおまもりのご利益でしょう。

おまもり
    おまもり

いただくばかりなので、今回は専用の「インクジェット染色機」でTシャツを一枚
お作りしました。 暑い時期の作務にもいいかと。

Tシャツ
観音さまに逢いたい・・・Tシャツ


横山国男

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