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2009年04月28日(火)更新

「人間、いい加減ってのが大事なんだよッ」・・境野勝悟先生の講演

前回ブログに続いて、先週末開催の「伊勢原ロータリークラブ40周年記念式典」
での記念講演会は、道塾・塾長 境野勝悟先生の「日本のこころの教育」でした。

境野先生は長くミッション系の私立栄光学園で国語教育に携わられ、西欧諸国の
教育事情などにも精通されておられますが、なんといっても洒脱な語り口で古典
のお話から日本人論を縦横無人にお話になるとき、思わず引き込まれてしまいます。

3年ほど前、福井での講演もお聞きしました。現在大磯で中学生の「心の教育」を
主題として、こころの塾・道塾を開かれておられます。

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当日のご講演で最も印象的だったのは、
『日本には “いい加減”という、いい言葉があるじゃありませんか』と。

「いい加減」というとアバウトとか、きちんとやらないというようなニュアンスが強い
ですが、まあ「良い加減」という意味も込めておられるのでしょう。

『 加はプラス(+)、減はマイナス(-)、アメリカあたりでは(-)は悪という考えだ。
冗談じゃねぇよ。教育だって++++・・ばっかり求めるから子供がおかしくなる。
いい時もあれば悪い時もあるのが人生、世の中ってもんなんだよッ。
試験でいい点をとってくれば「おう、頑張ったじゃねえか」、悪いときは「次は頑張れ
よ」でいいんだよ。風呂だって“いい加減”でなくっちゃ入れねェだろ』

『経営だってそうだよ。毎年毎年もっと儲けろ、もっともっとなんてやってるから経済
も社員もおかしくなる。日本の文化というのはお互い様、三方よしなんだ。自分だけ
が良ければいい、なんていうのは最低とされてきたんだよッ』と極めて明快。

そう言えば「○期連続増収増益」なんて企業の業績情報を目にすると、「立派だなあ」
 と思うのと同時に「それはそれで大変だな」と思うのは私だけでしょうか。

「日本」という文字の由来、意味するところなども大変興味深くお聞きしましたが、
日本人の信仰心は、何より「おてんとさま」(太陽)への感謝が元になっているの
であり、「今日は」(こんにちさま=太陽の意)、「さようなら」(左様であるならば)など
の解説はとても面白く、「べらんめえ」でお話になりますので聴衆から笑いの絶えな
い元気をもらえる記念講演会でした。

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境野勝悟

昭和7年 横浜生まれ。早稲田大学教育学部卒業。
私立栄光学園高等学校で教鞭をとる。
昭和45年ヨーロッパ各国の教育事情を視察。昭和48年栄光学園を辞職、中学生
の「心の教育」を掲げ、大磯に道塾創立。
経営者、ビジネスマン、主婦層にまで幅広いフアンを増やしつつある。

『こころの教育』NHKレギュラー出演。
著書に「こころの教育」、「生きる教育」、「修身訓こころの教育の原点」などがある。


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2009年04月27日(月)更新

「AED」についてご存じでしたか?

 先週末は、私たちのクラブと友好クラブの関係にある、伊勢原ロータリークラブ
(神奈川県)の同クラブ創立40周年記念行事に招かれて出席させていただきま
した。

地域に密着した独自の奉仕活動を推進されて来られたのが会長のご挨拶でもよく
分かりましたが、中でも最近は「AED」の設置普及に力を入れられているということ
で、当日も長塚幾子伊勢原市長へ「AEDおよび小児蘇生訓練人形」一式を贈呈さ
れておられました。

中部国際空港に設置された自動体外式除細動器

AEDは「自動体外式除細動器」とよばれる、急性の心臓発作に対して電気ショック
を与えて蘇生を試みる機器で、一般市民が医療知識や複雑な操作なしに使える
ように開発されたものです。

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AEDが登場し始めたころは1セット100万円以上もしたそうですが、最近では30
万円ほどになり、家庭で所有しているケースもあるそう。
日本では救急車が到着するまで平均6分かかるそうですが、心停止3分で死亡率
はおよそ50%だそうですから、身近にAEDがあることでどれだけ多くの命が助か
るか、想像に難くありません。

最近では3月22日の東京マラソンで、急性心筋梗塞で倒れたタレントの松村邦洋
さんが、伴走していた救護班のAEDで意識がすぐ回復、命を取りとめた例があり
ます。

2004年7月から一般市民も使えるようになったことを契機として、空港、学校、
球場、駅などの公共施設への設置が進んでいます。
ただ、夜間、施設が閉鎖されているとせっかくの機器を利用することができません。
心臓発作などは時間を選びませんから。

そのため伊勢原ロータリークラブでは24時間営業しているコンビニに着目し、
「セブンイレブン」に相談されたとのことです。
セブンイレブン本部もこの申し出に大いに着目され、全国の店舗への「AED設置」
を検討されることになった、と会長の嬉しそうなご報告をお聞きしました。

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福井でも友人が会長を務める「福井中央ライオンズクラブ」がここ数年AED設置の
資金を集めるための「チャリティゴルフ大会」を毎年開催し、昨年秋の大会では
募金額通算500万円を突破しました、との報告もありました。

特に子供たちがスポーツなどを楽しんでいる最中に起きた(打球が胸にあたるなど)
事故などで、すぐAEDが役立ったなどのニュースを見るにつけ、ロータリークラブ
などの奉仕団体がまだまだやれることは一杯あるんだな、という思いを持つと共に
よく知らなかったAEDについて勉強する機会を得ました。


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2009年04月22日(水)更新

人生とお金

若いころブラジルでお仕事をされていたという、尊敬するブロガーのエントリーに
「ブラジル人は本当によく食べる。しかも他人がセッティングしたパーティなどなら
食いだめできるんではないかと思うほどしっかり食べて、2~3日は簡単な食事で
済ますように見える」とか。なかなか合理的とも言えますね。

さらに情熱的で恋愛にも熱心、最もリッチと言われるファゼンディロ(農場主)が
人生の目標と聞けば、なんと直裁で「人間の欲望」に実にストレートなものかと
微笑ましいぐらいのものです。

対して「日本人は死ぬときが一番お金持ち」(一人平均3000万円位の金融資産
を残して死ぬという調査もある)らしいですから、国民性というか本当にいろいろ
ですね。

「良い・悪い」「正しい・正しくない」の議論はこの際おくとして、日本人がため込んで
いるといわれる1400兆円をうまく使って、教育に投資できるいいシステムができ
ないものかと考えてしまいます。

「教育」を国是としている国が多いのですが、お金がかかるのは間違いありません。
わけのわからない苦手な投資(投機?)で金を失うくらいなら、国の将来に役立つ
投資として十分意味があると思います。

年金制度・システムなどの失敗を教訓として良い形のファウンドなどができない
ものでしょうか。
景気対策と称して数10兆円の大盤振る舞い、このままではいずれ国の借金は
1000兆円に近づくでしょうから、ぼう大な個人金融資産と帳消しになってしまう
のでは、と柄にもないことを考えてしまいました。


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2009年04月21日(火)更新

メルマガ発行の報告で梅田望夫さんの書を再読。

昨日、娘が「メルマガ」第1号を出すので見てくれと言ってきました。
とりあえずここ数年受注やお問い合わせのあった数百件のアドレスへ発信すると
いうことのようです。サイト、ブログに続く必死の第3弾ロケットです。

先日から踊りやダンスなどの衣装を企画・デザイン・縫製する「オーダーよさこい屋」
の若いスタッフが「ブログ」を書きはじめました。以前から書いている私と専務を
いれると7名となり、娘などは3つのチャネルで書いています。

中にはブログを書くことに「ちょっと気遅れ」する人もいるに違いありません。
それでも社長としてとても嬉しいのは、とにかくこの閉塞した現状を考えられる限り
の手段で「打ち破る」という若いリーダーの強い意志に従ってくれたこと、それも
「ワイガヤ」で明るくやっているように見えること。

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今、多くの小企業の経営者、しかも私のような比較的高齢の(かなり比率としては
多いはず)社長の中には、あまりの環境の激変に、上下左右そして前後にも動け
ないまま「立ちすくんでいる」という状況にあるのではないかと想像しています。
私もその一人です。

一つの「産業革命」が起きている、今回の正体は「情報・通信」で、もちろん起こる
べくして起きたのでしょう。20年程前この世に「インターネット」が初登場したとき、
すでにその予兆があり、グーグルやヤフーを生み、あっという間に「ビジネス環境」
が変わりました。

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ここで、あらためて梅田望夫さんの良書「ウェブ進化論」「ウェブ時代をゆく」を再読
して「あとがき」に書かれている示唆に富む著者の持論に共感を覚えました。


ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書) 梅田 望夫 (著)

うまく整理できませんが、「ウェブ進化論」の印象的な部分を要約すると、

① 日本にないシリコンバレーの「大人の流儀」は、先輩たる経営者が、何か挑戦
したいと思う若い世代を明るく励ますオプティズムである。
②「ネット世界に住む」ように生きている若い世代は、この世界に無知な日本の
大人に絶望感を抱いている。しかしそういった層でも知識欲は旺盛で、きちんと
説明すれば新しい事象を理解し、その意味を考えることのできる程度には十分に
知的である。
ただ、ネット世界を丸ごと体で理解している若い世代とちがい、アプローチという
経過を踏み、理論武装をしたがる世代である、というご意見には全く同感で、これ
をしてアナロジーというのでしょう。
<私の感想>
若い世代と何か新しいことをやるために、世代間の不毛の対立を嘆いていても
はじまらない。若い世代もこういう人たちの共感を得て、プロジェクトを興したり、
組織を動かしたり、資金の調達をしなければやりたいことが実現できないのも現実
(本書)なのですから、「分かりやすく説明できる」「伝える」というスキルはとても
重要だと思うのです。


ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書) 梅田 望夫 (著)

「ウェブ時代をゆく」のあとがきからは、

ウェブは「志」を持って能動的に対峙したときに、まったく異なる相貌を私たちに
見せるものである。「志」さえ持てば、ウェブは「人生のインフラ」として「個」を大いに
助けてくれる。(中略)
新しいことが次々と起こる「時代の大きな変わり目」を私たちは生きている。
いくら努力しても未来を見通して安心することはできない。
未知を楽しむ心が生まれない限り「時代の大きな変わり目」を幸福に生きることは
できないのである。

「志」を立て、「はじめの一歩」を踏み出す力が出さえすれば、私たちの前には
さまざまな可能性が次々と訪れる。一生懸命何かをやりたいと思う人たちを、これ
までの日本社会は、レールの上を走らせよう走らせようとしてきたが、そうではない
道もあるのだ。(中略)

ウエブは「志」「志向性」の核さえあればどこまでもいけるし、どんな方向からの信号
もサーチできる新しい道具なのだから、それを利用し尽くしてもっと自由な生き方を
してよいのである。

<私の感想>
そう、著者の梅田さんも言っているように、その自由を享受するためには、自発的
で能動的な「新しい強さ」を、今をそしてこれからを生きる若い世代が身にまとわな
ければならないのだと思います。

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おそらく今後も当社の若い世代の試行錯誤は続くでしょう。失敗に気落ちする日も
あるでしょう。しかしそういう行動からしか「明るい未来」は見えてこないはずです。


 


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2009年04月17日(金)更新

リーダーシップ

『「強引なまでに自説を強要できること」を、私はリーダーシップの大切な要件の
一つだと考えています。ただし、自説を構成するものはその人の持っている哲学
なのですから、その哲学に普遍性と正当性がなければ、とんでもないリーダーシ
ップとなってしまいます』 (稲盛和夫)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ワンマン」と言われても仕方ない。特に現在のような乱気流の中を降下している
状況で操縦席に座っているのだから。
自分の持っているものの全てを動員し、クルーに的確な指示を与えなければなら
ない。

が、自分の哲学に「普遍性と正当性」があるか、と自分に問うてみると、これが
なかなか難しい。第一「哲学」と呼べるものかどうかも自信がありません。

たしかに、長くやってきて知識や知恵もそれなりに増えているし、小企業の経営者
として、大げさに言えば24時間会社のことを考えているといっても過言ではあり
ません。しかしそれだけではリーダーシップの要件を満たしているとは言えない、
ということでしょう。

今後の「事業プラン」をいくつか考えていますが、哲学はともかく「普遍性と正当性」
という観点から、時々自説を再考する度量も重要だなと思いました。


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