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2009年10月30日(金)更新

「ノート」→イマジネーションを生む道具へ。

日本人のほぼ全てが「ノート」のお世話になってきたのではないかと思います。
しかし考えてみるとこれだけITが世界を変えているのに、「ノート」だけが、相変わ
らず縦(たて)スタイルで大半が保守的なデザインというのも不思議です。

前々回の拙ブログ「ファッションリーダー ミシエル・オバマ」で、セミナーの内容を
娘が「マップ」にまとめた話を書きました。続いて娘が自分のブログで「マインド
マップ」作成の下地となる講演要旨の速記に、「ショウワノートと東京大学の学生」
がコラボしてつくった通称「Tノート」が便利とも書いてあります。

このノートは、A-4のヨコ開きで、うすい5ミリ方眼が入っており、下部に白地部も
あります。
見開きにすると横に長くなりますが、「これはいい。楽しい」と瞬間思いました。

ショウワノートが東京大学の学生とコラボしてつくった、通称「Tノート」 ノートにとったメモからつくったマインドマップ

私も以前から、うすく5ミリ方眼の入ったA-4とA-5の「Report Pad」(100枚
綴り、リサイクル紙)を愛用しています。打ち合わせ時やFAX原稿など、文字も図
も書けて重宝しています。
特にイラストや図を縮小して描く場合(ラフなものですが)比率が分かって大変
便利です。

「Report Pad」 A-4  A-5」 の2種類

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そして、このA-4を横ビラキにした「ノート」を眺めた時、東大生よりも小学生から
こういうノートを使ったら「発想力」がすごく高まるのではないか、と思いました。
大げさに言えば、視界が横に広がる→脳内の世界が広がるのです。

当社は仕事で「畳一枚サイズの画用紙」を「絵刷り」という工程で使用しますので、
時々失敗品を二人の孫にやりますと本当に喜びます。
裏は白いので何やら迷路のようなものとか、今「デュエル」とかいうカードゲームに
夢中なのでそのイラストをまねたりして飽きずに描いています。(ヒョットしたら
東大か藝大へいけるかも!)

授業中でも、A-4横2枚つなぎの「Tーノート」に、教科書や先生の板書だけ写す
のではなく、しかも昔なら考えられないカラーペンや付箋(今はポストイット?)など、
豊富な文具を自在に使って「文字だけでない自分のノートを創る」という楽しい
発想になってもいい時代だと思うのですが。

「モノづくりからコトづくりへ」、「ハードからソフトへ」!!

日本の画一的な教育を変え、発想力の豊かな子供たちを生むためには「ノート」に
ついてももっと研究されてもいいのでは、と思います。


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2009年10月28日(水)更新

ガンバレ!「温泉」。

「温泉」は勿論嫌いではありません。私の居住地から30~40分も車で走れば
芦原、山代、山中、片山津など北陸の有名な温泉が続々とあります。

ただ、個人的な好みでいえば大きな「ホテル・旅館」より、部屋数が少ない歴史の
ある「旅館」がいいのですが、こういうところは「差別化」を計るようになったため、
総じて料金が高額になってしまいました。

しかし、「ライフスタイルの変化」や「温泉に何を求めるのか」がはっきりしない
まま、近年大きな「ホテル・旅館」はデザイナーなどを入れて部屋、露天風呂など
に多額の改装資金をかけ競争に走りました。・・そこへ不況が直撃。

「高級旅館・ホテル」の看板でも次々と経営不振に陥り、中には倒産やチェーン
形式の格安を売り物にする資本に買い取られたところも相次いでいます。
ゴルフ場なども同じですね。

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そんな中、26日(月)は奉仕団体の「会員増強プログラム」で、大きなホテル旅館
で一泊の会合がありました。外装はホテルでも内部は素晴らしい和風建築。
細部までケチなところがありません。

20名のオジサンが集まりましたが、やはりこの年代にはこういう“正しい温泉宴会”
が今でも人気。「議題の主旨」は分かりきっているので、会議もそこそこに大広間
(広すぎる!)でのコンパニオンのお姉さんを入れた「宴会」へ突入。

会長の私が主張している“会員の融和”の為には「飲ミニケーション」も大事なのは
言うまでもアリマセン。

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まだ忘年会シーズンには間がありますし、月曜日の夜なのでお客は少数でした。
宴会が始まると、「女将」がご挨拶に見えました。

「ようこそいらっしゃいました」と、おでこを畳にすりつけるようにお辞儀をされる。
足元をみたわけではないのですが、会員の旅行会社社長の紹介ということで
破格の料金。
こちらがおでこをすりつけなければならないのに、と一瞬恐縮してしまう。

何度かお会いしていますが、心なしか疲労が美形の顔に出ているような気が。
ま、よその心配をしている場合ではないのですが・・・。

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地元銀行の友人と飲んだ時にこっそり聞いた話では、こんな状況では計算上では
債務償還年数80年になっちゃう貸付先もあるとか。孫まで返済に頑張らなくては
ならないのか、とちょっと暗澹。

「自分で作ったモノ」に苦しめられるというのは、今「国家」も同じですね。
女将のためにも(当社にも)早く景気が回復してくれることを祈るばかりです。


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2009年10月26日(月)更新

中折れ。

「中折れ」といってもソッチの方(どっちの方?)の話ではありません。
「ソフト」の話です。「だからソフトだから中折れなんだろう?」・・?・・ ではなくて
「帽子」です、『帽子』。
「ああ、そういう時は帽子はやめた方がいいよ」ってか。(終わらんな!まったく)

フアッション全般が不況の中、帽子アイテムは好調とのこと。そういえば数年前か
ら、若い女性に「中折れ帽」(ソフト)が人気となり、帽子マーケットが拡大。
今秋から来春夏にかけて女性には「ベレー」が、男性には久しぶりに「カンカン帽」
が人気になると言われています。(繊研新聞 10月26日記事から)

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帽子は大好きでたくさん持っていますが、さすがに「中折れ」をかぶって街中へ
いく勇気はありません。田舎じゃ誰もかぶってませんから。せいぜい夏ゴルフで
ツバのあるハット型を愛用しているぐらいです。
「よれよれの麻の上下にパナマ帽」 パパス=ヘミングウエイなんて最高ですね。

でも、私が1964年ごろ(東京オリンピックのころ。古いなあ)、商社の横浜支店に
勤務していた時代は、部長や先輩社員はけっこうソフトをかぶって出社していました。
カッコよかったですねえ。憧れました。合いの季節はスプリングコートにソフト。
夏はストローハット(カンカン帽。みなリボンに凝っていた)で、半そでの白いシャツ
に「蝶ネクタイ」をしていた人もいましたから、今より自由でオシャレだった。

典型的 当時のアメリカのビジネスマン 1954年(広告) 帽子スタイル(表紙)
 

大正や昭和の初めの写真でも、外出時には筒袖姿(着物)にカンカン帽やソフトを
かぶっている商家の番頭さんやかけ取りのスタイルがあり、面白いですね。

それがある時期から、男性は帽子をパタッとかぶらなくなりました。何で?。
それはアメリカで流行らなくなったから・・と発見しました(!?)。
そういえば、支店長や部長たちもニューヨーク支店とか、海外の支店などから
帰任した人が多かった。

当社にたくさんある、古いアメリカのグラフ誌(もう実に楽しいので時々ひっくりか
えして見てますが) 1955年の「POST(Saturday Evening Post)」誌の石油
会社「SHELL」の広告イラストと、同じSHELLの、1968年「POST」の広告写真
を見比べてみれば一目瞭然。(写真はいずれも拡大してご覧ください)

1955年の「POST(Saturday Evening Post)」誌の石油会社「SHELL」の広告イラスト 1968年の「POST(Saturday Evening Post)」誌の石油会社「SHELL」の広告イラスト

10年あまりで、男性が全く帽子をかぶらないファッションになっています。
季節の違いもあるかもしれませんが、前述のように季節に関係なく「帽子」をかぶ
っていたわけですから、ファッションに変化があったんでしょうね。

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帽子の似合う俳優といえば、ちょっとあみだにかぶって、新聞記者役とかチンピラ
役がピッタリのフランク・シナトラ、悪役でも渋い魅力だったハンフリー・ボガード、
前プリム(つば)をきちんと下げる真面目がウリのジェームス・スチュアート、日本
では佐分利信、上原謙、笠智衆等などを思い出します。

最近では「インディ・ジョーンズ」シリーズのハリソン・フォード、ブラッド・ピッド
などですが、ソフトに限らず「帽子の最も似合う俳優」はショーン・コネリー。
あのマシンのような強靭な肉体ばかりが目立った007は、歳を重ねるごとに「シブ
くて素敵」になりました。 

ショーン・コネリー ショーン・コネリー

「帽子」と「ヒゲ」が似合うジジイになりたい!・・・ “ノスタル爺”だな。


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2009年10月23日(金)更新

ファッションリーダー ミシエル・オバマ

娘が「文化服装学院福井校」(最近卒業生を採用させていただいています)のファ
ッションセミナーに出席、その内容を一晩かけてカラーの「マップ」にまとめてくれま
した。

講演・セミナーなどのサマリー(要約)は、文章より「マップ」が明らかに分かりやす
いですね。作るのは最初は大変でしょうが、何より自身の脳内を整理することに
なり、イラストやカラーでの「枠囲み」で要点が伝わりやすい。

社内で使うなら、「携帯の絵文字」なども強調記号として効果的ではないかと思い
ました。 天気予報などもそうですが、文字より絵や図形が頭に入りやすく、記憶
に残ります。 やはり何事も訓練で、数多く実践していくとうまくなるそうです。

セミナー内容をマップに。ビジュアルでわかりやすい

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講師は同校が定期的に招いているニューヨーク在住のファッションコーディネー
ター宇自可伶(うじか れい)さん。
「2010年春夏NYコレクション&NYビジネストレンド」と題し、縦横無人の歯切れ
良い講演だったとかで、私もちょっと聞きたかった気がしました。

話題のファストファッションの行方、ユニクロについて(ファッションというより工業
製品・・前途に疑問符をつけたそう)など、N.Y.在住ならではの視点を披露された
とのこと。

ところで、興味深かったのは、ファーストレディ「ミシェル・オバマ大統領夫人」が
今や米国では“ファッションリーダー”の一人だという話。

『今までのファーストレディが着ていたようなブランドは着ない。日本円で5万円前後
のワンピースなど、新しいブランドのものを着る。
そしてジェイソン・ウーやThakoonなどアジア系(中国、タイなど)のデザイナーの
ものも多い』そう。

そういえば他にもビビアン・タムとかアナ・スイは中国系アメリカ人ですごい人気
ですし、もう中国は「世界の工場」だけではないんですね。
新しい才能が続々出てくる。母数がでかいし、華僑として早くから世界に進出した
バックグラウンドもあります。

 しかし日本の「強み」はもうこの辺にしか残っていないと思っていただけにちょっと
ショックです。

日本では、豊かになったおかげか毎年数万の「ファッションやアート」を勉強して
卒業してくる若い人たちがいるようですが、卒業してもそれを活かせる「場」がない
のが問題と言われ続けています。日本のアパレルはとうの昔にこういう若い人達
を採用して育てていくことは放棄してしまいましたから。

「中国で作れば近いし安い。企画も商社に任せて我々は売るのが仕事」という
流れでやってきた結果、一番大事な「デザインやパターン」に人財を欠くことに
なってしまったのではないでしょうか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その他、お勉強になりましたことがいくつか。

・日本では「不況」と言いますが、アチラは「エコノミーが悪い」と言うそう。
・「ファストファッション」とは、“流行サイクルの非常に短いアパレル商品”を言う。
・「プライス・コンシャス」(price consious)とは、消費者が商品選択の際に厳しい
 選択をするようになり、これまでの価格体系を見直そうとする動きで、不況を
 契機に出てきた言葉。 だそうです。

わが日本、悔しいですが前途はますます多難という気がしてきました。


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2009年10月21日(水)更新

ターゲットからパートナーへ

前々回のブログで、モノをつくる設備や技術、知識をもつ側(たとえば当社)が、
買い手(主に個人)や注文者の意向・企図をできるだけ実現してあげる、即ち
「モノづくり」から「コトづくりへの協力」の方向へ舵を切るには、作り手が「寄り添う」
といった感覚が必要なのでは、と「寄り添う」といった言葉を深い考えもなく使いました。

思いがけずブランディングをコンサルするクエストリーの櫻田社長様から
「同感です!」とコメントまでいただいて恐縮してしまいましたが、昨日入手した本
の目次に「!」と目にとまった項目がありました。

その本は、青木貞茂著「文化の力」(NTT出版 本体@1600-)で、繊研新聞の
評者の激賞があって買ったのですが、まだ少し読みかけたところです。

帯(コシマキ)に、“茂木健一郎氏絶賛!『時代を突き動かす衝動のど真ん中に、
「文化」の総合力を見る。卓越した論考は、現代における「マーケティングの新約
聖書」と呼ぶにふさわしい。読め。感じろ。そして、跳べ。日本人に大いなる勇気と
希望を与えてくれる本が登場した。』” とあります。

「文化の力 -カルチュラル・マーケティングの方法-」(NTT出版 本体@1600-)

どうなんでしょうか、まだ読了していないので責任は持てませんが。
昨年5月の初版ですから、すでにお読みになられた方もおられるかも知れません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

目にとまった項目とは「ターゲットからパートナーへ」(P161)で、マーケティング
では対象とする顧客を「ターゲット(標的)」という言い方をすることがよくあるが、
これは戦争用語であり使うべきではない。顧客はシューティングの対象などでは
ない、と。  「顧客を撃ってどうする!!」

「マーケティング」を勉強したこともない人間(私)が、こういう外来語を軽々に
使うこと自体が「文化的」でないのでしょうが、それより浮かんだ言葉「寄り添う」
が「パートナー」という意味だとすればうまい具合に合致するな、と思った次第。
(これも英語ですが)

「ターゲットからパートナーへ」を意訳すると、「標的から同志へ」?、「標的から
連れ合いへ(そういえば女房は標的だったかな)」?・・ あまりピンときませんが。

ともかく「顧客をターゲットではなく、パートナーとして」のスタンス(また英語だ)で、
一度自社の「モノづくり」を顧客からの視点で考えてみたいと思います。






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